洋書に出てくる英語表現0162:for the birds【おすすめ英語フレーズ編142】

「洋書に出てくる英語表現0162:for the birds【おすすめ英語フレーズ編142】」のアイキャッチ画像

「洋書に出てくる英語表現」の第162回は、英語学習や英会話に役立つ【おすすめ英語フレーズ編】の第142回として「for the birds」を取りあげます。

For the birdsの意味と由来

直訳すると、「鳥のため」となります。

この表現の由来についてはいくつか説があるのですが、有力な説の1つが馬糞に由来するというものです。馬糞には鳥のエサになる植物の種子が含まれていて「鳥のため」にはなるものの、所詮、馬糞は馬糞で何の役にも立たない無価値なものであるとの発想から、「for the birds」は「くだらない」を意味するフレーズとして使用されるようになりました。

この「馬糞説」以外にも、パンくずは何の役にも立たない無価値なもので、小鳥のエサにしかならないという考えが由来になったとする「パンくず説」もあります。

ちなみに、この「for the birds」には「shit for the birds(直訳すると「鳥のための糞」で、「くだらないこと」の意)」というさらにストレートなバージョンも存在するため、「パンくず説」よりも「馬糞説」の方が有力ではないかと思われます。

いずれの説にしろ、馬糞もパンくずも鳥のエサにしかならないくだらないものという発想に由来していて、日本語では「くだらない」のほか、「つまらない」、「無価値である」、「無駄である」、「役に立たない」などと訳されます。

For the birdsの英語による定義

worthless or useless

洋書におけるfor the birdsの出現頻度

B[低頻度:洋書内での出現頻度はそれほど高くはないがネイティブなら知っている英語表現]

(AAA[超高頻度]、AA[高頻度]、A[中頻度]、B[低頻度]、C[まれ]の5段階で評価)

For the birdsの年代分布

1928年 – 2009年*
(*当ブログで調査した1813年以降の洋書約1000冊のなかで、当該英語表現の使用が確認された洋書の発行年の範囲)

当ブログで調査した1813年以降に発行された約1000冊の洋書のなかで、当該表現の使用が確認された最も古い洋書は、1928年発行の『Skylark of Space(邦題:宇宙のスカイラーク)』(E.E.スミス = 著)で、最も新しい洋書は2009年発行の『The snowball: Warren Buffett and the business of life(邦題:スノーボール ウォーレン・バフェット伝)』(アリス・シュローダー = 著)でした。

For the birdsの出現パターン

出現パターン:… is (strictly) for the birds

基本的にbe動詞を伴って「… is for the birds」の形で使用されます。for the birdsの前にstrictlyが付くこともありますが、それ以外に出現パターンと言えるような特別な型は見当たりません。

例文162-1)
Studying is for the birds. There are plenty of ways to make money without going to college.
勉強なんてくだらないよ。大学に行かなくてもお金を稼ぐ方法はいくらでもあるよ。

例文162-2)
His advice is strictly for the birds. His method certainly worked very well in the past, but it no longer does.
彼のアドバイスは全く役に立ちません。彼のやり方は昔は確かにすごく上手くいきましたが、今はもう上手くいきません。

洋書内の実例

for the birdsのイメージ画像2です。

それでは、実際に洋書内にみられるfor the birdsの使用例を紹介していきます。

実例1:The snowball: Warren Buffett and the business of life (2009)(邦題『スノーボール ウォーレン・バフェット伝 (改訂新版)』、アリス・シュローダー = 著)より

I had on a short-sleeved shirt because it was so hot, and struggling to sort of get these feed bags into my arms and drag them. By noon my arms were kind of a bloody mess. That job lasted for about three hours. I just walked over to the streetcar and went home. Manual labor is for the birds.”
私はあまり暑いので半そでシャツを着て、袋を抱えて引きずるのにも苦労していた。昼には腕がすりむけて血だらけになる。そういう仕事が三時間つづく。路面電車に乗って家に帰る。力仕事なんてくだらないよ

引用元:
(英語原著)The snowball: Warren Buffett and the business of life (2009) by Alice Schroeder; 9: Inky Fingers
(日本語版)『スノーボール ウォーレン・バフェット伝 (改訂新版)』(アリス・シュローダー = 著、伏見威蕃 = 訳)、日本経済新聞出版社(2014/6/3);上巻・第9章(インクに染まった指)より
(英語原著Audible版)Audible-完全版一冊無料!Audible無料体験);サンプル再生時間6分8秒

【単語ノート】
short-sleeved = 半袖の
feed bag = feedbag = (馬の首にかけておく)かいば袋
manual labor = 肉体労働、単純労働;手作業

この英文では、バークシャー・ハサウェイ社のCEOで「オマハの賢人(Oracle of Omaha)」と呼ばれるアメリカの資産家ウォーレン・バフェットが下院議員の父ハワード・バフェットの経営するサウスオマハ飼料という会社で働いていた若き日のことが記載されています。

家畜飼料の入った50ポンド袋を貨車から巨大な倉庫に運び入れるのがウォーレン・バフェットの仕事でした。何十メートルにも及ぶ巨大な倉庫にエアコンはなく、真夏にはあまりの暑さのために半袖のシャツを着ていると腕がすりむけて血だらけになったということです。

一緒に働いていた男の中には重量挙げの選手もいたと言い、バフェットはそのような力仕事を「くだらない」と考えていたことが「for the birds」を用いて表現されています。

実例2:The 7 Habits of Highly Effective People (1989)(邦題『7つの習慣 – 成功には原則があった!』、スティーブン・R・コヴィー = 著)より

It’s also true in product design. Can you imagine someone in a company saying, “This consumer research stuff is for the birds. Let’s design products.”
また、商品開発も同じである。次のような言葉など言えるはずがない。「顧客調査なんかいらないさ。商品なんてつくるだけでいい」

(中略)

Boy, Dad, I’ve had it! School is for the birds!
“What’s the matter, Son?” (probing).
“It’s totally impractical. I don’t get a thing out of it.”
父さん、学校なんてもういやだよ
「どうしたんだい」(探り)
「全く現実味がないし、役に立たないんだ」

引用元:
(英語原著)The 7 Habits of Highly Effective People (1989) by Stephen R. Covey; HABIT 5: SEEK FIRST TO UNDERSTAND, THEN TO BE UNDERSTOOD
(日本語版)『7つの習慣 – 成功には原則があった!』(スティーブン・R・コヴィー = 著、ジェームス・スキナー、川西 茂 = 訳)、キングベアー出版(1996/12);第五の習慣(理解してから理解される)より

【単語ノート】
I have had it = もうたくさんだ、うんざりだ
impractical = 実用的ではない、現実的ではない

実例3:Skeleton Crew (1985)(邦題『ミルクマン:スケルトン・クルー3』、スティーヴン・キング = 著)より

Getting there quick is often for the birds, although no one holding a Massachusetts driver’s license seems to know it. But knowing how to get there quick-or even knowing how to get there a way that the person sitting beside you don’t know … that has power.
早く着くのは実際、むだなことが多いのだが、早く着く道を知ること — あるいは隣りに座った人間が知らない道を知っていること — それは大きな魅力なのだ。

引用元:
(英語原著)Skeleton Crew (1985) by Stephen King; Mrs. Todd’s Shortcut
(日本語版)『ミルクマン:スケルトン・クルー3』(スティーヴン・キング = 著、矢野浩三郎 他 = 訳)、扶桑社(1988/5);トッド夫人の近道(訳:山本光伸)より
(英語原著Audible版)Audible-完全版一冊無料!Audible無料体験);サンプル再生時間5分

実例4:The Catcher in the Rye (1945)(邦題『キャッチャー・イン・ザ・ライ』(ライ麦畑でつかまえて)、J.D.サリンジャー = 著)より

“Since 1888 we have been molding boys into splendid, clear-thinking young men.” Strictly for the birds.
「一八八八年以来、本校は少年たちを、明晰な思考をする優秀な若者へと育成して参りました」ってさ。まったくもう、冗談にもほどがあるじゃないか

引用元:
(英語原著)The Catcher in the Rye (1945) by J. D. Salinger; Chapter 1
(日本語版)『キャッチャー・イン・ザ・ライ』(J.D.サリンジャー = 著、村上春樹 = 訳)、白水社(2003/4);第1章より

For the birdsのまとめ

それでは、最後に以上の内容をまとめておきます。

for the birds

for the birdsのイメージ画像1です。

  • 由来:馬糞には鳥のエサになる植物の種子が含まれていて「鳥のため」にはなるものの、所詮は何の役にも立たない無価値なものであることから(馬糞説)。あるいは、パンくずは何の役にも立たない無価値なもので、小鳥のエサにしかならないことから(パンくず説)。
  • 意味:くだらない、無駄である、役に立たない
  • 英語による定義: worthless or useless
  • 出現頻度:B[低頻度:洋書内での出現頻度はそれほど高くはないがネイティブなら知っている英語表現]
  • 出現パターン:… is (strictly) for the birds
  • 例文
    Studying is for the birds. There are plenty of ways to make money without going to college.
    勉強なんてくだらないよ。大学に行かなくてもお金を稼ぐ方法はいくらでもあるよ。
    His advice is strictly for the birds. His method certainly worked very well in the past, but it no longer does.
    彼のアドバイスは全く役に立ちません。彼のやり方は昔は確かにすごく上手くいきましたが、今はもう上手くいきません。

今回は、以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

☆☆いつも応援ありがとうございます☆☆
にほんブログ村 英語ブログ 洋書・洋楽の英語へ
にほんブログ村

英語ランキング