洋書に出てくる英語表現0040:foot in the door【おすすめ英語フレーズ編28】

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「洋書に出てくる英語表現」の第40回は、フレーズ編の第28回として「foot in the door」を取り上げます。

目次
  1. Foot in the doorの意味と由来
  2. Foot in the doorの英語による定義
  3. 洋書におけるfoot in the doorの出現頻度
  4. Foot in the doorの年代分布
  5. Foot in the doorの出現パターン
  6. 洋書内の実例
    1. 実例1(パターン1):TRUMP 101 The Way to Success (2004)(邦題『トランプ最強の人生戦略』、ドナルド・トランプ = 著)より
    2. 実例2(パターン1):Paranormality: Why We See What Isn’t There (2011)(邦題『超常現象の科学 : なぜ人は幽霊が見えるのか』、リチャード・ワイズマン = 著)より
    3. 実例3(パターン2):Paranormality: Why We See What Isn’t There (2011)(邦題『超常現象の科学 : なぜ人は幽霊が見えるのか』、リチャード・ワイズマン = 著)より
    4. 実例4(パターン2):RAFA: My Story (2011)(邦題『ラファエル・ナダル自伝』、ラファエル・ナダル、ジョン・カーリン = 著)より
    5. 実例5(パターン2):Michael Owen: Off the Record (2004)(邦題『オーウェン』、マイクル・オーウェン = 著)より
    6. 実例6(パターン2):RED CARD: How The U.S. Blew The Whistle On The World’s Biggest Sports Scandal (2018)(邦題『レッドカード:汚職のワールドカップ 』、ケン・ベンシンガー = 著)より
    7. 実例7(パターン2):JENSON BUTTON: LIFE TO THE LIMIT (2017)(邦題『ジェンソン・バトン自伝 ライフ・トゥ・ザ・リミット』、ジェンソン・バトン = 著)より
    8. 実例8(パターン3):BUILT TO LAST: Successful Habits of Visionary Companies (1994)(邦題『ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則』、ジム・コリンズ、ジェリー・ポラス = 著)より
    9. 実例9(パターン3):THE DARK TOWER II : The drawing of the three (2003)(邦題『ダークタワー II:運命の3人(上・下)』、スティーヴン・キング = 著)より
  7. Foot in the doorのまとめ

Foot in the doorの意味と由来

直訳すると「ドアに入れた足」となりますが、「ドアに足を入れる」とはどのような状態を表すのかを理解するために、まず次の文章を見てください。

“You can’t come in,” she said expressionlessly. “Go away.”
It was not encouraging.
But Jake had his foot in the door.
「お入りにはなれません」女は無表情な声で言った。「お帰りください」
励みになる言葉ではなかった。
だが、ジェイクはドアの隙間に片足を入れていた

引用元:
(英語原著)8 Faces at 3 (1939) by Craig Rice; Chapter Two
(日本語版)『マローン売り出す』(クレイグ・ライス = 著、小鷹信光 = 訳)、光文社(1987/5);第2章より引用

1939年に発行されたクレイグ・ライスの『8 Faces at 3(邦題:マローン売り出す)』という書籍からの引用です。

今回取り上げる「foot in the door」という表現は、この引用文にあるように、ある家を訪ねたものの真剣に取り合ってもらえないような時に、ドアを閉められないようにあらかじめ片足をドアの隙間にいれた状態を表しています。

一般的には、飛び込み営業をしているセールスマンが訪問先の家のドアの隙間に片足を入れて、ドアを閉められないようにした状態でセールスを行う様子に由来すると言われています。

訪問先の家でまずドアを開けてもらい、ドアの隙間に片足をいれることは、セールスを行う上での第一段階になることから、何かを行うための「足がかり」という意味で広く使用されるようになりました。

日本語では、「足がかり」や「とっかかり」、「最初の一歩」、「糸口」などと訳されます。

Foot in the doorの英語による定義

the first step in a process

洋書におけるfoot in the doorの出現頻度

AA[高頻度: 高い頻度で洋書に出てくる必須の英語表現]

(AAA[超高頻度]、AA[高頻度]、A[中頻度]、B[低頻度]、C[まれ]の5段階で評価)

Foot in the doorの年代分布

1978年 – 2018年*
(*当ブログで調査した1813年以降の洋書約1000冊のなかで、当該英語表現の使用が確認された洋書の発行年の範囲)

当ブログで調査した1813年以降に発行された約1000冊の洋書のなかで、当該表現の使用が確認された最も古い洋書は、1978年発行の『Mastodonia(邦題:マストドニア)』(クリフォード・D.シマック = 著)で、最も新しい洋書は2018年発行の『RED CARD: How The U.S. Blew The Whistle On The World’s Biggest Sports Scandal(邦題:レッドカード:汚職のワールドカップ)』(ケン・ベンシンガー = 著)でした。

このように当ブログの調査では、「足がかり」という比喩的な意味での「foot in the door」の使用例は1978年が最も古かったのですが、「ドアの隙間に片足を入れる」という文字どおりの意味での使用であれば、1800年代前半の書籍にも使用例が認められました。

Foot in the doorの出現パターン

foot in the doorの出現パターンは主に以下の3つに分類することができます。

パターン1:get a foot in the door(基本型・最頻出パターン)
パターン2:get以外の動詞を使うもの(have, keep, be動詞など)
パターン3:動詞を伴わずに単独で名詞として使用するもの

*パターン1〜3のいずれについても、「a foot」の替わりに「one’s foot」や「one foot」が使われることがあります

最も高頻度にみられる使用例は「get a foot in the door(足がかりをつかむ)」の形で用いるもので、例文を挙げると次のようになります。

例文40-1)
That job didn’t make money, but helped me get a foot in the door of online businesses.
その仕事は儲かりませんでしたが、オンラインビジネスの足がかりをつかむのに役立ちました。

パターン2は、「have a foot in the door」のように「get」以外の動詞を使用するものです。「get」以外の動詞としては、「have」を使用することが最も多く、「keep」や「set」、be動詞も使用されます。例文を挙げると次のようになります。

例文40-2)
A part-time job can be a foot in the door for a full-time job.
パートタイムの仕事は、フルタイムの仕事を得るための足がかりになり得ます。

例文40-3)
Winning a customer’s trust is a foot in the door toward building a successful business.
顧客の信頼を勝ち取ることは、ビジネスを成功させるための第一歩です。

動詞を伴わずに単独で名詞として使用するパターン3については、次の「洋書内の実例」のなかで紹介します。

洋書内の実例

foot in the doorのイメージ画像2です。

それでは、実際に洋書内にみられるfoot in the doorの使用例を紹介していきます。

まずは、パターン1から紹介します。

パターン1:get a foot in the door(基本型・最頻出パターン)

実例1(パターン1):TRUMP 101 The Way to Success (2004)(邦題『トランプ最強の人生戦略』、ドナルド・トランプ = 著)より

Even if they help you get your foot in the door, or into a conference room, you still have to close the deal and make the sale.
たとえそれらが重役会議室に入るための足がかりになるとしても、そのためにはまず取引を結び、利益を上げなくてはならない。

引用元:
(英語原著)TRUMP 101 The Way to Success (2004) by DONALD J. TRUMP with Meredith McIver ; 33 CONCENTRATE ON THE TARGET, NOT ON THE WEAPON
(日本語版)『トランプ最強の人生戦略』(ドナルド・トランプ = 著、田中孝顕 = 訳)、きこ書房(2017/1);Chapter 33(方法ではなく、目標)より引用。Kindle Unlimited会員の方は¥0で読めます(2020/7/6確認)。(Kindle Unlimited 無料体験

大統領になる前のトランプ氏はイベントに招待される機会が山ほどあったそうで、どのイベントも刺激的で楽しいイベントではあったのですが、それらのイベントが肝心の売り上げにどれだけ貢献しているのかについては、疑問に思うことが多かったといいます。どんな販促活動でも活動自体が目的なのではなく、あくまで売り上げを伸ばすことが目標であり、そうした目標を見失ってはならない…

というくだりで出て切るのがこの引用文で、この文章の主語である「they」はそうしたイベントや販促活動のことを指しています。

実例2(パターン1):Paranormality: Why We See What Isn’t There (2011)(邦題『超常現象の科学 : なぜ人は幽霊が見えるのか』、リチャード・ワイズマン = 著)より

Getting a Foot in the Door
In a now classic study carried out by Jonathan Freedman and Scott Fraser of Stanford University, researchers posed as volunteer workers and went from door-to-door explaining that there was a high level of traffic accidents in the area and asking people if they would mind placing a sign saying ‘DRIVE CAREFULLY’ in their gardens.
大きな要求を達成するには、まず小さな要求から
スタンフォード大学のジョナサン・フリードマンとスコット・フレイザーがおこなった、有名な実験がある。研究者はある地域で被験者に戸別訪問をしてもらい、その一帯で交通事故が頻発しているので、「運転は慎重に」という看板を庭に立てさせてほしいと、住民を説得するように頼んだ。

引用元:
(英語原著)Paranormality: Why We See What Isn’t There (2011) by Richard Wiseman; 6. MIND CONTROL
(日本語版)『超常現象の科学 : なぜ人は幽霊が見えるのか』(リチャード・ワイズマン = 著、木村博江 = 訳)、文藝春秋(2012/2);第6章(マインドコントロール)より引用
(英語原著Audible版)Audible-完全版一冊無料!Audible無料体験

この引用文で触れられている有名な実験では、研究者がボランティアに扮して戸別訪問を行い、交通事故が多発しているため「DRIVE CAREFULLY」という看板を庭に立てさせてほしいと地域住民にお願いして回りました。その看板は非常に大きく、庭の外観を損ねるものであったため、看板の設置を許可した住民はほとんどいませんでした。

その後に行われた実験の第二段階では、別の住民に対して、「BE A SAFE DRIVER」という看板を庭に立てさせてほしいとお願いして回りました。今回の看板は10センチ四方の小さなものであったため、ほぼ全員が看板の設置を許可してくれたといいます。

そして、その二週間後に行われた実験の第三段階では、小さな看板の設置を許可してくれた住民に対して、前に設置した看板をもっと大きい看板と交換して欲しいと再度お願いしたところ、庭の外観を損ねるような大きな看板であったにも関わらず、3/4以上の住民が看板の設置を許可したということです。

このように大きな要求を受け入れてもらうために小さな要求からはじめるという手法は、「foot in the door technique(段階的要請法)」と呼ばれているということです。

 

次は、get以外の動詞を使うパターン2の実例を紹介します。

パターン2:get以外の動詞を使うもの(have, keep, be動詞など)

実例3(パターン2):Paranormality: Why We See What Isn’t There (2011)(邦題『超常現象の科学 : なぜ人は幽霊が見えるのか』、リチャード・ワイズマン = 著)より

Once a cult leader has his foot in the door, they ask for greater levels of involvement until suddenly followers find themselves fully immersed in the movement.
カルト教団のリーダーは相手に対して最初の一歩を踏み入れると、しだいに要求を強めていく。そしてふと気づくと、信徒はどっぷり教団にはまり込んでいる。

引用元:
(英語原著)Paranormality: Why We See What Isn’t There (2011) by Richard Wiseman; 6. MIND CONTROL
(日本語版)『超常現象の科学 : なぜ人は幽霊が見えるのか』(リチャード・ワイズマン = 著、木村博江 = 訳)、文藝春秋(2012/2);第6章(マインドコントロール)より引用
(英語原著Audible版)Audible-完全版一冊無料!Audible無料体験

実例2で紹介した本の同じ章からの引用です。

さきほど記載した「foot in the door technique(段階的要請法)」はカルト教団のリーダーも使用していて、ここでは「has his foot in the door」が「最初の一歩を踏み入れる」と訳されています。

実例4(パターン2):RAFA: My Story (2011)(邦題『ラファエル・ナダル自伝』、ラファエル・ナダル、ジョン・カーリン = 著)より

If I beat Roddick, we wouldn’t win the Davis Cup, but we’d have a big foot in the door; if I lost, it would all be up for grabs.
僕がロディックに勝っても、スペインがデビスカップを制することにはならないが、優勝へ大きく一歩近づける。逆にもし負けたら、大変なことになる。

引用元:
(英語原著)RAFA: My Story (2011) by RAFAEL NADAL and John Carlin; CHAPTER 4 HUMMINGBIRD
(日本語版)『ラファエル・ナダル自伝』(ラファエル・ナダル、ジョン・カーリン = 著、渡邊玲子 = 訳)、実業之日本社(2011/9);第4章(ハチドリ)より引用

スペインのプロテニス選手ラファエル・ナダル氏の自伝からの引用です。

ここでは、footの前に「big」を入れることで「foot in the door」が「大きな一歩」の意味で使用されています。

実例5(パターン2):Michael Owen: Off the Record (2004)(邦題『オーウェン』、マイクル・オーウェン = 著)より

I was still 18, and I still had Tony Stephens’ cautionary advice ringing in my ears, but this was a foot in the door on a more discreet level, and David made it sound easy. ‘Speak to my trainer, John Gosden,’ he suggested, ‘and see which horses he’s got available. It’s sales time in a month or so. Have a look.’
まだ十八歳だったし、トニー・スティーヴンズの忠告が耳の中で鳴り響いていた。だが、クールモアよりずっと控えめな第一歩じゃないか。デイヴィッドも大袈裟に考えているぼくに対して気楽にこう言った。「おれが世話になってる調教師のジョン・ゴズデンと話すといい。あと一か月かそこらで売り出しの時期だし、適当な馬を見繕ってもらえるだろう」

引用元:
(英語原著)Michael Owen: Off the Record (2004) by Michael Owen; 9 All the Pretty Horses
(日本語版)『オーウェン』(マイクル・オーウェン = 著、東本貢司 = 訳)、PHP研究所(2006/6);第9章(すべてのすばらしき馬たち)より引用

【単語ノート】
cautionary = 警告となるような、教訓となるような
discreet = 慎重な、控えめな

1998年のフランスワールドカップ終了後、マイケル・オーウェン氏の代理人トニー・スティーヴンズのもとには、大馬主組織のクールモアから競走馬の共同所有権の話をもちかける電話がかかってきます。

競馬(ギャンブルとしてではなくスポーツとしての競馬)に強い関心を抱いていたオーウェン氏でしたが、代理人のトニー・スティーヴンズは、派手な競走馬のオーナーになるには当時18歳のオーウェン氏は若すぎると考え、この話を断ります。

しかし、1998年のPFA年間最優秀若手選手賞の授賞式で隣りに座った元イングランド代表キャプテンのデイヴィッド・プラットから「自分の馬を持ったらどうだ?」と提案されます。この提案に対するオーウェン氏の心境を記載したのがこの引用文で、ここでは、「a foot in the door」が「第一歩」と訳されています。

馬を愛するオーウェン氏は、結局デイヴィッド・プラット氏に紹介された調教師から仔馬を2頭購入したということです。

実例6(パターン2):RED CARD: How The U.S. Blew The Whistle On The World’s Biggest Sports Scandal (2018)(邦題『レッドカード:汚職のワールドカップ 』、ケン・ベンシンガー = 著)より

Heart pounding, Berryman dashed back into Schabilion’s office. He explained who Blazer was, what FIFA did, and how this slam-dunk tax case he’d unearthed could be a foot in the door to something far bigger.
心臓を高鳴らせて、ベリーマンは上司のオフィスに駆けもどった。ブレイザーとは何者なのか、FIFAは何をしたのか、そして自分が掘りあてたこの派手な脱税問題がはるかに大きな事件の糸口となる可能性について説明した。

引用元:
(英語原著)RED CARD: How The U.S. Blew The Whistle On The World’s Biggest Sports Scandal (2018) by Ken Bensinger; Chapter One: Berryman
(日本語版)『レッドカード:汚職のワールドカップ』(ケン・ベンシンガー = 著、北田絵里子、手嶋由美子、国弘喜美代 = 訳)、早川書房(2018/7);第1章(ベリーマン)より引用
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【単語ノート】
unearth = 掘り起こす、発掘する;暴く

2011年8月16日、米国内国歳入庁(IRS)の特別捜査官スティーブ・ベリーマンは、FBIが国際サッカー連盟(FIFA)のアメリカ人理事の財務記録を調査したというロイターニュースの記事を読みます。

その記事には、チャック・ブレイザーというアメリカ人のFIFA理事が15年間に受け取った50万ドルを超える疑惑の金の概要が示されていたといいます。

サッカー好きで自身も成人サッカーリーグでプレーするというベリーマンは、自国のFIFA理事が何らかの金融犯罪に関わっているのならそれを解明するのが自分の使命だと感じます。

そこでベリーマンは自身の権限を使ってブレイザーの所得申告書を調査したところ、決定的な情報を目にします。ベリーマンが予想していたのは、申告漏れや所得隠しの証拠となりうる情報だったのですが、内容はまさかの「記録なし」でした。

ブレイザーが脱税犯であると確信したベリーマンは、捜査を続ける許可を得るために心臓を高鳴らせて上司のオフィスに駆けもどったというのがこの引用文で、ここでは、「foot in the door to something far bigger」が「はるかに大きな事件の糸口」と訳されています。

実例7(パターン2):JENSON BUTTON: LIFE TO THE LIMIT (2017)(邦題『ジェンソン・バトン自伝 ライフ・トゥ・ザ・リミット』、ジェンソン・バトン = 著)より

His next idea was that I become an ambassador for the team, which was also an attractive proposition, given that it allowed me to keep a foot in the door.
ロンは、チームの大使になるという提案もしてくれた。そうすれば、僕はF1へのドアを開けたままにしておける。これも魅力的な話だった。

引用元:
(英語原著)JENSON BUTTON: LIFE TO THE LIMIT (2017) by Jenson Button; PART THREE
(日本語版)『ジェンソン・バトン自伝 ライフ・トゥ・ザ・リミット』(ジェンソン・バトン = 著、児島 修 = 訳)、東洋館出版社(2019/4);第三部(新たなる挑戦)より引用
(英語原著Audible版)Audible-完全版一冊無料!Audible無料体験);サンプル再生時間5分

【単語ノート】
ambassador = 大使
proposition = 提案、計画

2016年8月、当時マクラーレンに所属していた元F1ドライバー、ジェンソン・バトンは、その年限りで引退する意思を固めたことをチーム監督のロン・デニスに伝えます。

しかし、ロン・デニスは、かつてアラン・プロストが1年間の休養後に復帰して良いパフォーマンスを見せたことを引き合いに出して、引退ではなく休養することを勧めます。

また、この引用文にあるように、ロン・デニスはバトンにチームの大使になることも提案したといいます。この提案はバトンが「a foot in the door」をキープしておくことを可能にすると表現されていて、ここでは「F1へのドアを開けたままにしておける」と訳されています。

 

最後は動詞を伴わずに単独で名詞として使用するパターン3です。

パターン3:動詞を伴わずに単独で名詞として使用するもの

実例8(パターン3):BUILT TO LAST: Successful Habits of Visionary Companies (1994)(邦題『ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則』、ジム・コリンズ、ジェリー・ポラス = 著)より

Using his successful experiment as a foot in the door, Dalliba convinced the company to open a “Travel Department” and began selling train tickets, packaged tours, and a range of travel services.
この実験が成功したのを手がかりに、ダリバは上層部を説得して「旅行部門」をつくり、鉄道の切符、パッケージ・ツアーの販売など、幅広い旅行サービスを提供するようになった。

引用元:
(英語原著)BUILT TO LAST: Successful Habits of Visionary Companies (1994) by James C. Collins & Jerry I. Porras; Chapter 7 Try a Lot of Stuff and Keep What Works
(日本語版)『ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則』(ジム・コリンズ、ジェリー・ポラス = 著、山岡洋一 = 訳)、日経BP社(1995/9);第七章(大量のものを試して、うまくいったものを残す)より引用
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クレジットカードで有名なアメリカン・エキスプレス社(略称:アメックス)は、1850年に運送業者として事業を開始しました。

その後、様々な事業に参入するのですが、その1つである旅行事業への参入について書かれているのがこの引用文で、この引用文の主語である「Dalliba」はパリにあるアメリカン・エキスプレス社の旅行小切手オフィスで働いていた従業員を指しています。

Dallibaは、オフィスに押し寄せてくるアメリカ人旅行者のニーズに応えて、客船のチケットを売る窓口を実験的に設けたところ、その実験がうまく行ったため、それを「a foot in the door」、つまり「手がかり」として、「旅行部門」を作ったということです。

実例9(パターン3):THE DARK TOWER II : The drawing of the three (2003)(邦題『ダークタワー II:運命の3人(上・下)』、スティーヴン・キング = 著)より

Maybe not as good, but a foot in the door.
申し分ないとは言えないかもしれないが、確実なとっかかりの一歩だ

引用元:
(英語原著)THE DARK TOWER II : The drawing of the three (2003) by Stephen King; THE PUSHER, CHAPTER 3 Roland Takes His Medicine
(日本語版)『ダークタワー II:運命の3人(上・下)』(スティーヴン・キング = 著、風間賢二 = 訳)、新潮社(2006/1);下巻・押し屋、第三章(ローランド、薬を手に入れる)より引用
(英語原著Audible版)Audible-完全版一冊無料!Audible無料体験);サンプル再生時間5分

Foot in the doorのまとめ

それでは、最後に以上の内容をまとめておきます。

foot in the door

foot in the doorのイメージ画像1です。

  • 由来:飛び込み営業をしているセールスマンが訪問先の家のドアの隙間に片足を入れて、ドアを閉められないようにした状態でセールスを行う様子から。
  • 意味:足がかり、とっかかり、最初の一歩、糸口
  • 英語による定義:the first step in a process
  • 出現頻度:AA[高頻度: 高い頻度で洋書に出てくる必須の英語表現]
  • 出現パターン
    パターン1:get one’s foot in the door(基本型・最頻出パターン)
    パターン2:get以外の動詞を使うもの(have, keep, be動詞など)
    パターン3:動詞を伴わずに単独で名詞として使用するもの
  • 例文
    That job didn’t make money, but helped me get a foot in the door of online businesses.
    その仕事は儲かりませんでしたが、オンラインビジネスの足がかりをつかむのに役立ちました。
    A part-time job can be a foot in the door for a full-time job.
    パートタイムの仕事は、フルタイムの仕事を得るための足がかりになり得ます。
    Winning a customer’s trust is a foot in the door toward building a successful business.
    顧客の信頼を勝ち取ることは、ビジネスを成功させるための第一歩です。

今回は、以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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