洋書に出てくる英語表現0091:bury the hatchet【おすすめ英語フレーズ編74】

「洋書に出てくる英語表現0091:bury the hatchet【おすすめ英語フレーズ編74】」のアイキャッチ画像

「洋書に出てくる英語表現」の第91回は、フレーズ編の第74回として「bury the hatchet」を取りあげます。

目次
  1. Bury the hatchetの意味と由来
  2. Bury the hatchetの英語による定義
  3. 洋書におけるbury the hatchetの出現頻度
  4. Bury the hatchetの年代分布
  5. Bury the hatchetの出現パターン
  6. 洋書内の実例
    1. 実例1(パターン1):Wellcome to My World (2011)(邦題『ジョニー・ウィアー自伝 Welcome to My World』、ジョニー・ウィアー = 著)より
    2. 実例2(パターン1):THE PATH TO POWER (1995)(邦題『サッチャー 私の半生』 マーガレット・サッチャー = 著)より
    3. 実例3(パターン1):Harry Potter and the Prisoner of Azkaban (1999)(邦題『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』、J.K.ローリング = 著)より
    4. 実例4(パターン1):The Four of Hearts (1938)(邦題『ハートの4』、エラリー・クイーン = 著)より
    5. 実例5(パターン1):Jeeves and the Wedding Bells (2013)(邦題『ジーヴズと婚礼の鐘』、セバスチャン・フォークス = 著)より
    6. 実例6(パターン1):Business Stripped Bare: Adventures of a Global Entrepreneur (2008)(邦題『ヴァージン流:世界を変える非常識な仕事術』、リチャード・ブランソン = 著)より
    7. 実例7(パターン1):HIGH STRUNG (2011)(邦題『ボルグとマッケンロー:テニスで世界を動かした男たち』、スティーヴン・ティグナー = 著)より
    8. 実例8(パターン2):Michael Owen: Off the Record (2004)(邦題『オーウェン』、マイクル・オーウェン = 著)より
    9. 実例9(パターン2):Men in Black International : THE OFFICIAL MOVIE NOVELIZATION (2019)(邦題『メン・イン・ブラック インターナショナル』、R・S・ベルチャー = 著)より
  7. Bury the hatchetのまとめ

Bury the hatchetの意味と由来

直訳すると、「手斧を埋める」となります。

「hatchet」とはアメリカ先住民(インディアン)が使うトマホーク(手斧)のことで、この「bury the hatchet」という表現は、アメリカ先住民が部族間の紛争をやめて和睦する際に、和解の儀式として酋長が手斧を地中に埋めていたことに由来します。

こうしたアメリカ先住民の慣習から、「bury the hatchet」は「けんかや争いをやめて和解する」ことを意味するフレーズとして広く使用されるようになりました。

日本語では、「けんか(争い)をやめて和解する」、「和睦する」、「仲直りする」、「矛を収める」などと訳されます。

Bury the hatchetの英語による定義

end a dispute and make peace

洋書におけるbury the hatchetの出現頻度

A[中頻度:高めの頻度で洋書に出てくる準必須の英語表現]

(AAA[超高頻度]、AA[高頻度]、A[中頻度]、B[低頻度]、C[まれ]の5段階で評価)

Bury the hatchetの年代分布

1868年 – 2019年*
(*当ブログで調査した1813年以降の洋書約1000冊のなかで、当該英語表現の使用が確認された洋書の発行年の範囲)

当ブログで調査した1813年以降に発行された約1000冊の洋書のなかで、当該表現の使用が確認された最も古い洋書は、1868年発行の『Little Women(邦題:若草物語)』(オールコット = 作)で、最も新しい洋書は2019年発行の『Men in Black International : THE OFFICIAL MOVIE NOVELIZATION(邦題:メン・イン・ブラック インターナショナル)』(R・S・ベルチャー = 著)でした。

このように当ブログの調査では1868年が最も古い使用例でしたが、複数の英文資料によると、1700年代にも「bury the hatchet」の決まり文句としての使用がみられるそうです。

Bury the hatchetの出現パターン

bury the hatchetの出現パターンは主に以下の2つに分類することができます。

パターン1:bury the hatchet (with 人)(基本型・最頻出パターン)
パターン2:the hatchet is buried

パターン1は、「bury the hatchet」を能動態で使用する基本型で、例文を挙げると次のようになります。

例文91-1)
It’s time for dinner. Why don’t you stop arguing and bury the hatchet?
夕食の時間ですよ。言い争いはやめて、仲直りしたらどう?

例文91-2)
While I hadn’t forgiven him completely, I decided to bite the bullet and bury the hatchet with him.
私は彼のことを完全に許したわけではありませんでしたが、ぐっとこらえて彼と仲直りすることにしました。

「bite the bullet」については以下の記事で詳しく解説しています。

パターン2は、「the hatchet is buried」のように受動態として用いるもので、例文を挙げると次のようになります。

例文91-3)
I think the hatchet should be buried between the two countries right now.
両国は今すぐに和解すべきだと私は思います。

洋書内の実例

bury the hatchetのイメージ画像2です。
それでは、実際に洋書内にみられるbury the hatchetの使用例を紹介していきます。

 

まずは、「bury the hatchet」を能動態で使用する基本型のパターン1から紹介します。

パターン1:bury the hatchet (with 人)(基本型・最頻出パターン)

実例1(パターン1):Wellcome to My World (2011)(邦題『ジョニー・ウィアー自伝 Welcome to My World』、ジョニー・ウィアー = 著)より

She tells me she’d been misquoted in the press and wants to bury the hatchet.
その彼女がいま、マスコミに間違ったかたちで引用されたのと言って、和解を求めている

引用元:
(英語原著)Wellcome to My World (2011) by Johnny Weir; Prologue
(日本語版)『ジョニー・ウィアー自伝 Welcome to My World』(ジョニー・ウィアー = 著、田村明子 = 訳)、新書館(2011/4);プロローグ

【単語ノート】
misquote = …間違って引用する

2006年のトリノオリンピックと2010年のバンクーバーオリンピックにアメリカの男子シングル代表として出場した元フィギュアスケート選手のジョニー・ウィアー氏の自伝からの引用です。

2010年のアメリカ映画『セックス・アンド・ザ・シティ2』のプレミア上映会に招待されたジョニー・ウィアーは、上映会の会場内で誰かに背中を叩かれ、振り返るとそこにはヴェラ・ウォンがいました。ヴェラ・ウォンとは、ウェディングドレスのデザイナーとして有名な女性で、2010年のバンクーバーオリンピックではジョニー・ウィアーの最大のライバルであるアメリカのエヴァン・ライサチェックの衣装をデザインしていました。

ヴェラ・ウォンは、ライバルの衣装をデザインしていただけでなく、オリンピックでのジョニー・ウィアーの衣装に関してマスコミに意地悪なコメントをしていました。

上記引用文の「彼女」はそのヴェラ・ウォンを指していて、彼女がマスコミに意地悪な発言をしていたことに関して和解を求めてきたという部分が「bury the hatchet」を使って表現されています。

実例2(パターン1):THE PATH TO POWER (1995)(邦題『サッチャー 私の半生』 マーガレット・サッチャー = 著)より

For several months a number of Ted’s friends had been urging him to bury the hatchet. Willie, doubtless prompted by them, thought that this would be a perfect time for a reconciliation.
テッドの友人たちは何ヵ月も、矛をおさめるよう彼にすすめていた。ウィリーは間違いなく彼らに促されたのだろうが、いまが和解する絶好のタイミングだと考えたのだった。

引用元:
(英語原著)THE PATH TO POWER (1995) by Margaret Thatcher; PART ONE: CHAPTER IX: A Bumpy Ride
(日本語版)『サッチャー 私の半生〈上・下〉』(マーガレット・サッチャー = 著、石塚 雅彦 = 訳)、日本経済新聞社 (1995/8);上巻、第9章(険しい道のり)より

【単語ノート】
reconciliation [ˌrɛkənˌsɪliˈeɪʃən] = 和解

実例3(パターン1):Harry Potter and the Prisoner of Azkaban (1999)(邦題『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』、J.K.ローリング = 著)より

“Come on, Hermione, come and have some food,” Harry said, looking over at Ron and wondering whether he was in a good enough mood to bury the hatchet.
「いいから、ハーマイオニー、こっちへ来て、何か食べるといいよ」
ハリーはロンのほうを見て、矛を収めそうないいムードになっているかな、と考えた

引用元:
(英語原著)Harry Potter and the Prisoner of Azkaban (1999) by J.K. Rowling; Chapter 13 Gryffindor versus Ravenclaw; Kindle Unlimited会員の方は¥0で読めます(2020/8/26確認)。(Kindle Unlimited 無料体験
(日本語版)『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(J.K.ローリング = 著、松岡 佑子 = 訳)、静山社(2001/7);第13章(グリフィンドール対レイブンクロー)より。Kindle Unlimited会員の方は¥0で読めます(2020/8/26確認)。(Kindle Unlimited 無料体験
(英語原著Audible版)Audible-完全版一冊無料!Audible無料体験);サンプル再生時間約5分

実例4(パターン1):The Four of Hearts (1938)(邦題『ハートの4』、エラリー・クイーン = 著)より

“I’ve got to wangle a reason for your burying the hatchet. Plot, good people, plot!
あなたがたが和睦した理由を僕はなんとか作りあげなけりゃならないんです。筋書ですよ、頼みます、筋書ですよ!

引用元:
(英語原著)The Four of Hearts (1938) by Ellery Queen; Chapter 4 BATTLE ROYLE
(日本語版)『ハートの4』(エラリー・クイーン = 著、長谷川修二 = 訳)、グーテンベルク21(2006/1);四(大乱戦)より。Kindle Unlimited会員の方は¥0で読めます(2020/8/26確認)。(Kindle Unlimited 無料体験
(英語原著Audible版)Audible-完全版一冊無料!Audible無料体験);サンプル再生時間5分

【単語ノート】
wangle [ˈwæŋgəl/ˈwæŋgl] = …をせしめる、…をだまし取る;…をごまかす

“Only one important thing happened — Blythe buried the hatchet, gave up her long feud with Jack; in fact, announced her intention to marry him, and did so.
重要な事柄は一つしか起こらなかったのです──ブライズが斧を埋めて〔インディアンは和睦する時に戦斧を地面に埋める〕ジャックとの長い不和をやめてしまったのでした。それどころではなく、彼と結婚すると声明して、結婚してしまったのです。

引用元:
(英語原著)The Four of Hearts (1938) by Ellery Queen; Chapter 22 BEGINNING OF THE END
(日本語版)『ハートの4』(エラリー・クイーン = 著、長谷川修二 = 訳)、グーテンベルク21(2006/1);二二(終りの始まり)より

【単語ノート】
feud [fjud/fjuːd] = 不和、確執

実例5(パターン1):Jeeves and the Wedding Bells (2013)(邦題『ジーヴズと婚礼の鐘』、セバスチャン・フォークス = 著)より

‘Bertie,’ she said, ‘how much longer are you going to keep up this act?’
‘Just until Sunday. Then Jeeves and I are going back to London. By which time I trust that Amelia and Woody will have buried the hatchet and you and Venables will have named the day. Our work here will be done.’
「バーティ」と言う。「このお芝居をあとどれくらい続けるつもり?」
「日曜までだ。そうしたらジーヴズとロンドンに帰る。その頃にはアメリアとウッディが仲直りをして、きみとヴェナブルズの結婚の日取りも決まってるかもしれない。ここでの僕たちの任務は完了というわけさ」

引用元:
(英語原著)Jeeves and the Wedding Bells (2013) by Sebastian Faulks; Chapter Six
(日本語版)『ジーヴズと婚礼の鐘』(セバスチャン・フォークス = 著、村山美雪 = 訳)、竹書房(2016/4);第6章より。Kindle Unlimited会員の方は¥0で読めます(2020/8/26確認)。(Kindle Unlimited 無料体験
(英語Audible版)Audible-完全版一冊無料!Audible無料体験);サンプル再生時間5分

【単語ノート】
name the day = (女性が)結婚(式)の日取りを決める

‘Well, let’s jolly well hope something turns up for the old rogue. If Amelia and Woody can bury the hatchet, Georgiana will bring Venables to heel and all will be well. Sausage casings all round. Plan B, you see.’
「ともかく、あの荒くれじいさんに運が向くことを心から祈ろうじゃないか。アメリアとウッディが和解に至りさえすれば、ジョージアナはヴェナブルズを尻に敷き、すべてが丸く収まるんだ。ソーセージの薄皮にくるまれて。作戦第二案はわかったな」

引用元:
(英語原著)Jeeves and the Wedding Bells (2013) by Sebastian Faulks; Chapter Eight
(日本語版)『ジーヴズと婚礼の鐘』(セバスチャン・フォークス = 著、村山美雪 = 訳)、竹書房(2016/4);第8章より

【単語ノート】
jolly well = (動詞を強調して)本当に、よく、心から
rogue [roʊg/rəʊg] = ごろつき、悪党
bring someone to heel = (人を)服従させる、(人を)尻に敷く
sausage casing = ソーセージの皮
plan B = 第二の案

実例6(パターン1):Business Stripped Bare: Adventures of a Global Entrepreneur (2008)(邦題『ヴァージン流:世界を変える非常識な仕事術』、リチャード・ブランソン = 著)より

I dressed up as a native American Indian, smoking a pipe of peace, and buried the hatchet with them. (Literally — it’s still there somewhere, under the tarmac!)
私はネイティブ・アメリカンのような格好で交渉に臨み、パイプをくゆらせ、手斧を埋めて[ネイティブ・アメリカンの間では、部族間の紛争が終わると、酋長が手斧を地中に埋めたという慣習があり、そこからこの表現が生まれた]、仲直りをした(実際、それは滑走路脇のどこかに今でも埋められている)。

引用元:
(英語原著)Business Stripped Bare: Adventures of a Global Entrepreneur (2008) by Richard Branson; 2 Brand
(日本語版)『ヴァージン流:世界を変える非常識な仕事術』(リチャード・ブランソン = 著、植山周一郎/宮本喜一 = 訳)、エクスナレッジ(2009/5);第二章(ブランド)より
(英語原著Audible版)Audible-完全版一冊無料!Audible無料体験

【単語ノート】
literally = 文字どおりに
tarmac [ˈtɑrˌmæk/ˈtɑːmæk] = 滑走路、駐機場

イギリスの実業家リチャード・ブランソン率いるヴァージングループ傘下のヴァージン・オーストラリア航空(新型コロナウイルスの影響により2020年に経営破綻)は、シドニー空港が空港使用料の引き上げを独断的に決定した際に、ある広告看板を出しました。

シドニー空港はオーストラリアのマッコーリー銀行の一部門が所有していたことから、「マッコーリー。銀行家の拝金主義め!(Macquarie. What a load of bankers!)」というスローガンを看板に掲載したのでした。

この件はマスコミに大きく報じられ、マッコーリー銀行は空港使用料の再交渉に応じることになりました。

上記引用文では、この件に関してマッコーリー銀行と和解したことが「bury the hatchet」を用いて表現されています。和解の際、リチャード・ブランソン(上記引用文の「私」)は、「bury the hatchet」という英語表現の由来となったアメリカ先住民の慣習にならって、ネイティブ・アメリカンのような格好をして実際に手斧を滑走路脇の地中に埋めたということです。

実例7(パターン1):HIGH STRUNG (2011)(邦題『ボルグとマッケンロー:テニスで世界を動かした男たち』、スティーヴン・ティグナー = 著)より

Once there, Nastase tried to bury the hatchet with his opponent, but when he put out his hand, Pohman haughtily refused to shake it.
そのときもナスターゼは手を差し出して仲直りを試みたが、プーマンは頑として握手を拒否する。

引用元:
(英語原著)HIGH STRUNG (2011) By Stephen Tignor; CHAPTER TEN MR. NASTY
(日本語版)『ボルグとマッケンロー:テニスで世界を動かした男たち』(スティーヴン・ティグナー = 著、西山志緒 = 訳)、ハーパーコリンズ・ジャパン(2018/9);10(ミスター・癇癪持ち)より

【単語ノート】
opponent = 対戦相手、敵
haughtily [ˈhɔtɪli/ˈhɔːtɪli]= 偉そうに、傲慢に( haughty [ˈhɔti/ˈhɔːti] = 偉そうな、傲慢な、横柄な)

ルーマニア出身の元男子プロテニス選手、イリ・ナスターゼは、1976年のある試合でドイツ人のハンス・プーマンと対戦します。プーマンは、試合中に足の痙攣を起こしてコート上に倒れ込むのですが、プーマンが大袈裟に演技していると勘違いしたナスターゼは、審判を怒鳴りつけた上、プーマンにツバを吐きかけます。

その試合はナスターゼが勝利したものの、審判もプーマンも試合後のナスターゼとの握手を拒否します。

上記引用文では、ナスターゼがロッカー室に戻る際にもプーマンに再度握手を求めて和解を試みたという部分が「bury the hatchet」を用いて表現されていて、ここでは「仲直り」と訳されています。

再度握手を拒否されたナスターゼは、ドイツ人のプーマンに対して、「くたばれ、ヒットラー!(”Fuck you, Hitler!”)」と一言だけ言い残してその場を立ち去ったということです。

 

次は、「bury the hatchet」を受動態として用いるパターン2です。

パターン2:the hatchet is buried

実例8(パターン2):Michael Owen: Off the Record (2004)(邦題『オーウェン』、マイクル・オーウェン = 著)より

In David’s celebration, a hatchet was certainly buried, and you could see the rush of relief on his face.
デイヴィッドの名誉にかけて、悪夢は確実に葬り去られ、そして彼の顔には湧き上がるような安堵の表情が浮かんだのだ。

引用元:
(英語原著)Michael Owen: Off the Record (2004) by Michael Owen; 16 Big in Japan: 2002 World Cup
(日本語版)『オーウェン』(マイクル・オーウェン = 著、東本貢司 = 訳)、PHP研究所(2006/6);第16章(ビッグファイトの余韻)より

1998年6月30日に南フランスのサンテティエンヌで行われたワールドカップフランス大会の決勝トーナメント一回戦、イングランド vs. アルゼンチン戦。イングランドのデイヴィッド・ベッカムは、2-2で迎えた後半開始直後にアルゼンチンのディエゴ・シメオネの挑発行為に乗ってしまい、一発退場となります。一人少なくなったイングランドは、結局PK戦の末に敗れてしまい、敗戦の非難はデイヴィッド・ベッカムに集中します。

しかし、4年後の2002年6月7日に札幌ドームで行われたワールドカップ日韓大会グループリーグのイングランド vs. アルゼンチン戦で、ベッカムに雪辱のチャンスが訪れます。前半44分にオーウェンがペナルティーエリア内で倒されて獲得したPKをベッカムが決め、イングランドは結局このPKの1点を守りきって因縁の対決に勝利します。

上記引用文では、ベッカムがこのPKを決めた時の様子が「a hatchet was certainly buried」と記載されていて、「悪夢は確実に葬り去られ」と訳されています。

実例9(パターン2):Men in Black International : THE OFFICIAL MOVIE NOVELIZATION (2019)(邦題『メン・イン・ブラック インターナショナル』、R・S・ベルチャー = 著)より

“You’ve got so much paperwork coming your way,” Cee said, a little of his old wicked smile returning.
“Which I’ll send to you,” H replied without missing a beat. Both men laughed. For now, the hatchet was buried.
「きみには書類仕事が山ほど待っているぞ」Cの口元には彼らしい少々意地の悪い笑みが戻っていた。
「その仕事はあんたに回すことにしよう」Hはすぐに反撃し、ふたりで笑った。今のところ、手斧はしまわれているようだ

引用元:
(英語原著)Men in Black International : THE OFFICIAL MOVIE NOVELIZATION (2019) Novelization by R. S. Belcher, Based on the screenplay written by Art Marcum & Matt Halloway; Chapter 38
(日本語版)『メン・イン・ブラック インターナショナル』(R・S・ベルチャー = 著、アート・マーカム、マット・ハロウェイ = 脚本、入間眞 = 訳)、竹書房(2019/6);第三十八章より。Kindle Unlimited会員の方は¥0で読めます(2020/8/26確認)。(Kindle Unlimited 無料体験
(英語原著Audible版)Audible-完全版一冊無料!Audible無料体験

【単語ノート】
come someone’s way = (人)の行く手にやって来る、(人)の身に降りかかる
wicked [ˈwɪkəd/ˈwɪkɪd] = 意地の悪い、いたずらな
without missing a beat = 瞬時に、すぐに、すかさず、一拍の間もおかず

Bury the hatchetのまとめ

それでは、最後に以上の内容をまとめておきます。

bury the hatchet

bury the hatchetのイメージ画像1です。

  • 由来:アメリカ先住民が部族間の紛争をやめて和睦する際に、和解の儀式として酋長が手斧(hatchet)を地中に埋めていたことから。
  • 意味:けんか(争い)をやめて和解する、和睦する、仲直りする、矛を収める
  • 英語による定義:end a dispute and make peace
  • 出現頻度:A[中頻度:高めの頻度で洋書に出てくる準必須の英語表現]
  • 出現パターン
    パターン1:bury the hatchet (with 人)(基本型・最頻出パターン)
    パターン2:the hatchet is buried
  • 例文
    It’s time for dinner. Why don’t you stop arguing and bury the hatchet?
    夕食の時間ですよ。言い争いはやめて、仲直りしたらどう?
    While I hadn’t forgiven him completely, I decided to bite the bullet and bury the hatchet with him.
    私は彼のことを完全に許したわけではありませんでしたが、ぐっとこらえて彼と仲直りすることにしました。
    I think the hatchet should be buried between the two countries right now.
    両国は今すぐに和解すべきだと私は思います。

2つ目の例文で使われている「bite the bullet」については以下の記事で詳しく解説しています。

今回は、以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

☆☆いつも応援ありがとうございます☆☆
にほんブログ村 英語ブログ 洋書・洋楽の英語へ
にほんブログ村

英語ランキング