「洋書に出てくる英語表現」の第187回は、英語学習や英会話に役立つ【おすすめ英語フレーズ編】の第167回として「chip on one’s shoulder」を取りあげます。
- Chip on one’s shoulderの意味と由来
- Chip on one’s shoulderの英語による定義
- 洋書におけるchip on one’s shoulderの出現頻度
- Chip on one’s shoulderの年代分布
- Chip on one’s shoulderの出現パターン
- 洋書内の実例
- 実例1(パターン1):Undisputed Truth (2013)(邦題『真相 マイク・タイソン自伝』、マイク・タイソン = 著)より
- 実例2(パターン1):Ric Flair: To Be the Man (2004)(邦題『リック・フレアー自伝 トゥー・ビー・ザ・マン』、リック・フレアー、キース・エリオット・グリーンバーグ = 著)より
- 実例3(パターン1):THE GIFT OF FEAR: SURVIVAL SIGNALS THAT PROTECT US FROM VIOLENCE (1997)(邦題『暴力を知らせる直感の力:悲劇を回避する15の知恵』、ギャヴィン・ディー・ベッカー = 著)より
- 実例4(パターン2):Michael Jackson Conspiracy (2007)(邦題『マイケル・ジャクソン裁判:あなたは彼を裁けますか?』、アフロダイテ・ジョーンズ = 著)より
- 実例5(パターン2):Harry Potter and the Cursed Child – Parts One and Two (2016)(邦題『ハリー・ポッターと呪いの子 第一部・第二部』、J.K.ローリング = 著)より
- 実例6(パターン2):Open: An Autobiography (2009)(邦題『OPEN:アンドレ・アガシの自叙伝』、アンドレ・アガシ = 著)より
- 実例7(パターン3):NIGEL MANSELL: My Autobiography (1995)(邦題『全開 マンセル自伝』、ナイジェル・マンセル + ジェイムス・アレン = 著)より
- 実例8(パターン3):Pedro (2015)(邦題『ペドロ・マルティネス自伝』、ペドロ・マルティネス、マイケル・シルバーマン = 著)より
- 実例9(パターン4):The Genius Plague (2017)(邦題『天才感染症(上・下)』、デイヴィッド・ウォルトン = 著)より
- 実例10(パターン4):The Four (2017)(邦題『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』、スコット・ギャロウェイ = 著)より
- Chip on one’s shoulderのまとめ
Chip on one’s shoulderの意味と由来
直訳すると、「肩の上の木片」となります。
この表現は、1800年代にアメリカの子供達が喧嘩をする時に肩の上に木片(chip)を乗せて、「これを落とせるものなら落としてみろ」と言って相手を挑発していたことに由来すると言われています。実際に相手が木片を落とした場合には、それを合図として喧嘩を始めたということで、こうした習わしから、「chip on one’s shoulder」は「不満の種」や「けんか腰」を意味するフレーズとして広く使用されるようになりました。
イライラしている程度の軽い一時的な不満を表現する際に使用されるほか、不当な扱いを受けて長い間心の中にくすぶっているような持続的な不満や怒りを表現する際にもよく使用されます。
この表現は「have a chip on one’s shoulder」の形で使われることが最も多く、その場合には「けんか腰である」や「挑戦的な態度を取る」、「いらいらしている」「恨みを抱いている」などと訳されます。
Chip on one’s shoulderの英語による定義
(long-standing) disposition to feel resentful or aggrieved
洋書におけるchip on one’s shoulderの出現頻度
AA[高頻度: 高い頻度で洋書に出てくる必須の英語表現]
(AAA[超高頻度]、AA[高頻度]、A[中頻度]、B[低頻度]、C[まれ]の5段階で評価)
Chip on one’s shoulderの年代分布
1936年 – 2018年*
(*当ブログで調査した1813年以降の洋書約1000冊のなかで、当該英語表現の使用が確認された洋書の発行年の範囲)
当ブログで調査した1813年以降に発行された約1000冊の洋書のなかで、当該表現の使用が確認された最も古い洋書は、1936年発行の『Gone with the Wind(邦題:風と共に去りぬ)』(マーガレット・ミッチェル = 著)で、最も新しい洋書は2018年発行の『Alita: Battle Angel – The Official Movie Novelization(邦題:アリータ : バトル・エンジェル)』でした。
Chip on one’s shoulderの出現パターン
chip on one’s shoulderの出現パターンは主に以下の4つに分類することができます。
パターン1:have a chip on one’s shoulder(基本型・最頻出パターン)
パターン2:with a chip on one’s shoulder
パターン3:carry a chip on one’s shoulder
パターン4:その他
パターン1は「have a chip on one’s shoulder」の形で「けんか腰である」や「挑戦的な態度を取る」、「イライラしている」、「恨みを抱いている」を意味する基本型で、例文を挙げると次のようになります。
例文187-1)
Be careful not to irritate Jack. He always has a chip on his shoulder.
ジャックを刺激しないように注意するんだよ。彼はいつもけんか腰だからね。
例文187-2)
What’s wrong with her today? She seems to have a chip on her shoulder.
今日の彼女はどうしたの?すごくイライラしてそうだけど。
パターン2は「with a chip on one’s shoulder」の形で「けんか腰で」や「挑戦的な態度で」を意味するもので、例文を挙げると次のようになります。
例文187-3)
He spoke to me with a chip on his shoulder from the very start.
彼は、最初から喧嘩を売るような調子で私に話しかけてきました。
パターン3は「carry a chip on one’s shoulder」の形で使用するもので、意味はhaveを使用するパターン1と基本的に同じです。
例文187-4)
John has carried a chip on his shoulder toward society since he got fired from his job.
ジョンは、仕事をクビになって以来、社会に不満を抱いています。
パターン4の「その他」については、次の「洋書内の実例」の中で紹介します。
洋書内の実例
それでは、実際に洋書内にみられるchip on one’s shoulderの使用例を紹介していきます。
まずは、「have a chip on one’s shoulder」の形で「けんか腰である」や「挑戦的な態度を取る」を意味する基本型のパターン1から紹介します。
パターン1:have a chip on one’s shoulder(基本型・最頻出パターン)
実例1(パターン1):Undisputed Truth (2013)(邦題『真相 マイク・タイソン自伝』、マイク・タイソン = 著)より
Before I went to Mexico, I had such a big chip on my shoulder.
メキシコに行く前の俺は肩を怒らせ、喧嘩腰だった。
(中略)
I was always mad at the world. I always felt empty. Even after Mexico, I had a chip on my shoulder about being poor, my mother dying, that I had no family life.
世の中にずっと怒っていた。心にずっとぽっかり穴が開いていた。メキシコを経験したあとも、貧しさやおふくろの死や家庭生活の欠如に怒っていた。
引用元:
(英語原著)Undisputed Truth (2013) by Mike Tyson; Chapter 7
(日本語版)『真相 マイク・タイソン自伝』(マイク・タイソン = 著、ジョー小泉 = 監訳、棚橋志行 = 訳)、ダイヤモンド社(2014/7);7(堕ちてゆく王者)より
元世界統一ヘビー級王者のマイク・タイソンは、WBCとWBAとIBFの3団体の王座を統一して絶頂期にあった1988年10月にWBA総会のためにメキシコを訪れます。
メキシコでタイソンが見たのは、幼少時代の自分よりもさらに貧乏なメキシコの子供たちの姿でした。子供たちを不憫に思ったタイソンは、ガイドの制止を振り切って、子供達に金をばらまき始めます。そして、一人に服を買ってやると、その子は次々と友だちやいとこを連れてきて、タイソンも次々に服を買ってやり、最終的にタイソンのまわりにはめかし込んだ子どもたちの数が50人以上に膨れ上がっていました。昔の自分より貧しい人間がこの世に存在するなどとは思ってもみなかったタイソンにとって、メキシコの貧しさは「心底たまげた」衝撃的な光景でした。
上記2つの引用文の「メキシコ」とはこの時の体験を指していて、タイソンはメキシコへの旅で一時は心が洗われる思いをするのですが、結局はメキシコへの旅の後も世の中への怒りがずっと持続していたことが「have a chip on one’s shoulder」を用いて表現されています。
実例2(パターン1):Ric Flair: To Be the Man (2004)(邦題『リック・フレアー自伝 トゥー・ビー・ザ・マン』、リック・フレアー、キース・エリオット・グリーンバーグ = 著)より
Sometimes kids who can’t handle academics take out their frustration by getting into fights. Not me, though. I may have had a few fights, but I didn’t have a chip on my shoulder. There wasn’t much to be angry about.
勉強がうまくできない子どもたちはときどき、そのストレスをケンカで晴らすことがある。私のことを言っているわけではない。確かに何回かはケンカをしたこともあったが、俗に言うケンカっ早い子どもではなかったし、怒りっぽい性格でもなかった。
引用元:
(英語原著)Ric Flair: To Be the Man (2004) by Ric Flair and Keith Elliot Greenberg; CHAPTER 1 BLACK MARKET BABY
(日本語版)『リック・フレアー自伝 トゥー・ビー・ザ・マン』(リック・フレアー、キース・エリオット・グリーンバーグ = 著、山木詩織、横山加奈子、サトウナオコ = 訳)、エンターブレイン(2004/12);第1章(ブラックマーケット・ベビー)より
実例3(パターン1):THE GIFT OF FEAR: SURVIVAL SIGNALS THAT PROTECT US FROM VIOLENCE (1997)(邦題『暴力を知らせる直感の力:悲劇を回避する15の知恵』、ギャヴィン・ディー・ベッカー = 著)より
Sometimes people feel their anger is justified by past unfairnesses, and with the slightest excuse, they bring forth resentments unrelated to the present situation. You could say such a person has pre-justified hostility, more commonly known as having a chip on his shoulder.
過去の不当な扱いは、しばしばいまの怒りを正当化する理由になる。ちょっとしたきっかけをつかんで、現在の状況とはまったく関係のない怒りを再燃させる人がいる。妥当性のない敵対心をもつ人、つまり一般的には不満分子と言われる人たちである。
引用元:
(英語原著)THE GIFT OF FEAR: SURVIVAL SIGNALS THAT PROTECT US FROM VIOLENCE (1997) by Gavin de Becker; CHAPTER 6 HIGH-STAKES PREDICTIONS
(日本語版)『暴力を知らせる直感の力:悲劇を回避する15の知恵』(ギャヴィン・ディー・ベッカー = 著、武者圭子 = 訳)、パンローリング(2017/6);6章(暴力をどう予測するか)より
【単語ノート】
resentment = 怒り、憤り
hostility = 敵意
次は、「with a chip on one’s shoulder」の形で「けんか腰で」や「挑戦的な態度で」を意味するパターン2です。
パターン2:with a chip on one’s shoulder
実例4(パターン2):Michael Jackson Conspiracy (2007)(邦題『マイケル・ジャクソン裁判:あなたは彼を裁けますか?』、アフロダイテ・ジョーンズ = 著)より
Star wanted to appear innocent. But, observing Star on the stand, he was clearly a boy with an attitude, a boy with a chip on his shoulder.
無垢な印象を与えようとしていたスターだったが、証言台の彼は明らかに反抗的で挑戦的な少年のように思われた。
引用元:
(英語原著)Michael Jackson Conspiracy (2007) by Aphrodite Jones; 8 “Do You Remember the Time?”
(日本語版)『マイケル・ジャクソン裁判:あなたは彼を裁けますか?』(アフロダイテ・ジョーンズ = 著、押野素子 = 訳)、株式会社ブルース・インターアクションズ(2009/2);8(スター・アルビーゾの証言)より
【単語ノート】
innocent = 純真な、無垢な;無罪の
stand = 証言台、証人席(= witness stand)
with an attitude = 反抗的な態度で
この引用文は、アメリカの歌手、マイケル・ジャクソンが善意で助けた白血病の少年から性的虐待で告訴されたものの、最終的にすべての訴えに関して無罪となった冤罪事件(いわゆるマイケル・ジャクソン裁判)について記載したものです。
「スター(Star)」とは、マイケル・ジャクソンから性的虐待を受けたとして告訴した少年ギャビン・アルビーゾの弟スター・アルビーゾのことを指していて、そのスターは無垢な印象を与えようとしていたものの、証言台では「挑戦的な少年」であったことが「with a chip on one’s shoulder」を用いて表現されています。
実例5(パターン2):Harry Potter and the Cursed Child – Parts One and Two (2016)(邦題『ハリー・ポッターと呪いの子 第一部・第二部』、J.K.ローリング = 著)より
SCORPIUS: Without me? Oh poor Albus Potter. With his chip on his shoulder. Poor Albus Potter. So sad.
スコーピウス 僕がいなければだって? ああ、哀れなアルバス・ポッターよ。不満の種を抱えて。かわいそうなアルバス・ポッター。気の毒に。
引用元:
(英語原著); Harry Potter and the Cursed Child – Parts One and Two: The Official Playscript of the Original West End Production; BASED ON AN ORIGINAL NEW STORY BY J.K. ROWLING, JOHN TIFFANY & JACK THORNE; ACT TWO
(日本語版)『ハリー・ポッターと呪いの子 第一部・第二部』(J.K.ローリング = 著、松岡 佑子 = 訳)、静山社(2016/11);第二幕より
実例6(パターン2):Open: An Autobiography (2009)(邦題『OPEN:アンドレ・アガシの自叙伝』、アンドレ・アガシ = 著)より
Next up is Chang. The defending champ. I play with a chip on my shoulder, because I still can’t believe he’s won a slam before me.
次の対戦相手はマイケル・チャンである。ディフェンディング・チャンピオンである。僕は挑戦的な態度でプレーする。なぜなら、彼が僕より先に、グランドスラムで優勝したなんていまだに信じられないからだ。
引用元:
(英語原著)Open: An Autobiography (2009) by Andre Agassi; Chapter 12
(日本語版)『OPEN:アンドレ・アガシの自叙伝』(アンドレ・アガシ = 著、川口由紀子 = 訳)、ベースボール・マガジン社(2012/5);第12章より
次は「carry a chip on one’s shoulder」の形で使用するパターン3です。
パターン3:carry a chip on one’s shoulder
実例7(パターン3):NIGEL MANSELL: My Autobiography (1995)(邦題『全開 マンセル自伝』、ナイジェル・マンセル + ジェイムス・アレン = 著)より
I know how competitive I am and could see that if I stopped racing now I would carry a chip on my shoulder about it for the rest of my life.
自分がやれるのがわかっているだけに、今レースをやめてしまったら、人生の残りをそのことで苛立ちながら生きて行かなければならないのは明白だった。
引用元:
(英語原著)NIGEL MANSELL: My Autobiography (1995) by Nigel Mansell OBE with James Allen; 7 ROSANNE
(日本語版)『全開 マンセル自伝』(ナイジェル・マンセル + ジェイムス・アレン = 著、熊倉重春 = 訳)、二玄社(1996/10);第7章(ロザンヌ)より
【単語ノート】
competitive = 競争心の強い;競争力のある、他に負けない
1992年にF1のワールドチャンピオンに輝いたイギリス出身の元F1ドライバー、ナイジェル・マンセルにとって、1978年は人生最悪の年でした。前年にプロドライバーになると決めたものの、すぐにレースで飯が食えるほど甘い世界ではなく、日々の生活は妻のロザンヌの収入に頼らざるを得ませんでした。
上記引用文は、マンセルがその当時の心境を振り返ったもので、今レースをやめてしまったら残りの人生を苛立ちながら生きて行かなければならないという内容が「carry a chip on one’s shoulder」を用いて表現されています。
実例8(パターン3):Pedro (2015)(邦題『ペドロ・マルティネス自伝』、ペドロ・マルティネス、マイケル・シルバーマン = 著)より
I could be stubborn about a lot of things, but I could no longer carry the same chip on my shoulder, the belief that people were still trying to hold me back.
僕には依然として頑固なところはあった。だが、もうこれまでみたいに挑発的な言動が許されるような立場ではなくなった。それまで常に頭から離れなかった、〝まわりの人間は、自分の成功の邪魔をしようとしている〟といった思いを抱くこともなくなった。
引用元:
(英語原著)Pedro (2015) by Pedro Martinez and Michael Silverman; 14 Well, I Love That Dirty Water
(日本語版)『ペドロ・マルティネス自伝』(ペドロ・マルティネス、マイケル・シルバーマン = 著、児島修 = 訳)、東洋館出版社(2017/7);第14章(僕はこの汚れた川の水を気に入った)より
【単語ノート】
stubborn [stʌ’bərn] = 頑固な、強情な
ドミニカ共和国出身の元プロ野球投手、ペドロ・マルティネスは、1997年に当時所属していたモントリオール・エクスポズで17勝8敗・防御率1.90の好成績を残して、最優秀防御率のタイトルを獲得するとともに、サイ・ヤング賞を初受賞します。
この活躍を受けて1997年のシーズンオフにはトレードでボストン・レッドソックスに移籍し、「地球上のどの野球選手よりも多くの年俸」をもらうこととなります。
上記引用文は、そのように野球界の頂点にまで登り詰めたことで、それまで度々見せてきたような挑発的な言動が許されるような立場ではなくなったことが「carry a chip on one’s shoulder」を用いて表現されています。
最後は「その他」のパターン4です。
パターン4:その他
実例9(パターン4):The Genius Plague (2017)(邦題『天才感染症(上・下)』、デイヴィッド・ウォルトン = 著)より
I grinned. I liked her better without the chip on her shoulder.
ぼくは思わずにやりとした。ショーネシーはとがっていないときのほうがずっといい。
引用元:
(英語原著)The Genius Plague (2017) by David Walton; CHAPTER 10
(日本語版)『天才感染症(上・下)』(デイヴィッド・ウォルトン = 著、押野慎吾 = 訳)、竹書房(2018/8);10より
実例10(パターン4):The Four (2017)(邦題『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』、スコット・ギャロウェイ = 著)より
Schmidt possessed a key attribute among great business leaders — an enormous chip on his shoulder — and, as Bill Gates became his great white whale, Schmidt turned his obsession into a strategy . . . and Google his Pequod, targeted to harpoon Moby-Dick.
シュミットは偉大なビジネス指導者にとって不可欠なもの — 大いなる対抗心 — を持っていた。ビル・ゲイツは彼のモビーディック(白鯨)となり、シュミットはその執念をビジネス戦略にぶつけた。グーグルはモビーディックを追う捕鯨船ピークォド号となったのだ。
引用元:
(英語原著)The Four: The Hidden DNA of Amazon, Apple, Facebook, and Google (2017) by Scott Galloway; Chapter 5 Google
(日本語版)『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』(スコット・ギャロウェイ = 著、渡会圭子 = 訳)、東洋経済新報社(2018/8);第5章(グーグル — 全知全能で無慈悲な神)より
【単語ノート】
attribute = 特質、特性、属性
obsession = 執念、妄想
harpoon [hɑːrpúːn] = (捕鯨用の)銛(もり)
Chip on one’s shoulderのまとめ
それでは、最後に以上の内容をまとめておきます。
chip on one’s shoulder
- 由来:1800年代にアメリカの子供達が喧嘩をする時に、肩の上に木片(chip)を乗せて「これを落とせるものなら落としてみろ」と言って相手を挑発していたことから。
- 意味:不満の種、けんか腰
- 英語による定義:(long-standing) disposition to feel resentful or aggrieved
- 出現頻度:AA[高頻度: 高い頻度で洋書に出てくる必須の英語表現]
- 出現パターン:
パターン1:have a chip on one’s shoulder(基本型・最頻出パターン)
パターン2:with a chip on one’s shoulder
パターン3:carry a chip on one’s shoulder
パターン4:その他 - 例文:
Be careful not to irritate Jack. He always has a chip on his shoulder.
ジャックを刺激しないように注意するんだよ。彼はいつもけんか腰だからね。
What’s wrong with her today? She seems to have a chip on her shoulder.
今日の彼女はどうしたの?すごくイライラしてそうだけど。
He spoke to me with a chip on his shoulder from the very start.
彼は、最初から喧嘩を売るような調子で私に話しかけてきました。
John has carried a chip on his shoulder toward society since he got fired from his job.
ジョンは、仕事をクビになって以来、社会に不満を抱いています。
今回は、以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。