洋書に出てくる英語表現0026:square meal【おすすめ英語フレーズ編18】

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「洋書に出てくる英語表現」の第26回は「square meal」を取り上げます。

square mealの意味と由来

直訳すると「四角い食事」あるいは「正方形の食事」となりますが、このsquare mealという表現は「栄養満点のたっぷりの食事」を意味します。

一説には、この表現は、昔、船乗りが船上で四角い木の皿を使って食事をしていたことに由来すると言われています。

しかし、ただ単に「船乗りが四角い木の皿を使って食事をしていたから」では、なぜそれが「栄養満点のたっぷりの」食事を意味するのかが分かりませんよね。

この点については、船乗り達は1日3食すべて木の皿を使っていたわけではなく、たくさんの食事をとる時にだけ、つまり主に夕食をとる時にだけ木の皿を使っていたからではないかと言われています。

もちろん、現在では皿が四角いかどうかは関係なく、あくまで「たっぷりのまともな食事」という意味で使われます。

日本語では、「栄養満点のたっぷりの食事」や「バランスのとれたまともな食事」、あるいは単に「まともな食事」などと訳されます。

square mealの英語による定義

a substantial and nourishing meal

洋書におけるsquare mealの出現頻度

A[中頻度:高めの頻度で洋書に出てくる準必須の英語表現]
(AAA[超頻出]、AA[高頻度]、A[中頻度]、B[低頻度]、C[まれ]の5段階で評価)

square mealの年代分布

1912年 – 2011年*
(*当ブログで調査した1813年以降の洋書約1000冊のなかで、当該英語表現の使用が確認された洋書の発行年の範囲)

当ブログで調査した1813年以降に発行された約1000冊の洋書のなかで、当該表現の使用が確認された最も古い洋書は、1912年発行の『The Singing Bone(邦題:歌う白骨)』(オースティン・フリーマン = 著)で、最も新しい洋書は2011年発行の『Sherlock Holmes : The Breath of God(邦題:シャーロック・ホームズ 神の息吹殺人事件 )』(ガイ・アダムス = 著)でした。

当ブログの独自調査では、1912年が最も古い使用例だったのですが、一般的には1800年代の中頃にアメリカでこの表現が生まれたとされています。

square mealの出現パターン

square mealの出現パターンは主に以下の2つに分類することができます。

パターン1:a square meal(基本形・最頻出パターン)
パターン2:three square meals a day

パターン1はa square mealをそのままの形で用いる基本形で例文を挙げると次のようになります。

例文26-1)
I’m starving. Let’s go out for a square meal.
(お腹がぺこぺこだよ。何かしっかりしたものを食べに行こうよ。)

例文26-2)
Are you eating well? You look like you haven’t had a square meal for weeks.
(ちゃんと食べてる?何週間もまともな食事をとっていないみたいに見えるよ。)

パターン2は「three square meals a day」の形で使われるもので、「1日3回のまともな食事」を意味します。一種の決まり文句のようなもので、このパターンも多く見られます。

例文26-3)
My grandmother always says we must eat three square meals a day, but I think that is an obsolete idea.
(私の祖母は、1日3食たっぷり食べないといけないといつも言っているけれど、その考えは時代遅れだと思う。)

洋書内の実例

square mealのイメージ画像2です。

それでは、実際に洋書内にみられるsquare mealの使用例を紹介していきます。

まずは、基本形のパターン1から紹介します。

パターン1:a square meal(基本形・最頻出パターン)

実例1(パターン1): Audrey Hepburn (1996)(邦題『オードリー・ヘップバーン[上・下]』、永井淳=訳)より

Kitty went, watched and then took her by the hand, saying, “You’re going to have a good square meal and don’t let me hear any of this dieting nonsense! How about a fat, juicy steak?”
キティはリハーサルを見に行き、オードリーの手をとっていった。「きちんと食事をしなきゃだめよ。ばかげたダイエットなんかもうやめなさい!おいしいステーキなんかどう?」

引用元:
(英語原著)Audrey Hepburn (1996) by Barry Paris; CHAPTER 3 Stardom Beyond Belief (1951-1954)
(日本語版)『オードリー・ヘップバーン[上・下]』(バリー・パリス = 著、永井淳=訳)、集英社(1998/5);第3章 夢のスター誕生(一九五一 – 一九五四年) より引用

1951年10月、当時22歳のオードリー・ヘップバーンは自身の主演するミュージカル『ジジ(Gigi)』のリハーサルのため、英国・ロンドンからの18日間の船旅を経てブロードウェイの地に降り立ちました。

しかし、プロデューサーのギルバート・ミラーはオードリー・ヘップバーンを一目見て愕然としたといいます。「妖精」と契約したはずが、目の前に現れたのはずんぐりと太った女の子だったのです。18日間の船旅の間にオードリーの体重は15ポンド(約7kg)も増えていたのです。

そして、ミラーはオードリーに減量を命じますが2週間で15ポンドを一気に減量したため、今度は逆にやつれた感じになってしまったといいます。そこで、ミラーは妻のキティに助けを求めたというくだり出てくるのが上の引用文となります。

つまり、この文章の主語である「Kitty」は、オードリーに減量を命じたプロデューサーのギルバート・ミラーの妻ということになります。

実例2(パターン1):Harry Potter and the Prisoner of Azkaban (1999)(邦題『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』、J.K.ローリング = 著)より

Lupin smiled vaguely and placed his tatty old briefcase on the teacher’s desk. He was as shabby as ever but looked healthier than he had on the train, as though he had had a few square meals.
ルーピンは曖昧に微笑み、くたびれた古いカバンを先生用の机に置いた。相変わらずみすぼらしかったが、汽車で最初に見た時よりは健康そうに見えた。何度かちゃんとした食事をとったかのようだった

引用元:
(英語原著)Harry Potter and the Prisoner of Azkaban (1999) by J.K. Rowling; Chapter 7 The Boggart in the Wardrobe
(日本語版)『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(J.K.ローリング = 著、松岡 佑子 = 訳)、静山社(2001/7);第7章(洋箪笥のまね妖怪)より引用
(英語原著Audible版)Audible版-完全版一冊無料!Audible無料体験);サンプル再生時間約5分

【単語ノート】
vaguely = 曖昧に
tatty = (衣服などが)くたびれた
shabby = ぼろぼろの、みすぼらしい

実例3(パターン1):Anne of The Island (1921)(邦題『アンの婚約』、L・M・モンゴメリ = 著)より

“The poor creature is starving,” said Phil pityingly. “Why, his bones are almost coming through his skin.”
「かわいそうに、この猫、うえてんのよ。どうでしょう。皮から骨がはみ出しそうだわ」とフィルがあわれんだ。

Well, I’ll give him a square meal and then he must return to whence he came,” said Anne resolutely.
そうね、じゃ、たっぷり食べさせて追いかえすわ」とアンがきめた。

引用元:
(英語原著)Anne of The Island (1921) by Lucy Maud Montgomery; XVI Adjusted Relationships
(日本語版)『アンの婚約』(L・M・モンゴメリ = 著、中村佐喜子 = 訳)、グーテンベルク21(2014/3);第十六章(睦まじい仲間)より引用。Kindle Unlimited会員の方は¥0で読めます(2020/8/21確認)。(Kindle Unlimited 無料体験

【単語ノート】
creature = 生き物、動物
pityingly = あわれんで
whence = どこから
resolutely = 断固として、決然として

実例4(パターン1):The Secret Adversary (1922)(邦題『秘密組織』、アガサ・クリスティ = 著)より

First of all, he must have a square meal. He had eaten nothing since midday yesterday. He turned into an A.B.C. shop and ordered eggs and bacon and coffee.
まず何よりも、ちゃんとした食事をしなけりゃ。きのうの正午以来何も食べていない。彼はABCショップにはいって玉子とベーコンとコーヒーを注文した。

引用元:
(英語原著)The Secret Adversary (1922) by Agatha Christie; Chapter 17 Annette
(日本語版)『秘密組織』(アガサ・クリスティ = 著、一ノ瀬直二 = 訳)、グーテンベルク21 (2006/5);一七(アネット)より引用。Kindle Unlimited会員の方は¥0で読めます(2020/6/21確認)。(Kindle Unlimited 無料体験

【単語ノート】
midday = 正午、真昼

 

続いて、「1日3回のまともな食事」を意味するパターン2の実例を紹介します。

パターン2:three square meals a day

実例5(パターン2):Allen Iverson: Fear no One (2001)(邦題『アレン・アイバーソン自伝 — もうなにも恐れない』、ジョン・スモールウッド = 著)より

For Allen, life at Georgetown presented everything he’d dreamed of, a nice place to sleep, three square meals a day, a safe environment with no drugs, violence, or guns.
アレンにとって、ジョージタウン大学での生活は、彼が夢見ていたすべてを — 心地よいベッド、日に3度のたっぷりとした食事、ドラッグや暴力沙汰、銃とは無縁の世界を — 与えてくれた。

引用元:
(英語原著)Allen Iverson: Fear no One (2001) by John Smallwood; 4 Along Came a Hoya
(日本語版)『アレン・アイバーソン自伝 — もうなにも恐れない』(ジョン・スモールウッド = 著、島本和彦 = 監訳)、イーストプレス(2007/12);4(ホヤズ時代)より引用

「Allen」とは、NBAのフィラデルフィア・76ersなどで活躍したアメリカの元プロバスケットボール選手、アレン・アイバーソン(Allen Iverson)のことで、ジョージタウン大学は、アレン・アイバーソンの母校です。

実例6(パターン2):Creating a World Without Poverty: Social Business and the Future of Capitalism (2007)(邦題『貧困のない世界を創る』、ムハマド・ユヌス = 著)より

9. The member has the ability to feed her family three square meals a day throughout the year.
9. メンバーに、年間を通じて一日三度の十分な食事を家族に食べさせる能力があること。

引用元:
(英語原著)Creating a World Without Poverty: Social Business and the Future of Capitalism (2007) by Muhammad Yunus with Karl Weber; 5 The Battle against Poverty: Bangladesh and Beyond
(日本語版)『貧困のない世界を創る』(ムハマド・ユヌス = 著、猪熊弘子 = 訳)、早川書房(2008/10);5(貧困との闘い — バングラデシュ、そしてさらに遠くへ)より引用
(英語原著Audible版)Audible版-完全版一冊無料!Audible無料体験);サンプル再生時間5分

この本の著者でバングラデシュにあるグラミン銀行の創設者であるムハマド・ユヌスによると、アメリカでは貧しい人々のほとんどがテレビを所有しているが、バングラデシュでは貧しい人々には電気さえ届いていないというように、貧困の定義は地域によって異なるといいます。

そのため、グラミン銀行では、マイクロクレジットを通して人々が貧困から抜け出す手助けをする際にその成功度を測定できるように、貧困について独自の基準を設定する必要がありました。そこで、グラミン銀行は10の指標を独自に設定し、ある家族がその10の指標をすべて満たせば、その家族は貧困から抜け出したとみなすそうです。その10の指標のうちの9つ目の指標が上記の引用文となります。

実例7(パターン2):’Salem’s Lot (1975)(邦題『呪われた町(上・下)』、スティーヴン・キング = 著)より

Although they were living well enough to eat three square meals a day and keep a solid roof over their heads, the man had begun to feel depressed and doubtful about the life they were living.
三度の食事にも事欠かず、りっぱな屋根で雨露もしのげる暮しを送っていたにもかかわらず、男はしだいに気が滅入り、現在の生活に疑問を感じはじめていた。

引用元:
(英語原著)‘Salem’s Lot (1975) by Stephen King; PROLOGUE
(日本語版)『呪われた町(上・下)』(スティーヴン・キング = 著、永井淳 = 訳)、集英社(上:1983/5;下:1983/6);上巻・プロローグより引用
(英語原著Audible版)Audible版-完全版一冊無料!Audible無料体験);サンプル再生時間約5分20秒

実例8(パターン2):Thunderball (1961)(邦題『007/サンダーボール作戦』、イアン・フレミング = 著)より

‘And that’s another thing,’ the young man’s voice was indignant. ‘I can understand charging twenty quid a week and giving you three square meals a day, but how do they get away with charging twenty quid for giving you nothing but hot water to eat? Doesn’t make sense.’
「それに、それだけじゃないよ」若い運転手の声に怒りがこもってきた。「週二十ポンドとって、ちゃんと三度の飯を食わせるならわかるけど、二十ポンドもふんだくっといて、食いものは熱い湯のほか何も出さないですまそうってのがわからない。筋が通らないよ」

引用元:
(英語原著)Thunderball (1961) by Ian Fleming; 2 …….SHRUBLANDS
(日本語版)『007/サンダーボール作戦』(イアン・フレミング = 著、井上一夫 = 訳)、早川書房(1962);2(シュラブランズ)より引用
(英語原著Audible版)Audible版-完全版一冊無料!Audible無料体験);サンプル再生時間約3分

【単語ノート】
indignant = 腹を立てた、憤慨した
quid = 1ポンド
make sense = 筋が通っている、道理にかなう

square mealのまとめ

square mealのイメージ画像3です。

それでは、最後に以上の内容をまとめておきます。

square meal

  • 由来:昔、船乗りが船上で四角い木の皿を使って食事をしていたことから。また、船乗りは、たくさんの食事(夕食など)をとる時にだけその四角い木の皿を使っていたことから。
  • 意味:栄養満点のたっぷりの食事、バランスのとれたまともな食事
  • 英語による定義:a substantial and nourishing meal
  • 出現頻度:A[中頻度:高めの頻度で洋書に出てくる準必須の英語表現]
  • 出現パターン
    パターン1:a square meal(基本形・最頻出パターン)
    パターン2:three square meals a day
  • 例文
    I’m starving. Let’s go out for a square meal.
    お腹がぺこぺこだよ。何かしっかりしたものを食べに行こうよ。
    Are you eating well? You look like you haven’t had a square meal for weeks.
    ちゃんと食べてる?何週間もまともな食事をとっていないみたいに見えるよ。
    My grandmother always says we must eat three square meals a day, but I think that is an obsolete idea.
    私の祖母は、1日3食たっぷり食べないといけないといつも言っているけれど、その考えは時代遅れだと思う。

今回は、以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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