洋書に出てくる英語表現0085:under someone’s wing【おすすめ英語フレーズ編68】

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「洋書に出てくる英語表現」の第85回は、フレーズ編の第68回として「under someone’s wing」を取りあげます。

目次
  1. Under someone’s wingの意味と由来
  2. Under someone’s wingの英語による定義
  3. 洋書におけるunder someone’s wingの出現頻度
  4. Under someone’s wingの年代分布
  5. Under someone’s wingの出現パターン
  6. 洋書内の実例
    1. 実例1(パターン1): Audrey Hepburn (1996)(邦題『オードリー・ヘップバーン[上・下]』、永井淳=訳)より
    2. 実例2(パターン1):THE MEANING OF ICHIRO (2004)(邦題『イチロー革命 — 日本人メジャー・リーガーとベースボール新時代』、ロバート・ホワイティング = 著)より
    3. 実例3(パターン1):Mbappe (2018)(邦題『エムバペ 19歳で世界を獲った男』 ルーカ・カイオーリ & シリル・コロー = 著)より
    4. 実例4(パターン1):BASEBALL SAMURAIS: ICHIRO SUZUKI AND THE ASIAN INVASION (2001)(邦題『メジャー:全米を熱狂させた日本人大リーガーたち』、ロブ・レインズ = 著)より
    5. 実例5(パターン1):TOM CRUISE: AN UNAUTHORIZED BIOGRAPHY (2008)(邦題『トム・クルーズ 非公認伝記』、アンドリュー・モートン = 著)より
    6. 実例6(パターン2):THE STEVE JOBS WAY: iLEADERSHIP FOR A NEW GENERATION (2011)(邦題『ジョブズ・ウェイ 世界を変えるリーダーシップ』、ジェイ・エリオット、ウィリアム・L ・サイモン = 著)より
    7. 実例7(パターン2):Steve Jobs and the NeXT Big Thing (1993)(邦題『スティーブ・ジョブズの道』、ランドール・ストロス著)より
    8. 実例8(パターン2):The autobiography of Malcolm X (1964)(邦題『完訳マルコムX自伝』、マルコムX = 著)より
    9. 実例9(パターン2):Ego Is the Enemy (2016)(邦題『エゴを抑える技術』 ライアン・ホリデイ = 著)より
    10. 実例10(パターン2):The snowball: Warren Buffett and the business of life (2009)(邦題『スノーボール ウォーレン・バフェット伝 (改訂新版)』、アリス・シュローダー = 著)より
    11. 実例11(パターン2):Coco Chanel: An Intimate Life (2011)(邦題『シャネル、革命の秘密』、Lisa Chaney = 著)より
    12. 実例12(パターン2):Sparkling Cyanide (1945)(邦題『忘られぬ死』、アガサ・クリスティー = 著)より
  7. Under someone’s wingのまとめ

Under someone’s wingの意味と由来

直訳すると、「誰かの翼の下に」となります。

この表現は、一説には新約聖書「マタイによる福音書」内の一節(23:37)に由来すると言われています(諸説あり)。

“Jerusalem, Jerusalem, who kills the prophets, and stones those who are sent to her! How often I would have gathered your children together, even as a hen gathers her chicks under her wings, and you would not!
ああ、エルサレム、エルサレム、預言者たちを殺し、おまえにつかわされた人たちを石で打ち殺す者よ。ちょうど、めんどりが翼の下にそのひなを集めるように、わたしはおまえの子らを幾たび集めようとしたことであろう。それだのに、おまえたちは応じようとしなかった。

日本語訳:『口語 新約聖書』(日本聖書協会発行)初版(1954年版)、40 マタイによる福音書
英語訳:The World English Bible (WEB), Book 40 Matthew

この引用文にもあるように、雌鶏がひなを自分の翼の下に入れて保護する様子から、「under someone’s wing」は「保護下に」や「庇護下に」、「傘下に」を意味するフレーズとして広く使用されるようになりました。

多くの場合は、「take someone under one’s wing」のようにtakeなどの動詞とともに使用され、日本語では「(人)の面倒を見る」、「(人)の世話を焼く」、「(人)をかばう」、「(人)を傘下に入れる」、「目をかける」などと訳されます。

Under someone’s wingの英語による定義

under the protective care of someone

洋書におけるunder someone’s wingの出現頻度

AAA[超高頻度:極めて高い頻度で洋書に出てくる必須の英語表現]

(AAA[超高頻度]、AA[高頻度]、A[中頻度]、B[低頻度]、C[まれ]の5段階で評価)

Under someone’s wingの年代分布

1908年 – 2018年*
(*当ブログで調査した1813年以降の洋書約1000冊のなかで、当該英語表現の使用が確認された洋書の発行年の範囲)

当ブログで調査した1813年以降に発行された約1000冊の洋書のなかで、当該表現の使用が確認された最も古い洋書は、1908年発行の『Anne of Green Gables(邦題:赤毛のアン)』(モンゴメリ = 著)で、最も新しい洋書は2018年発行の『Mbappe(邦題:エムバペ 19歳で世界を獲った男)』(ルーカ・カイオーリ & シリル・コロー = 著)でした。

このように当ブログの調査では1908年が最も古い使用例でしたが、複数の英文資料によると、この表現は1200年代から比喩的な意味で使用されているそうです。

Under someone’s wingの出現パターン

under someone’s wingの出現パターンは主に以下の2つに分類することができます。

パターン1:take someone under one’s wing(基本型・最頻出パターン)
パターン2:その他

パターン1は、動詞takeを加えて「take someone under one’s wing」の形で使用するもので、この形が「under someone’s wing」の全使用例の70%以上を占めます。例文を挙げると次のようになります。

例文85-1)
From the first day I joined the team, he took me under his wing and taught me a lot about this job.
彼は、私がチームに加わった初日から、私の面倒を見てくれて、この仕事について多くのことを教えてくれました。

パターン2の「その他」は、take以外の動詞とともに使用するものなどで、例文を挙げると次のようになります。

例文85-2)
At first, I felt out of place and uncomfortable at the party, but she placed me under her wing and introduced me to everybody.
最初、私はそのパーティで場違いに感じて居心地が悪かったのですが、彼女が私の世話を焼いて、私をみんなに紹介してくれました。

洋書内の実例

それでは、実際に洋書内にみられるunder someone’s wingの使用例を紹介していきます。

 

まずは、パターン1から紹介します。

パターン1:take someone under one’s wing(基本型・最頻出パターン)

実例1(パターン1): Audrey Hepburn (1996)(邦題『オードリー・ヘップバーン[上・下]』、永井淳=訳)より

“Audrey had exquisite taste,” said her friend Loekie van Oven, a Gaskell dancer who was several years older and took her under her wing.
「オードリーはすばらしく趣味がよかった」と、彼女の友達で、ガスケル・スタジオの生徒だったルーキー・ファン・オーフェンは語っている。ルーキーはオードリーより数歳年上で、いつも彼女を庇っていた

引用元:
(英語原著)Audrey Hepburn (1996) by Barry Paris; CHAPTER 1 Holland and the Bridge Too Far (1929-1947)
(日本語版)『オードリー・ヘップバーン[上・下]』(バリー・パリス = 著、永井淳=訳)、集英社(1998/5);上巻・第1章 オランダ、そして遠すぎた橋(一九二九 – 一九四七年) より

【単語ノート】
exquisite [ˈɛkskwɪzɪt] = 見事な、洗練された

ここでは、オードリー・ヘップバーンが少女時代に母親の故郷オランダでバレリーナを目指して修行していた頃のことが記載されています。「ガスケル」とは、オードリーがアムステルダムでバレエの指導を受けていたソニア・ガスケルという人物を指しています。

この引用文では、ソニア・ガスケルのバレエスタジオで一緒にバレエを習っていたオードリーの年上の友達がいつもオードリーを「庇(かば)っていた」いう部分が「take someone under one’s wing」を用いて表現されています。

実例2(パターン1):THE MEANING OF ICHIRO (2004)(邦題『イチロー革命 — 日本人メジャー・リーガーとベースボール新時代』、ロバート・ホワイティング = 著)より

Hoshino had taken Irabu under his wing and given him lots of personal attention — in one-on-one advisory sessions in the bullpen and private dinners in some of Osaka’s most exclusive restaurants.
星野は伊良部を自分の傘下に入れ、こまめに面倒をみた。ブルペンで一対一のアドバイスをしたり、大阪で指折りの高級レストランで、二人だけで食事をしたり……。

引用元:
(英語原著)THE MEANING OF ICHIRO: The New Wave from Japan and the Transformation of Our National Pastime (2004) by Robert Whiting; 6 DARTH VADER, THE FAT TOAD AND ALFONSO SORIANO
(日本語版)『イチロー革命 — 日本人メジャー・リーガーとベースボール新時代』(ロバート・ホワイティング = 著、松井みどり = 訳)、早川書房(2004/10);第6章(ダース・ヴェーダー、でぶガエル、アルフォンソ・ソリアーノ)より

「星野」は、現役時代に中日ドラゴンズのエースとして通算146勝を挙げ、現役引退後には中日ドラゴンズ、阪神タイガース、東北楽天ゴールデンイーグルスで監督を つとめた故・星野仙一氏を指しています。また、「伊良部」は日本のロッテで活躍した後、大リーグに移籍して日米通算106勝を挙げた故・伊良部秀輝氏を指しています。

星野の阪神監督就任1年目の2002年は、開幕7連勝を記録して序盤戦で首位を走ったものの、その後息切れして4位に終わります。巻き返しを図るべく、星野は2002年オフに広島からFA宣言した金本知憲や米大リーグのテキサス・レンジャーズを自由契約になった伊良部秀輝を獲得するなど、大型補強を敢行して翌2003年に阪神を18年ぶりのリーグ優勝に導きます。

この引用文では、星野が伊良部を大リーグから日本球界に復帰させた時のことが「take someone under one’s wing」を用いて表現されていて、ここでは「伊良部を自分の傘下に入れ」と訳されています。

実例3(パターン1):Mbappe (2018)(邦題『エムバペ 19歳で世界を獲った男』 ルーカ・カイオーリ & シリル・コロー = 著)より

And when a player like him takes you under their wing, you have all the credentials you need to progress.
ああいう選手が味方にいれば、成長するために必要なものがすべて揃っているということになる。

引用元:
(英語原著)Mbappe (2018) by Luca Caioli and Cyril Collot; Chapter 17 The Golden Boy
(日本語版)『エムバペ 19歳で世界を獲った男』(ルーカ・カイオーリ & シリル・コロー = 著、タカ大丸 = 訳)、扶桑社(2018/10);第17章(ザ・ゴールデン・ボーイ)より

【単語ノート】
credential = 信任状、資格証明書

サッカー・フランス代表のキリアン・エムバペ(ムバッペ)選手がパリ・サンジェルマンFCでのチームメイトであるブラジル代表のネイマール選手について語っている部分からの引用です。「ああいう選手」とはそのネイマールのことを指していて、ここではネイマールと味方になることが「take someone under one’s wing」を用いて表現されています。

実例4(パターン1):BASEBALL SAMURAIS: ICHIRO SUZUKI AND THE ASIAN INVASION (2001)(邦題『メジャー:全米を熱狂させた日本人大リーガーたち』、ロブ・レインズ = 著)より

The two became close friends as Sasaki took Mahomes under his wing and helped with the adjustments the American had to make to living in Japan.
佐々木がマホームズの世話をやき、日本の生活に適応するのを助けたことから、ふたりは親友になった。

引用元:
(英語原著)BASEBALL SAMURAIS: ICHIRO SUZUKI AND THE ASIAN INVASION (2001) by Rob Rains; CHAPTER 4 Sasaki
(日本語版)『メジャー:全米を熱狂させた日本人大リーガーたち』(ロブ・レインズ = 著、栗原百代 = 訳)、集英社(2002/4);第4章(DAIMAJIN — 佐々木主浩)より

「佐々木」とは、日本の横浜ベイスターズや米大リーグのシアトル・マリナーズで活躍し、日米通算381セーブを挙げた「大魔神」佐々木主浩氏のことを指しています。また、「マホームズ」とは、1997年から1998年に日本の横浜ベイスターズに所属していたアメリカの元プロ野球投手、パット・マホームズ氏のことを指しています。

この引用文では、佐々木氏がマホームズの「世話を焼いて」日本の生活への適応を助けたという部分が「take someone under one’s wing」を用いて表現されています。

実例5(パターン1):TOM CRUISE: AN UNAUTHORIZED BIOGRAPHY (2008)(邦題『トム・クルーズ 非公認伝記』、アンドリュー・モートン = 著)より

Steve, who had taken him under his wing in his first few months in a new school and encouraged him to join the choir and the wrestling squad, now suggested that he try out for a part in the school’s production of Guys and Dolls.
転校後の数か月間何くれとなく世話を焼いてくれ、合唱団とレスリング部に入るよう勧めてくれたスティーヴが、今度は校内ミュージカル『ガイズ&ドールズ』のオーディションを受けてみたらどうだといいだした。

引用元:
(英語原著)TOM CRUISE: AN UNAUTHORIZED BIOGRAPHY (2008) by Andrew Morton; CHAPTER 2
(日本語版)『トム・クルーズ 非公認伝記』(アンドリュー・モートン = 著、小浜 杳 = 訳)、青志社(2008/2);2(ハイスクール)より

【単語ノート】
choir [ˈkwaɪər] = 聖歌隊、合唱団
squad = チーム、隊
production = 製造;上演作品

“She was blessed by the fact that they could see she was young and inexperienced and took her under their wing.”
「周りがケイティをまだ若くて経験不足の新人と見てくれて、優しく面倒を見てくれたのは幸いだったよ」

引用元:
(英語原著)TOM CRUISE: AN UNAUTHORIZED BIOGRAPHY (2008) by Andrew Morton; CHAPTER 11
(日本語版)『トム・クルーズ 非公認伝記』(アンドリュー・モートン = 著、小浜 杳 = 訳)、青志社(2008/2);11(ケイティ・ホームズヘの仰天求愛)より

「ケイティ」とは、2012年に離婚したトム・クルーズの3人目の妻、ケイティ・ホームズのことを指しています。この引用文では、ケイティ・ホームズが2000年に公開されたマイケル・ダグラス主演の映画『ワンダー・ボーイズ』に出演した時のことが記載されていて、ここでは「take someone under one’s wing」が「優しく面倒を見る」と訳されています。

 

次は、「その他」のパターン2です。

パターン2:その他

実例6(パターン2):THE STEVE JOBS WAY: iLEADERSHIP FOR A NEW GENERATION (2011)(邦題『ジョブズ・ウェイ 世界を変えるリーダーシップ』、ジェイ・エリオット、ウィリアム・L ・サイモン = 著)より

We also used a “buddy system” that put each new recruit under the wing of someone else in the organization.
また、新規加入メンバーは必ず、従来メンバーの誰かひとりとペアを組ませて、仕事を覚えさせた。

引用元:
(英語原著)THE STEVE JOBS WAY: iLEADERSHIP FOR A NEW GENERATION (2011) by Jay Elliot with William L. Simon; 4 Tapping Talent
(日本語版)『ジョブズ・ウェイ 世界を変えるリーダーシップ』(ジェイ・エリオット、ウィリアム・L ・サイモン = 著、中山 宥 = 訳)、ソフトバンク クリエイティブ株式会社;4(人材の活用)より

実例7(パターン2):Steve Jobs and the NeXT Big Thing (1993)(邦題『スティーブ・ジョブズの道』、ランドール・ストロス著)より

The story of the abortive discussion in 1979 between Gates and Perot became publicly known only many years later, but it puts an entirely new light on Perot’s willingness in late 1986 to place Steve Jobs and the fledgling NeXT under his protective wing.
二人の失敗に終わった一九七九年の取引話が広く知られるようになったのは何年も後のことである。しかしこれは、一九八六年末にスティーブ・ジョブズと創設して間もないNeXTを自分の庇護のもとにおこうとしたペローの意志に全く新しい光を当てることになる。

引用元:
(英語原著)Steve Jobs and the NeXT Big Thing (1993) by Randall E. Stross; Chapter 4 Perot’s Magic; Kindle Unlimited会員の方は¥0で読めます(2020/8/20確認)。(Kindle Unlimited 無料体験
(日本語版)『スティーブ・ジョブズの道』(ランドール・ストロス = 著、斉藤弘毅/エーアイ出版編集部 = 訳)、エーアイ出版(1995/1);第四章(ロス・ペローの魔術)より

【単語ノート】
abortive = 失敗した、実を結ばなかった

「二人」とは、ビル・ゲイツとロス・ペローのことを指しています。ロス・ペローは1992年と1996年の大統領選に立候補したアメリカの実業家です。

この引用文で触れられているように、ロス・ペローは1979年に設立後間もない小企業であったマイクロソフトを買収するチャンスがあったのですが、ビル・ゲイツの要求額を呑まなかったためにマイクロソフトを買収するには至りませんでした。しかし、その後マイクロソフトは大成功を収め、ビル・ゲイツの個人資産がロス・ペローの個人資産を大きく超えたこともあって、この件を深く後悔していたロス・ペローはスティーブ・ジョブズが創業したNeXT社に多額の出資を行います。

この引用文では、こうしたロス・ペローとNeXT社の関係が「place Steve Jobs and the fledgling NeXT under his protective wing」と表現されていて、「スティーブ・ジョブズと創設して間もないNeXTを自分の庇護のもとにおこうとした」と訳されています。

実例8(パターン2):The autobiography of Malcolm X (1964)(邦題『完訳マルコムX自伝』、マルコムX = 著)より

Reginald came under my wing.
レジナルドは私が面倒をみることになった

引用元:
(英語原著)The autobiography of Malcolm X (1964) by Malcolm X as told to Alex Haley; CHAPTER ONE NIGHTMARE
(日本語版)『完訳マルコムX自伝』(マルコムX = 著、濱本武雄 = 訳)、中央公論新社(2002/3);上巻・第1章(悪夢)より

「私」はアメリカの黒人公民権運動家のマルコムXを指していて、「レジナルド」はマルコムXの弟を指しています。

マルコムXは6歳の時に父が人種差別主義者によって殺害されたため、マルコムXの母は34歳で未亡人となり、女手一つで8人の子供の面倒を見なければならなくなります。そのためマルコムXの兄や姉は働きに出るようになり、まだヨチヨチ歩きを卒業するかしないかくらい幼かった弟のレジナルドについては「came under my wing」、つまり「私の翼の下に来た」と表現されていて、ここでは「私が面倒をみることになった」と訳されています。

実例9(パターン2):Ego Is the Enemy (2016)(邦題『エゴを抑える技術』 ライアン・ホリデイ = 著)より

In fact, Boyd was simply living the exact lesson he tried to teach each promising young acolyte who came under his wing, who he sensed had the potential to be something — to be something different.
実を言えばボイドは、目をかけている将来有望な若者たちに教え込んでいた教訓を、自分も実践していただけなのだ。ボイドが何か非凡な才能を感じ、将来を期待していた若者たちだ。

引用元:
(英語原著)Ego Is the Enemy (2016) by Ryan Holiday; PART I: ASPIRE
(日本語版)『エゴを抑える技術』(ライアン・ホリデイ = 著、金井啓太 = 訳)、パンローリング(2016/12);Part 1(夢)より
(英語原著Audible版)Audible-完全版一冊無料!Audible無料体験

【単語ノート】
acolyte [ˈækəˌlaɪt] = 助手、見習い

この英文内で「live (living)」は、「…を生活の中で実践する」という意味で使われています。

実例10(パターン2):The snowball: Warren Buffett and the business of life (2009)(邦題『スノーボール ウォーレン・バフェット伝 (改訂新版)』、アリス・シュローダー = 著)より

But soon he would be standing on his own, out from under his father’s wing.
だが、やがて自立して、父親の庇護から離れることになる。

引用元:
(英語原著)The snowball: Warren Buffett and the business of life (2009) by Alice Schroeder; 14: The Elephant
(日本語版)『スノーボール ウォーレン・バフェット伝 (改訂新版)』(アリス・シュローダー = 著、伏見威蕃 = 訳)、日本経済新聞出版社(2014/6/3);上巻・第14章(象)より
(英語原著Audible版)Audible-完全版一冊無料!Audible無料体験

主語の「he」は、アメリカの資産家ウォーレン・バフェットを指しています。この引用文は、バフェットが17歳で父親の元を離れてペンシルベニア大学ウォートン校に進学したことが「out from under his father’s wing」と表現されていて、「父親の庇護から離れる」と訳されています。

Howie, who had always absorbed so much of his mother’s energy, now stepped out from under her wing at the same time that his father’s growing fame began to have an impact on his life.
母親のエネルギーをたくさん吸収しつづけてきたハウイーは、父親の名声が高まって自分の生活に影響を及ぼしはじめたころに、やっと母親の庇護から離れた

引用元:
(英語原著)The snowball: Warren Buffett and the business of life (2009) by Alice Schroeder; 50: The Lottery
(日本語版)『スノーボール ウォーレン・バフェット伝 (改訂新版)』(アリス・シュローダー = 著、伏見威蕃 = 訳)、日本経済新聞出版社(2014/6/3);下巻・第50章(宝くじ)より

「母親」はバフェットの元妻のスージーを指していて、「ハウイー」はそのスージーとの間に産まれた長男ハワードを指しています。ここでは、その長男ハワードが母親の庇護から離れたことが「stepped out from under her wing」と表現されています。

実例11(パターン2):Coco Chanel: An Intimate Life (2011)(邦題『シャネル、革命の秘密』、Lisa Chaney = 著)より

Cocteau had already been there under Gabrielle’s wing for some time, with his new lover, the writer Jean Desbordes.
コクトーは新しい愛人、作家のジャン・デボルドとともにガブリエルのもとで過ごすことがあった。

引用元:
(英語原著)Coco Chanel: An Intimate Life (2011) by Lisa Chaney; 22. Bend’Or
(日本語版)『シャネル、革命の秘密』(Lisa Chaney = 著、中野香織 = 監訳)、ディスカヴァー・トゥエンティワン(2014/3);第二十二章(公爵)より
(英語原著Audible版)Audible-完全版一冊無料!Audible無料体験);サンプル再生時間約3分

「ガブリエル(Gabrielle)」とは、世界的ファッションブランドのシャネルを創設したフランスのファッションデザイナー、ココ・シャネル(Coco Chanel;1883-1971)を指していて、「コクトー」はフランスの芸術家ジャン・コクトーを指しています。

実例12(パターン2):Sparkling Cyanide (1945)(邦題『忘られぬ死』、アガサ・クリスティー = 著)より

Rosemary had died in November. In the following May, Iris, under the wing of Lucilla Drake, had started her social young girl’s life.
ローズマリーは十一月に死んだ。あくる年の五月、アイリスはルシーラ・ドレイクの付きそいで、若い娘の社交生活をはじめた。

引用元:
(英語原著)Sparkling Cyanide (1945) by Agatha Christie; BOOK 1 ROSEMARY
(日本語版)『忘られぬ死』(アガサ・クリスティー = 著、中村能三 = 訳)、早川書房(2004/5);第一篇(ローズマリー)より
(英語Audible版)Audible-完全版一冊無料!Audible無料体験);サンプル再生時間5分

Under someone’s wingのまとめ

それでは、最後に以上の内容をまとめておきます。

under someone’s wing

under someone's wingのイメージ画像1です。

  • 由来:雌鶏がひなを自分の翼の下に入れて保護する様子から。
  • 意味
    under someone’s wing:(人)の保護下に、(人)の庇護下に、(人)の傘下に
    take someone under one’s wing:(人)の面倒を見る、(人)の世話を焼く、(人)をかばう、(人)を傘下に入れる、目をかける
  • 英語による定義:under the protective care of someone
  • 出現頻度:AAA[超高頻度:極めて高い頻度で洋書に出てくる必須の英語表現]
  • 出現パターン
    パターン1:take someone under one’s wing(基本型・最頻出パターン)
    パターン2:その他
  • 例文
    From the first day I joined the team, he took me under his wing and taught me a lot about this job.
    彼は、私がチームに加わった初日から、私の面倒を見てくれて、この仕事について多くのことを教えてくれました。
    At first, I felt out of place and uncomfortable at the party, but she placed me under her wing and introduced me to everybody.
    最初、私はそのパーティで場違いに感じて居心地が悪かったのですが、彼女が私の世話を焼いて、私をみんなに紹介してくれました。

今回は、以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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