洋書に出てくる英語表現0097:straight from the horse’s mouth【おすすめ英語フレーズ編80】

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「洋書に出てくる英語表現」の第97回は、フレーズ編の第80回として「straight from the horse’s mouth」を取りあげます。

目次
  1. Straight from the horse’s mouthの意味と由来
  2. Straight from the horse’s mouthの英語による定義
  3. 洋書におけるstraight from the horse’s mouthの出現頻度
  4. Straight from the horse’s mouthの年代分布
  5. Straight from the horse’s mouthの出現パターン
  6. 洋書内の実例
    1. 実例1(パターン1):Paranormality: Why We See What Isn’t There (2011)(邦題『超常現象の科学 : なぜ人は幽霊が見えるのか』、リチャード・ワイズマン = 著)より
    2. 実例2(パターン1):Elephants Can Remember (1972)(邦題『象は忘れない』、アガサ・クリスティー = 著)より
    3. 実例3(パターン2):Epic Content Marketing (2014)(邦題『エピック・コンテンツマーケティング : 顧客を呼び込む最強コンテンツの教科書』、ジョー・ピュリッジ = 著)より
    4. 実例4(パターン2):The Devil Colony (2011)(邦題『ジェファーソンの密約(上・下)』、ジェームズ・ロリンズ = 著)より
    5. 実例5(パターン2):Jeeves and the Wedding Bells (2013)(邦題『ジーヴズと婚礼の鐘』、セバスチャン・フォークス = 著)より
    6. 実例6(パターン2):Crazy Rich Asians (2013)(邦題『クレイジー・リッチ・アジアンズ(上・下)』、ケビン・クワン = 著)より
    7. 実例7(パターン3):How to Stop Worrying and Start Living (1948)(邦題『デール・カーネギーの悩まずに進め:新たな人生を始める方法』、デール・カーネギー = 著)より
  7. Straight from the horse’s mouthのまとめ

Straight from the horse’s mouthの意味と由来

直訳すると、「馬の口から直接」となります。

「洋書に出てくる英語表現0041:long in the tooth」でも取り上げたように、馬の年齢は口の中に表れます。人間でもそうですが、年をとるにつれて歯茎が痩せてきて、歯が長くなったように見えるからで、そのような様子から生まれた「long in the tooth」という表現は「年をとっている」を意味します。

馬の年齢が口の中に表れることを知っていれば、馬を購入する時にだまされずに済みます。もしディーラーが年老いた馬の年齢を偽って馬を売りつけてきても、馬の口の中(歯)を見ればその馬のおおよその年齢が分かるからです。

このように馬を購入するときには本当かどうかわからないディーラーの売り口上に耳を傾けるよりも、「馬の口から直接に」判断した方が確かな情報が得られることから、「straight from the horse’s mouth」という英語表現は、「直接本人から」や「確かな筋から」を意味するフレーズとして使用されるようになりました。

また、競馬でどの馬が勝つのかは、馬に直接聞くのが一番だという考えがこの表現の由来になったという説もあります。

Straight from the horse’s mouthの英語による定義

from a reliable source

洋書におけるstraight from the horse’s mouthの出現頻度

B[低頻度:洋書内での出現頻度はそれほど高くはないがネイティブなら知っている英語表現]

(AAA[超高頻度]、AA[高頻度]、A[中頻度]、B[低頻度]、C[まれ]の5段階で評価)

Straight from the horse’s mouthの年代分布

1930年 – 2014年*
(*当ブログで調査した1813年以降の洋書約1000冊のなかで、当該英語表現の使用が確認された洋書の発行年の範囲)

当ブログで調査した1813年以降に発行された約1000冊の洋書のなかで、当該表現の使用が確認された最も古い洋書は、1930年発行の『Strong Poison(邦題:毒)』(ドロシー・セイヤーズ = 著)で、最も新しい洋書は2014年発行の『Epic Content Marketing(邦題:エピック・コンテンツマーケティング : 顧客を呼び込む最強コンテンツの教科書)』(ジョー・ピュリッジ = 著)でした。

このように当ブログの調査では1930年が最も古い使用例でしたが、一般的にもこの表現が生まれたのは比較的最近のことであると言われています。馬の口の中を見れば馬の年齢が分かるという事実は何百年も前から知られていたのですが、この表現自体はそれほど古くはなく、一般には1900年代の初頭に生まれたとされています。

Straight from the horse’s mouthの出現パターン

straight from the horse’s mouthの出現パターンは主に以下の3つに分類することができます。

パターン1:straight from the horse’s mouth(基本型・最頻出パターン)
パターン2:from the horse’s mouth
パターン3:right from the horse’s mouth

パターン1は「straight from the horse’s mouth」の形で使用する基本型で、このパターンが最も多く見られます。例文を挙げると次のようになります。

例文97-1)
I got it straight from the horse’s mouth that he will quit his job and start his own business.
直接本人から聞いたんだけど、彼は仕事を辞めて、自分でビジネスを始めるらしいですよ。

パターン2は、「straight」を伴わずに「from the horse’s mouth」の形で使用するものです。

例文97-2)
“I can’t believe that. Is it true?”
“Yes, definitely. I heard it from the horse’s mouth.”
「信じられない。本当なの?」
「本当だよ。間違いないよ。確かな筋から聞いたんだから。」

パターン3は、「straight」の代わりに「right」を用いるもので、例文を挙げると次のようになります。

例文97-3)
The company will announce large-scale layoffs this afternoon. I got the news right from the horse’s mouth.
その会社は、今日の午後に大規模なレイオフを発表します。このニュースは、確かな筋から得られたものです。

洋書内の実例

straight from the horse's mouthのイメージ画像2です。

それでは、実際に洋書内にみられるstraight from the horse’s mouthの使用例を紹介していきます。

 

まずは、「straight from the horse’s mouth」の形で使用する基本型のパターン1から紹介します。

パターン1:straight from the horse’s mouth(基本型・最頻出パターン)

実例1(パターン1):Paranormality: Why We See What Isn’t There (2011)(邦題『超常現象の科学 : なぜ人は幽霊が見えるのか』、リチャード・ワイズマン = 著)より

In 1853 the Reverend N. S. Godfrey took it upon himself to prove this by getting information straight from the horse’s mouth.
一八五三年に牧師のN・S・ゴッドフリーは、霊と直接話をして、その真偽を確かめようと考えた。

引用元:
(英語原著)Paranormality: Why We See What Isn’t There (2011) by Richard Wiseman; 4. TALKING WITH THE DEAD
(日本語版)『超常現象の科学 : なぜ人は幽霊が見えるのか』(リチャード・ワイズマン = 著、木村博江 = 訳)、文藝春秋(2012/2);第4章(霊媒師のからくり)より
(英語原著Audible版)Audible-完全版一冊無料!Audible無料体験

【単語ノート】
take it upon oneself to = 責任を持って…する、…することを引き受ける

この引用文では、1800年代にアメリカやイギリスで大流行したテーブル・ターニング(Table-turning)について記載されています。テーブル・ターニングとは、霊界との交信方法の一種で、交霊会などでテーブルに質問を投げかけると、テーブルがトントンというラップ音などを使って返事を返してくれるというものです。

上記引用文では、こうしたテーブル・ターニングの真偽を確かめるために、N・S・ゴッドフリーという名の牧師が自らテーブルに問いかけてテーブルから直接情報を収集したことが「straight from the horse’s mouth」を用いて表現されています。

実例2(パターン1):Elephants Can Remember (1972)(邦題『象は忘れない』、アガサ・クリスティー = 著)より

“I don’t mean to be horrid to you, Godmother. You’ve been a very nice godmother to me always, but –
but I’d like it straight from the horse’s mouth. I’m afraid that’s rather rude, Monsieur Poirot, but I didn’t mean it that way.”
“No,” said Poirot, “I am content to be the horse’s mouth.”
「あたくし、おばさまに嫌味を言うつもりじゃないんです。おばさまはいつだって素晴らしい名づけ親でしたわ。でも、あたくし、馬の口から直接ききたいんです(最も確かな筋から、の意)。こんなことを言って失礼いたしました。ムシュ・ポアロ、でも、そんなつもりで一言ったんじゃないんです」
「いや、馬の口で満足ですよ」

引用元:
(英語原著)Elephants Can Remember (1972) by Agatha Christie; Chapter 12 CELIA MEETS HERCULE POIROT
(日本語版)『象は忘れない』(アガサ・クリスティー = 著、中村能三 = 訳)、早川書房(1973);12(シリヤ、エルキュール・ポアロに会う) より
(英語Audible版)Audible-完全版一冊無料!Audible無料体験);サンプル再生時間5分

【単語ノート】
be horrid to = …に対してつらく当たる
rude = 無礼な
be content to = …することに満足している

 

次は、「straight」を伴わずに「from the horse’s mouth」の形で使用するパターン2です。

パターン2:from the horse’s mouth

実例3(パターン2):Epic Content Marketing (2014)(邦題『エピック・コンテンツマーケティング : 顧客を呼び込む最強コンテンツの教科書』、ジョー・ピュリッジ = 著)より

WHAT A TESTIMONIAL IS
A testimonial is, figuratively speaking, a quote from the horse’s (that is, the customer’s) mouth. Boasting is unseemly when we do it ourselves. But when praise comes from a trustworthy source — a client or customer — it acquires a credibility that helps overcome skepticism and purchasing hesitation.
実証とは何か?
実証は、たとえて言うならば、顧客の推奨コメントをそのまま引用するようなものだ。自分で自慢話をするのは見苦しいもの。しかし、信頼できる第三者(クライアントや顧客)の推奨コメントがあれば、疑念や購入への躊躇を取り除き信用を獲得することにつながる。

引用元:
(英語原著)Epic Content Marketing: How to Tell a Different Story, Break through the Clutter, and Win More Customers by Marketing Less (2014) by Joe Pulizzi; CHAPTER 16 Content Types
(日本語版)『エピック・コンテンツマーケティング : 顧客を呼び込む最強コンテンツの教科書』(ジョー・ピュリッジ = 著、郡司晶子、大川淳子、長尾千登勢、坂井政文、醍醐辰彦、四宮拓真、中里慶昭、石井裕太 = 訳)、日本経済新聞出版社(2014/6);第16章(コンテンツの種類)より引用。Kindle Unlimited会員の方は¥0で読めます(2020/9/1確認)。(Kindle Unlimited 無料体験
(英語原著Audible版)Audible-完全版一冊無料!Audible無料体験);サンプル再生時間3分14秒

【単語ノート】
testimonial = 証明書、実証
figuratively = 比喩的に
unseemly = 見苦しい
praise = 賞賛
trustworthy = 信頼に値する
credibility = 信頼性
skepticism = 疑念
hesitation = 躊躇

実例4(パターン2):The Devil Colony (2011)(邦題『ジェファーソンの密約(上・下)』、ジェームズ・ロリンズ = 著)より

Rather than listening to all the messages, he hit redial. Might as well hear how things had gone from the horse’s mouth. The phone rang and rang and then went to voice mail.
全部のメッセージを一つずつ聞き返していられない。グレイはリダイヤルボタンを押した。本人に直接聞いた方が話は早い。呼び出し音が鳴り続けた後、ボイスメールへと切り替わった。

引用元:
(英語原著)The Devil Colony (2011) by James Rollins; Chapter 43
(日本語版)『ジェファーソンの密約(上・下)』(ジェームズ・ロリンズ = 著、桑田健 = 訳)、竹書房(2014/11);下巻・43より。Kindle Unlimited会員の方は¥0で読めます(2020/9/1確認)。(Kindle Unlimited 無料体験
(英語Audible版)Audible-完全版一冊無料!Audible無料体験);

【単語ノート】
might as well = (他に良い選択肢もないので、どうせなら)…した方がよい

実例5(パターン2):Jeeves and the Wedding Bells (2013)(邦題『ジーヴズと婚礼の鐘』、セバスチャン・フォークス = 著)より

‘And you gleaned this from the horse’s mouth as it were?’
‘Mrs Venables was generous with the details, sir. While less garrulous than her husband, she appears similarly contented with the hand that life has dealt her.’
「その情報はいわば確かな筋から得られたものなんだな?」
「ヴェナブルズ夫人は事細かに惜しみなく話してくださいました。夫君に比べれば口数は劣るものの、天がみずからに配された持ち札には満足なさっておられるようです」

引用元:
(英語原著)Jeeves and the Wedding Bells (2013) by Sebastian Faulks; Chapter Three
(日本語版)『ジーヴズと婚礼の鐘』(セバスチャン・フォークス = 著、村山美雪 = 訳)、竹書房(2016/4);第3章より引用。Kindle Unlimited会員の方は¥0で読めます(2020/9/1確認)。(Kindle Unlimited 無料体験
(英語Audible版)Audible-完全版一冊無料!Audible無料体験);サンプル再生時間5分

【単語ノート】
glean = (情報などを)収集する、拾い集める
garrulous [ˈgɛrələs/ˈgærʊləs] = おしゃべりな、口数の多い

実例6(パターン2):Crazy Rich Asians (2013)(邦題『クレイジー・リッチ・アジアンズ(上・下)』、ケビン・クワン = 著)より

Eleanor and Lorena both scrambled for their cell phones as well. Nadine had her stockbroker on speed dial and was already screaming into her phone, “Dump all of it! SINA LAND. Yes. Dump it all! I just heard from the horse’s mouth that it’s gone case !”
その声を皮切りにエレノアとロレーナも携帯電話を探そうと必死になり、仲買人の番号を短縮ダイヤルに登録しているネイディーンは携帯に向かって金切り声をあげた。「全部、売るのよ。そう、シナ・ランド株を全部。株価が下がると確かな筋から聞いたの

引用元:
(英語原著)Crazy Rich Asians (2013) by Kevin Kwan; Part One, 2 Eleanor Young
(日本語版)『クレイジー・リッチ・アジアンズ(上・下)』(ケビン・クワン = 著、山縣みどり = 訳)、竹書房(2018/8);Part 1、2(エレノア・ヤング)より。Kindle Unlimited会員の方は¥0で読めます(2020/9/1確認)。(Kindle Unlimited 無料体験
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【単語ノート】
scramble for = …を求めて奔走する
stockbroker = 株式ブローカー、株式仲買人
gone case = 絶望的な患者、絶望的な事例

 

最後は、「straight」の代わりに「right」を用いるパターン3です。

パターン3:right from the horse’s mouth

実例7(パターン3):How to Stop Worrying and Start Living (1948)(邦題『デール・カーネギーの悩まずに進め:新たな人生を始める方法』、デール・カーネギー = 著)より

1. Read and study the following five suggestions about selecting a vocational-guidance counselor. These suggestions are right from the horse’s mouth. They were made by one of America’s leading vocational-guidance experts, Professor Harry Dexter Kitson of Columbia University.
1. 職業指導カウンセラーを選ぶ際には、次の5つの提言を読んで参考にしよう。これほど信頼できる提言はめったにない。アメリカにおける職業指導の第一人者、コロンビア大学のハリー・デクスター・キトソン教授が作成したものだからだ。

引用元:
(英語原著)How to Stop Worrying and Start Living (1948) by Dale Carnegie; Part Eight – How To Find The Kind Of Work In Which You May Be Happy And Successful, Chapter 29: The Major Decision Of Tour Life
(日本語版)『デール・カーネギーの悩まずに進め:新たな人生を始める方法』(デール・カーネギー = 著、関岡孝平 = 訳)(『道は開ける』)、パンローリング(2014/12);PART 8 自分に合った仕事の見つけ方、第29章(仕事選びが人生を決める)より。Kindle Unlimited会員の方は¥0で読めます(2020/9/1確認)。(Kindle Unlimited 無料体験

Straight from the horse’s mouthのまとめ

それでは、最後に以上の内容をまとめておきます。

straight from the horse’s mouth

straight from the horse's mouthのイメージ画像1です。

  • 由来:馬の年齢は口の中に表れるため、馬を購入する際には、馬の年齢を偽っているかもしれないディーラーの売り口上に耳を傾けるよりも、「馬の口から直接(straight from the horse’s mouth)」判断した方が確かな情報が得られることから。
  • 意味:直接本人から、確かな筋から
  • 英語による定義: from a reliable source
  • 出現頻度:B[低頻度:洋書内での出現頻度はそれほど高くはないがネイティブなら知っている英語表現]
  • 出現パターン
    パターン1:straight from the horse’s mouth(基本型・最頻出パターン)
    パターン2:from the horse’s mouth
    パターン3:right from the horse’s mouth
  • 例文
    I got it straight from the horse’s mouth that he will quit his job and start his own business.
    直接本人から聞いたんだけど、彼は仕事を辞めて、自分でビジネスを始めるらしいですよ。
    “I can’t believe that. Is it true?”
    “Yes, definitely. I heard it from the horse’s mouth.”
    「信じられない。本当なの?」
    「本当だよ。間違いないよ。確かな筋から聞いたんだから。」
    The company will announce large-scale layoffs this afternoon. I got the news right from the horse’s mouth.
    その会社は、今日の午後に大規模なレイオフを発表します。このニュースは、確かな筋から得られたものです。

類似表現の「long in the tooth」については、以下の記事で詳しく解説していますので、是非あわせてお読みください。

今回は、以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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