洋書に出てくる英語表現0089:A little bird told me【おすすめ英語フレーズ編72】

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「洋書に出てくる英語表現」の第89回は、フレーズ編の第72回として「A little bird told me」を取りあげます。

A little bird told meの意味と由来

直訳すると、「小鳥が教えてくれた」となります。

この表現は、旧約聖書「伝道の書」内の一節(10:20)に由来すると言われています。

Don’t curse the king, no, not in your thoughts; and don’t curse the rich in your bedroom: for a bird of the sky may carry your voice, and that which has wings may tell the matter.
あなたは心のうちでも王をのろってはならない、また寝室でも富める者をのろってはならない。空の鳥はあなたの声を伝え、翼のあるものは事を告げるからである。

英語訳:The World English Bible (WEB), Book 21 Ecclesiastes; 10:20
日本語訳:『聖書 口語』(日本聖書協会発行)初版(1955年版);伝道の書(10:20)

この聖書の一節では、私たちの声は空の鳥によって伝えられて筒抜けとなるので、心の中でさえも王を呪ってはいけないという戒めが記載されています。

「A little bird told me」という表現は、この聖書の一節が由来となっているものの、意味自体はこの聖書の一節とほとんど関係がありません。「A little bird told me」は、何か自分が知り得た情報についてその情報の出所を明かせない場合や明かしたくない場合、わざわざ名前を出すほどたいした情報源でない場合、あるいはわざともったいぶって言う場合などに、「ごまかしの表現」としてよく使用されます。

日本語では、「ちょっと小耳にはさんだ」、「風の便りに聞いた」、「さる人が話してくれた」、「噂に聞いた」などと訳されます。

A little bird told meの英語による定義

I learned from a secret source. (an evasive answer often used when you don’t want to reveal how you got the information)

洋書におけるA little bird told meの出現頻度

B[低頻度:洋書内での出現頻度はそれほど高くはないがネイティブなら知っている英語表現]

(AAA[超高頻度]、AA[高頻度]、A[中頻度]、B[低頻度]、C[まれ]の5段階で評価)

A little bird told meの年代分布

1930年 – 2016年*
(*当ブログで調査した1813年以降の洋書約1000冊のなかで、当該英語表現の使用が確認された洋書の発行年の範囲)

当ブログで調査した1813年以降に発行された約1000冊の洋書のなかで、当該表現の使用が確認された最も古い洋書は、1930年発行の『The Murder at the Vicarage(邦題:牧師館殺人事件)』(アガサ・クリスティ = 著)で、最も新しい洋書は2016年発行の『Time to Say Goodbye(邦題:いま、君にさよならを告げる )』(S・D・ロバートソン = 著)でした。

このように当ブログの調査では1930年が最も古い使用例でしたが、複数の英文資料によると、「A little bird told me」と同様の表現が1500年代から使用されているそうです。

A little bird told meの出現パターン

A little bird told meの用法に特に出現パターンと言えるような特別な型は見当たりません。

例文を挙げると次のようになります。

例文89-1)
“How did you know that I’m preparing to quit my job? Where did you hear that?”
“A little bird told me.”
「私が仕事をやめる準備を進めているの、どうして分かったのよ?どこで聞いたの?」
「ちょっと小耳にはさんだだけよ」

洋書内の実例

a little bird told meのイメージ画像2です。

それでは、実際に洋書内にみられるA little bird told meの使用例を紹介していきます。

実例1:The Murder at the Vicarage (1930)(邦題『牧師館殺人事件』、アガサ・クリスティ = 著)より

“You can’t tell me who told you?”
“I promised, dear Mr. Clement. And I always think a promise should be a sacred thing.”
She looked very solemn.
Shall we say a little bird told me? That is safe, isn’t it?”
「誰がいったのか、はっきりおっしゃって下さるわけにはいきませんか?」
「いわないと約束したものですから。約束は神聖なものだと、わたし、つねづね考えておりますの」
すこぶるもっともらしい顔でミス・ウェザビーはいった。
さる人が話してくれた — ということでよろしゅうございましょうか? そのほうがさしさわりもございませんからね」

引用元:
(英語原著)The Murder at the Vicarage (1930) by Agatha Christie; Chapter XXV
(日本語版)『牧師館殺人事件』(アガサ・クリスティ = 著、中村妙子 = 訳)、グーテンベルク21(2015/3);二十五より。Kindle Unlimited会員の方は¥0で読めます(2020/8/24確認)。(Kindle Unlimited 無料体験
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【単語ノート】
sacred = 神聖な
solemn [ˈsɑləm] = 厳粛な、堅苦しい、厳かな

実例2:Goliath (2016)(邦題『海難救助船スケルトン:座礁した巨大石油タンカーを救出せよ!』、ショーン・コリダン、ゲイリー・ウェイド = 著)より

“Gotta hand it to you, Wade, you really know how to pick ‘em. Looks like you’ve been pushing your crew pretty hard, too. But there’s some ugly things being said, Sonny, about your judgment calls. A little bird told me there’s a bad spot in that hull.”
「恐れ入ったよ、ウェイド。おまえはちゃんとやり方をわかっている。乗組員たちを相当こき使ったみたいだな。だがおまえの判断によって、最悪の事態が発生したことも聞いているよ。船体にまずい箇所があったそうだな

引用元:
(英語原著)Goliath (2016) by Shawn Corridan and Gary Waid; CHAPTER 41.
(日本語版)『海難救助船スケルトン:座礁した巨大石油タンカーを救出せよ!』(ショーン・コリダン、ゲイリー・ウェイド = 著、水野涼 = 訳)、竹書房(2017/9);41より。Kindle Unlimited会員の方は¥0で読めます(2020/8/27確認)。(Kindle Unlimited 無料体験
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【単語ノート】
hull [hʌl] = 船体

実例3:The Case of the Dangerous Dowager (1937)(邦題『危険な未亡人』、E.S.ガードナー = 著)より

We looked her up and found her husband’s name was Frank Oxman. A little bird told us Frank Oxman was maybe going to file a divorce action and would like to get some evidence that his wife had been squandering her time and money gambling, and therefore wasn’t a fit person to have the custody of their child and couldn’t be trusted with money in a guardianship proceeding. Would you know anything about that?”
調べてみると、彼女の亭主のフランク・オクスマンは、離婚訴訟を起こそうとしているらしいこと — そのために、妻が時間と金を賭博に浪費していて、子供を保護するのにふさわしくなく、後見人として金を預かる資格もないという証拠をつかもうとしていることがわかったんだ。何か知っていることがあるかね」

引用元:
(英語原著)The Case of the Dangerous Dowager (1937) by Erle Stanley Gardner; CHAPTER 3. Kindle Unlimited会員の方は¥0で読めます(2020/8/24確認)。(Kindle Unlimited 無料体験
(日本語版)『危険な未亡人』(E.S.ガードナー = 著、高橋 豊 = 訳)、グーテンベルク21(2015/6);三より
(英語Audible版)Audible-完全版一冊無料!Audible無料体験);サンプル再生時間4分58秒

【単語ノート】
divorce action = 離婚訴訟
squander = (時間やお金を)浪費する
custody = 親権、養育権、後見
guardianship = 後見、後見人としての責務

実例4:Time to Say Goodbye (2016)(邦題『いま、君にさよならを告げる』、S・D・ロバートソン = 著)より

‘How did you know it was my funeral today?’
‘A little bird told me.’
‘Who?’
‘Someone who cares about you and was concerned you might not cope alone.’
「今日がぼくの葬儀だって、どうしてわかった?」
「ちょっと小耳に挟んでな」
「誰が言ってた?」
「おまえさんひとりじゃ心細かろうと、気にかけていた誰かさんだ」

引用元:
(英語原著)Time to Say Goodbye (2016) by S.D. Robertson; CHAPTER 6
(日本語版)『いま、君にさよならを告げる』(S・D・ロバートソン = 著、新井ひろみ = 訳)、ハーパーコリンズ・ジャパン(2016/12);6より引用

【単語ノート】
funeral [ˈfjunərəl] = 葬式

A little bird told meのまとめ

それでは、最後に以上の内容をまとめておきます。

A little bird told me

a little bird told meのイメージ画像3です。

  • 由来:旧約聖書「伝道の書(Ecclesiastes)」内の一節(10:20)に由来。
  • 意味:ちょっと小耳にはさんだ、風の便りに聞いた、さる人が話してくれた、噂に聞いた
  • 英語による定義:I learned from a secret source. (an evasive answer often used when you don’t want to reveal how you got the information)
  • 出現頻度:B[低頻度:洋書内での出現頻度はそれほど高くはないがネイティブなら知っている英語表現]
  • 出現パターン:特に出現パターンと言えるような特別な型は見当たりません。
  • 例文
    “How did you know that I’m preparing to quit my job? Where did you hear that?”
    “A little bird told me.”
    「私が仕事をやめる準備を進めているの、どうして分かったのよ?どこで聞いたの?」
    「ちょっと小耳にはさんだだけよ」

今回は、以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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