洋書に出てくる英語表現0179:pull a rabbit out of the hat【おすすめ英語フレーズ編159】

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「洋書に出てくる英語表現」の第179回は、英語学習や英会話に役立つ【おすすめ英語フレーズ編】の第159回として「pull a rabbit out of the hat」を取りあげます。

目次
  1. Pull a rabbit out of the hatの意味と由来
  2. Pull a rabbit out of the hatの英語による定義
  3. 洋書におけるpull a rabbit out of the hatの出現頻度
  4. Pull a rabbit out of the hatの年代分布
  5. Pull a rabbit out of the hatの出現パターン
  6. 洋書内の実例
    1. 実例1(パターン1):5000-1 THE LEICESTER CITY STORY: HOW WE BEAT THE ODDS TO BECOME PREMIER LEAGUE CHAMPIONS (2016)(邦題『レスターの奇跡』、ロブ・タナー = 著)より
    2. 実例2(パターン1):The Martian (2014)(邦題『火星の人(上・下)』、アンディ・ウィアー = 著)より
    3. 実例3(パターン1):The Red Line (2017)(邦題『ザ・レッド・ライン : 第三次欧州大戦(上・下)』、ウォルト・グラッグ = 著)より
    4. 実例4(パターン1):Goliath (2016)(邦題『海難救助船スケルトン:座礁した巨大石油タンカーを救出せよ!』、ショーン・コリダン、ゲイリー・ウェイド = 著)より
    5. 実例5(パターン2):HAND OF GOD: the life of Diego Maradona (1996)(邦題『ディエゴ・マラドーナの真実』、ジミー・バーンズ = 著)より
    6. 実例6(パターン2):The Everything Store: Jeff Bezos and the Age of Amazon (2013)(邦題『ジェフ・ベゾス 果てなき野望 — アマゾンを創った無敵の奇才経営者』、ブラッド・ストーン = 著)より
    7. 実例7(パターン2):Tower Down (2017)(邦題『巨塔崩壊(上・下)』、デヴィッド・ハグバーグ = 著)より
    8. 実例8(パターン2):Becoming Steve Jobs (2015)(邦題『スティーブ・ジョブズ 無謀な男が真のリーダーになるまで(上・下)』、ブレント・シュレンダー、リック・テッツェリ = 著)より
    9. 実例9(パターン2):Never Eat Alone (2005)(邦題『一生モノの人脈力』、キース・フェラッジ、タール・ラズ = 著)より
  7. Pull a rabbit out of the hatのまとめ

Pull a rabbit out of the hatの意味と由来

直訳すると、「帽子からウサギを引っ張り出す」となります。

この表現は、空っぽの帽子(シルクハット)から生きたウサギが出てくる古典的なマジックに由来します。マジシャンが魔法のように思いがけないところから突然ウサギを引っ張り出して観客を驚かせる様子から、「pull a rabbit out of the hat」は「(魔法のような)思いがけない解決策を打ち出す」や「苦境から抜け出す(魔法のような)策を見い出す」、「困難な問題を思いがけいない方法で解決して周りを驚かせる」を意味するフレーズとして使用されるようになりました。

ただ、日本では帽子からウサギが出てくるマジックはあまり一般的ではないですし、いろいろなマジックが登場した現代では帽子からウサギが出てくる程度では誰も驚かないでしょうから、「帽子から出てくるウサギ」では何かコミカル過ぎてこの表現のもつ「魔法のような解決策」のニュアンスがイメージしづらい方もおられるのではないかと思います。

そのような場合に是非思い出してもらいたいのが、「ドラえもんの四次元ポケット」です。日本人ならば、子供の頃に「ドラえもんの四次元ポケットがあったらなぁ」と思ったことは一度や二度はあるのではないでしょうか?そういう困った時にドラえもんがポケットの中からひみつ道具を取り出して問題を魔法のように解決してくれる。マジシャンが帽子からウサギを引っ張り出す場面よりも、そのような場面を想像する方がこの表現のニュアンスをつかみやすいのではないかと思います。

Pull a rabbit out of the hatの英語による定義

produce an unexpected solution to a difficult problem (as if by magic)

洋書におけるpull a rabbit out of the hatの出現頻度

A[中頻度:高めの頻度で洋書に出てくる準必須の英語表現]

(AAA[超高頻度]、AA[高頻度]、A[中頻度]、B[低頻度]、C[まれ]の5段階で評価)

Pull a rabbit out of the hatの年代分布

1934年 – 2017年*
(*当ブログで調査した1813年以降の洋書約1000冊のなかで、当該英語表現の使用が確認された洋書の発行年の範囲)

当ブログで調査した1813年以降に発行された約1000冊の洋書のなかで、当該表現の使用が確認された最も古い洋書は、1934年発行の『The Case of the Howling Dog(邦題:吠える犬)』(E・S・ガードナー = 著)で、最も新しい洋書は2017年発行の『The Red Line(邦題:ザ・レッド・ライン:第三次欧州大戦)』(ウォルト・グラッグ = 著)でした。

Pull a rabbit out of the hatの出現パターン

pull a rabbit out of the hatの出現パターンは主に以下の2つに分類することができます。

パターン1: pull a rabbit out of the hat(基本型・最頻出パターン)
パターン2:その他

パターン1は「pull a rabbit out of the hat」の形で使用する基本型で例文を挙げると次のようになります。

例文179-1)
We will have to pull a rabbit out of the hat to avoid bankruptcy.
我々が倒産を避けるためにはこの苦境から抜け出す(魔法のような)策を見い出さなくてはなりません。

例文179-2)
It’s impossible for them to win this match, unless their manager pulls a rabbit out of the hat.
監督が魔法のような解決策を見い出さない限り、彼らがこの試合で勝つのは不可能です。

また、次のように「a rabbit」の代わりに「another rabbit」が使われたり、「the hat」の代わりに「someone’s hat」の形で出てくることがよくあります。

例文179-3)
Kubo pulled another rabbit out of his hat and brought victory to the team.
久保選手はまたもや神がかり的なプレーを見せてチームに勝利をもたらしました。

パターン2は、pullの代わりにdrawなどの他の動詞を使用したり、「like a rabbit out of the hat」などの形で使用するものです。このパターン2については、次の「洋書内の実例」の中で紹介します。

洋書内の実例

pull a rabbit out of the hatのイメージ画像2です。

それでは、実際に洋書内にみられるpull a rabbit out of the hatの使用例を紹介していきます。

 

まずは、「pull a rabbit out of the hat」の形で使用する基本型のパターン1から紹介します。

パターン1: pull a rabbit out of the hat(基本型・最頻出パターン)

実例1(パターン1):5000-1 THE LEICESTER CITY STORY: HOW WE BEAT THE ODDS TO BECOME PREMIER LEAGUE CHAMPIONS (2016)(邦題『レスターの奇跡』、ロブ・タナー = 著)より

The magician, as defender Danny Simpson called Mahrez, had pulled another rabbit out of the hat.
DFのダニー・シンプソンはマフレズのことを「ザ・マジシャン」と呼ぶが、まさにこのマジシャンがふたたび帽子の中からウサギを取り出して見せたのだ

引用元:
(英語原著)5000-1 THE LEICESTER CITY STORY: HOW WE BEAT THE ODDS TO BECOME PREMIER LEAGUE CHAMPIONS (2016) by ROB TANNER; MARCH 2016
(日本語版)『レスターの奇跡』(ロブ・タナー = 著、タカ大丸 = 訳)、イースト・プレス(2016/7);もう信じるしかないだろ(2016年3月)より

2015-16年シーズン、日本の岡崎慎司選手も所属していたレスター・シティFCは、イングランド・プレミアリーグで5001倍のオッズを覆す奇跡の優勝を成し遂げます。

上記英文は同シーズン終盤の2016年3月5日に行われたプレミアリーグ第29節ワトフォード vs. レスター・シティの一戦について記載したもので、0-0で迎えた後半にレスターのリヤド・マフレズ選手が魔法のようなプレーを披露して決勝点を決めたことが「pulled another rabbit out of the hat」と表現されています。レスター・シティは、この勝利で2位との差を勝ち点5に広げ、首位の座をさらに確実なものとしたということです。

実例2(パターン1):The Martian (2014)(邦題『火星の人(上・下)』、アンディ・ウィアー = 著)より

“God damn, Bruce. You really pulled a rabbit out of your hat this time! Good work!”
「おいブルース、この野郎、こんどばかりは、ほんとうに帽子からウサギを出してくれたな! よくやった!」

引用元:
(英語原著)The Martian (2014) by Andy Weir ; Chapter 11
(日本語版)『火星の人(上・下)』(アンディ・ウィアー = 著、小野田和子 = 訳)、早川書房(2015/12);上巻・第11章より

“Speeding up the mounting process and skipping inspections buys us eleven days. If Bruce can pull a rabbit out of a hat and get done sooner, Maurice can do some inspections.”
「搭載作業のスピードアップと点検の省略で一一日稼げる。もしブルースが帽子からウサギを出して作業を早く終えてくれれば、モーリスが点検する時間が多少はできる、と」

引用元:
(英語原著)The Martian (2014) by Andy Weir ; Chapter 15
(日本語版)『火星の人(上・下)』(アンディ・ウィアー = 著、小野田和子 = 訳)、早川書房(2015/12);上巻・第15章より

実例3(パターン1):The Red Line (2017)(邦題『ザ・レッド・ライン : 第三次欧州大戦(上・下)』、ウォルト・グラッグ = 著)より

“Who knows, if we can accomplish what we’ve pulled off in the last day and a half, maybe we can pull another rabbit out of our hat. Anything’s possible with a pound of creativity and an ounce of luck.”
ここ一日半で、わたしたちがやってきたことを考えれば、あとひとつくらいの手品は可能かもしれないよ。創造力と運が少しずつあれば、なんだってできるものだ」

引用元:
(英語原著)The Red Line (2017) by Walt Gragg; CHAPTER 48
(日本語版)『ザ・レッド・ライン : 第三次欧州大戦(上・下)』(ウォルト・グラッグ = 著、北川由子 = 訳)、竹書房(2018/9);第四十八章より

【単語ノート】
Who knows = やってみないと分からない、何とも言えない、誰にも分からない
pull off = うまくやる、やり遂げる

実例4(パターン1):Goliath (2016)(邦題『海難救助船スケルトン:座礁した巨大石油タンカーを救出せよ!』、ショーン・コリダン、ゲイリー・ウェイド = 著)より

And whether you think so or not, I can’t pull a rabbit out of my hat. I’ll need a crew.” He locked eyes with Brooks. “I could use help from all of you.”
おまえたちがどう思っていようと、おれにはどうすることもできない。乗組員たちがいない限り」ブルックスと目を合わせた。「きみたちにも力を貸してほしい」

引用元:
(英語原著)Goliath (2016) by Shawn Corridan and Gary Waid; CHAPTER 59
(日本語版)『海難救助船スケルトン:座礁した巨大石油タンカーを救出せよ!』(ショーン・コリダン、ゲイリー・ウェイド = 著、水野涼 = 訳)、竹書房(2017/9);59より

 

次は「その他」のパターン2です。

パターン2:その他

実例5(パターン2):HAND OF GOD: the life of Diego Maradona (1996)(邦題『ディエゴ・マラドーナの真実』、ジミー・バーンズ = 著)より

Then Maradona drew his rabbit out of the hat, effortlessly manoeuvring through Brazil’s sweeper system, before setting up the winning goal for his friend Claudio Caniggia, the long-haired blond striker who had recently been transferred from River Plate to Verona.
その時だった。マラドーナが突然、彼ならではの『神業』で、何の苦もなく、ブラジルのスイーパー・システムの間をスイスイと抜いていった。そして友人で、つい先頃リバープレートからベローナに移籍したばかりの、ブロンドの長髪のストライカー、クラウディオ・カニーヒアに軽くパスし、カニーヒアがウイニング・ゴールを決めた。

引用元:
(英語原著)HAND OF GOD: the life of Diego Maradona (1996) by JIMMY BURNS; 18 AMBASSADOR FOR SPORT
(日本語版)『ディエゴ・マラドーナの真実』(ジミー・バーンズ = 著、宮川毅 = 訳)、ベースボール・マガジン社(1997/11);第16章(マラドーナ大使誕生の舞台裏)より

【単語ノート】
effortlessly [ɛfɝtlʌsli] = 何の苦もなく、ごく自然に
maneuver through = 通り抜ける、すり抜ける ( manoeuvre [mənúːvər] = maneuver)

サッカー界のスーパースター、ディエゴ・マラドーナは、1990年に開催されたイタリアワールドカップで自身3度目のワールドカップを迎えます。

アルゼンチンを2度目の優勝に導いて「マラドーナのための大会」と言わしめた前回1986年のメキシコワールドカップとは打って変わって、この大会のマラドーナは不調だったのですが、決勝トーナメント1回戦のブラジル戦で再び「魔法のようなプレー」を見せてカニーヒアの決勝ゴールをお膳立てします。

上記英文ではこのマラドーナのプレーが「draw one’s rabbit out of the hat」を用いて表現されていて、ここでは「神業」と訳されています。

実例6(パターン2):The Everything Store: Jeff Bezos and the Age of Amazon (2013)(邦題『ジェフ・ベゾス 果てなき野望 — アマゾンを創った無敵の奇才経営者』、ブラッド・ストーン = 著)より

The haymaker was this: “We believe that the company will run out of cash within the next four quarters, unless it manages to pull another financing rabbit out of its rather magical hat.”
結論はこうだ。「シルクハットからうさぎを取り出す魔法のように、もう一度、資金調達に成功しないかぎり、アマゾンは4四半期のうちにキャッシュが底をつくものと思われる」

引用元:
(英語原著)The Everything Store: Jeff Bezos and the Age of Amazon (2013) by Brad Stone; CHAPTER 4 Milliravi
(日本語版)『ジェフ・ベゾス 果てなき野望 — アマゾンを創った無敵の奇才経営者』(ブラッド・ストーン = 著、井口耕二 = 訳)、日経BP(2014/1);第4章(宿敵アナリストに打ち勝つ)より

【単語ノート】
haymaker = 強烈な一撃、大打撃

2000年6月、ラビ・スリアというアナリストがある調査レポート上でアマゾンの破滅を予測します。上記引用文はそのレポート上に掲載された文章の一部で、今後アマゾンが資金調達の面で魔法のような解決策を見い出さなければ、キャッシュが底をつくという内容が「pull another financing rabbit out of its rather magical hat」という表現を用いて記述されています。

実例7(パターン2):Tower Down (2017)(邦題『巨塔崩壊(上・下)』、デヴィッド・ハグバーグ = 著)より

Her only hope was that Mac was on his way back to Monaco and that somehow Otto had pulled another rabbit out of his technological hat and found out about this place.
ただ一つの望みは、マックがモナコへ戻り、オットーがコンピューターの魔法でこの場所を割り出してくれること。それだけだった。

引用元:
(英語原著)Tower Down (2017) by David Hagberg; Chapter Forty-Seven
(日本語版)『巨塔崩壊(上・下)』(デヴィッド・ハグバーグ = 著、酒井紀子 = 訳)、竹書房(2017/12);第四十七章より

実例8(パターン2):Becoming Steve Jobs (2015)(邦題『スティーブ・ジョブズ 無謀な男が真のリーダーになるまで(上・下)』、ブレント・シュレンダー、リック・テッツェリ = 著)より

Steve always relished putting on a show to unveil his digital creations, but he hadn’t performed onstage since pulling the Macintosh out of the bag, like a rabbit out of a hat, back in 1984.
スティーブはデジタル製品を発表するのが大好きだが、帽子からうさぎを取りだすように袋からマッキントッシュを取りだした1984年以来、製品発表のステージに上がれずにいた。

引用元:
(英語原著)Becoming Steve Jobs: The Evolution of a Reckless Upstart Into a Visionary Leader (2015) by Brent Schlender and Rick Tetzeli; Chapter 4 What’s Next?
(日本語版)『スティーブ・ジョブズ 無謀な男が真のリーダーになるまで(上・下)』(ブレント・シュレンダー、リック・テッツェリ = 著、井口 耕二 = 訳)、日本経済新聞出版社(2016/9);上巻・第4章(次なるNeXT)より

【単語ノート】
relish …ing = …することに喜びを感じる
put on = (ショーや劇などを)上演する、開催する

実例9(パターン2):Never Eat Alone (2005)(邦題『一生モノの人脈力』、キース・フェラッジ、タール・ラズ = 著)より

“You know, Sherry, I’ve got to apologize. We don’t know each other very well, but I tend to be a whole lot more fun than I’m being this evening. It’s been a tough day. I just had a board meeting where my board members put me through the wringer. More important, I just suffered a pretty difficult breakup and it’s still got me down.”
「シェリー、あなたにお詫びしなければいけません。ご存じないでしょうが、私はふだんもっと明るい人間なのです。ただ今日はいろいろあって……。会社の取締役会で役員連中にこってりしぼられましたし、妻ともうまくいってなくて、実は今日、とうとう別れることになったんです。正直、そのことでまだ落ちこんでいます」

Just like that, the rabbit was out of the hat. A risky opening, a flash of vulnerability, a moment of truth, and the dynamics of our conversation changed instantly.
こう種を明かして自分のもろさを見せるや否や、会話の趣ががらりと変わった。

引用元:
(英語原著)Never Eat Alone (2005) by Keith Ferrazzi and Tahl Raz; Chapter 17 The Art of Small Talk
(日本語版)『一生モノの人脈力』(キース・フェラッジ、タール・ラズ = 著、森田由美 = 訳)、パンローリング(2012/12);第15章(「心の窓」を全開に付き合う)より

【単語ノート】
board meeting = 取締役会

ここでは、この本の著者がウォルマートやeベイ、日産自動車といった大企業のマーケティング部長が一堂に会するディナーパーティーに参加した時のことが記載されています。

このパーティーに参加していたのは巨額のマーケティング予算を握るお偉方ばかりで、著者にとっては大きなビジネスチャンスだったのですが、その時の著者は数時間前に妻との離婚が決定的になったばかりで誰とも何も話したくない最悪の気分でした。

最悪の気分を引きずったままパーティーに参加した著者は自分の殻に閉じこもってしまい、隣りに座ったシェリーという女性とはどうでもよい形だけの会話を延々と続けていました。

そこで著者ははたと気付きます。「会話ではあえて自分をさらけ出せ」といつも人にアドバイスしているにもかかわらず、自分はなんて馬鹿なことをしているのだろう、と。そこで著者は退屈な会話は止めて、本当の自分をさらけ出すことを決心します。

という流れで出てくるのが上記引用文で、著者が自分をさらけ出し始めた途端、2人は魔法にでもかけられたかのように突然心を開いて会話にのめり込んていったことが「the rabbit was out of the hat」と表現されています。

ちなみに、その後は2人だけでなく、周りの人達までどんどん話の輪に加わってきて、それぞれが自分の経験談を語りだし、結局その夜は素晴らしいディナーになったということです。

put someone through the wringer」という表現にも注目してください。「wringer」とは昔使われていた洗濯物を絞る機械のことで、「put someone through the wringer」で「(人)をこってりと絞り上げる」の意味で使用されます。これも大変面白い表現ですので、近いうちに当ブログで取り上げたいと思います。

Pull a rabbit out of the hatのまとめ

それでは、最後に以上の内容をまとめておきます。

pull a rabbit out of the hat

pull a rabbit out of the hatのイメージ画像1です。

  • 由来:マジシャンが突然、空っぽの帽子から魔法のようにウサギを引っ張り出して観客を驚かせる様子から。
  • 意味:(魔法のような)思いがけない解決策を打ち出す、苦境から抜け出す(魔法のような)策を見い出す
  • 英語による定義:produce an unexpected solution to a difficult problem (as if by magic)
  • 出現頻度:A[中頻度:高めの頻度で洋書に出てくる準必須の英語表現]
  • 出現パターン
    パターン1: pull a rabbit out of the hat(基本型・最頻出パターン)
    パターン2:その他
  • 例文
    We will have to pull a rabbit out of the hat to avoid bankruptcy.
    我々が倒産を避けるためにはこの苦境から抜け出す(魔法のような)策を見い出さなくてはなりません。
    It’s impossible for them to win this match, unless their manager pulls a rabbit out of the hat.
    監督が魔法のような解決策を見い出さない限り、彼らがこの試合で勝つのは不可能です。
    Kubo pulled another rabbit out of his hat and brought victory to the team.
    久保選手はまたもや神がかり的なプレーを見せてチームに勝利をもたらしました。

今回は、以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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