洋書に出てくる英語表現0021:about-face【ハイフンワード編4】

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「洋書に出てくる英語表現」の第21回は「ハイフンワード編」の第4回として「about-face」を取り上げます。

「アバウトな顔」ってどんな顔?

いきなり「アバウトな顔ってどんな顔?」と書きましたが、実は「about-face」は顔を表す表現ではありません。

昔、私がこの「about-face」という表現に初めて出会った時、「なんとなく分かったような、分からないような中途半端な顔」でもしているのだろうと思って、辞書を引いてみたら顔とは何の関係もない表現だったのでビックリしたのを今でも覚えています。

この表現を理解するために、まず次の文章を見て下さい。

‘About face!’
He whirled again, this time not executing the order as well, losing his balance a little.

1982年に発行されたスティーブン・キングの中編小説集『Different Seasons』に収載されている『APT PUPIL(邦題:ゴールデンボーイ — 転落の夏 —)』という作品からの引用です。この『Different Seasons』は、日本語では2冊に分けて、それぞれ『ゴールデンボーイ - 恐怖の四季 春夏編 – 』、『スタンド・バイ・ミー - 恐怖の四季 秋冬編 – 』という題名で出版されています。また、今回引用した『APT PUPIL(邦題:ゴールデンボーイ)』を含め、『Different Seasons』に収載されている4つの作品のうち3つが映画化されているのでご存じの方も多いと思います。

その『APT PUPIL』ですが、まずあらすじを簡単に書いておきます。

友達の家で古い戦争雑誌を見たことをきっかけに戦争や強制収容所に強い興味を抱くようになった13歳の少年トッドは、近所に住む老人がドゥサンダーという名の元ナチス戦犯で潜伏中の身であることに気付きます。少年トッドは、その事実をばらさない代わりに、ドゥサンダーが戦時中に収容所で行っていた残虐な行為の数々について詳細に話をさせ、ドゥサンダーを次第に支配していくようになります。

そうして訪れた1974年12月のある日、トッドはクリスマスプレゼントをもってドゥサンダーの家に出かけます。プレゼントの中身は、トッドがコスプレ専門店で購入したナチス親衛隊(SS)中尉の制服と長靴でした。安物の模造品ではありましたが、ドゥサンダーに強制収容所時代の記憶をよみがえらせるには十分なものでした。

ドゥサンダーは制服を着るのを強く拒みますが、結局はトッドに脅されて着る羽目になります。制服を着るやいなや、トッドは大将のような強い口調で命令を始め、当時の記憶がよみがえってきたドゥサンダーもその命令に従います。

というくだりで出てきたのが上の英文です。トッドは、強い口調でドゥサンダーに「About face!」と命令します。ドゥサンダーは、その命令に従って向きを変えますが、うまく実行することができずに少しよろけてしまったと書かれています。

どうでしょう?「About face!」の意味は分かりましたでしょうか?

トップ画像からも分かるように、この「About face!」は軍事用語で「回れ右!」を意味します。

‘About face!’
「まわれ右!」

He whirled again, this time not executing the order as well, losing his balance a little.
ドゥサンダーはまた向きを変えたが、こんどは命令をあまりうまく実行できず、すこしよろけた。

引用元:
(英語原著)Different Seasons (1982) by Stephen King; APT PUPIL
(日本語版)『ゴールデンボーイ - 恐怖の四季 春夏編 – 』(スティーブン・キング = 著、朝倉 久志 = 訳)、新潮社(1988/3);ゴールデンボーイ — 転落の夏 —、より引用
(英語原著Audible版)Audible版-完全版一冊無料!Audible無料体験);サンプル再生時間5分

そして、今回紹介するのは、この軍事用語が起源となって広く一般にも使われるようになったハイフンワードの「about-face」です。

「about-face」の意味は、「回れ右!」と同様に、「その場で右側にくるっと回転して180度向きを変えること」です。それが転じて「方針転換」や「急な心変わり」という意味でよく使用されます。

「回れ右!」って何度回転するの

私は、高校生の時の体育祭の練習以来、何十年も「回れ右!」をしていなかったので、この記事を書きながら「回れ右って、何度回転するんだったっけ? 90度? 180度?」と疑問に思ってしまいました。ネットで調べたところ、私と同じような疑問を持つ方は多いらしく、この疑問は過去にTVクイズ番組「タイムショック」の問題にもなったそうです。

正解は180度。右に90度回転するのは「右向け右!」だそうです。そういえば確かに、「右向け右!」という号令もありましたね。

なお、今現在広く使われている「about-face」が軍事用語の「About face!」に由来するであろうことはわかったのですが、軍事用語の「About face!」の由来については、分かりませんでした。また、分かれば追記したいと思います。

洋書におけるabout-faceの出現頻度

AAA[超高頻度:極めて高い頻度で洋書に出てくる必須の英語表現]
(AAA[超頻出]、AA[高頻度]、A[中頻度]、B[低頻度]、C[まれ]の5段階で評価)

About-faceの年代分布

1930年 – 2019年*
(*当ブログで調査した1813年以降の洋書約1000冊のなかで、当該英語表現の使用が確認された洋書の発行年の範囲)

当ブログで調査した1813年以降に発行された約1000冊の洋書のなかで、当該表現の使用が確認された最も古い洋書は、1930年発行の『The Maltese Falcon(邦題:マルタの鷹)』(ダシール・ハメット = 著)で、最も新しい洋書は2019年発行の『The Courage to Be Happy(日本語原著:幸せになる勇気 )』(岸見一郎、古賀史健 = 著)でした。

元々が軍隊で使われていた古い表現だけに、比較的幅広い年代にわたって使用されていることが確認されました。しかし、決して古くさい表現ではなく、今なお高頻度に使用されている表現と言えます。

About-faceの出現パターン

about-faceの出現パターンは主に以下の5つに分類することができます。

パターン1:do an about-face(基本型・最頻出パターン)
パターン2:do a (形容詞) about-face
パターン3:make an about-faceなどdo以外の動詞を使うもの
パターン4:動詞を伴わずに単独で名詞として使用するもの
パターン5:動詞として使うもの

パターン1は最も高頻度にみられる基本型と言えるもので、次のように使用します。

例文21-1)
Mary did an about-face and started to defend him.
(メアリーは態度を変えて、彼を擁護し始めた)

実際にくるっと回って向きを変える場合に使用することもあれば、この例文のように態度をころっと変える場合にも使用します。

パターン2はdo an about-faceの「about-face」の前に形容詞を入れるもので、このパターンも多くみられます。abruptやcompleteがよく使用されます。

例文21-2)
Mary did an abrupt about-face and started to defend him.
(メアリーは急に態度を変えて、彼を擁護し始めた)

パターン3は、do an about-faceの「do」の替わりに他の動詞を使用するもので、makeやturnが最も多く使われます。makeやturnを使用する場合も、doの場合と同様に、実際に体の向きを変える場合にも、態度や方針を変える場合にも使用されます。

例文21-3)
Mary turned about-face and started to defend him.
(メアリーは急に態度を変えて、彼を擁護し始めた)

この例文を見て頂ければ分かるように、turnを使う場合は通常、about-faceの前に「an」は付けません。「do an about-face」や「make an about-face」の場合は「about-face」を名詞として使用しているのに対し、「turn about-face」は「turn right」や「turn left」の場合と同じように「about-face」を副詞として使用しているのだろうと考えられます。

パターン4は、次の例文のように動詞を伴わずにabout-faceを単独で名詞として使用するものです。

例文21-4)
I couldn’t understand her abrupt about-face.
(私は、彼女の突然の心変わりを理解することができなかった。)

パターン5はabout-faceを動詞として使うもので、次のように使われます。

例文21-5)
He suddenly about-faced and went back in the direction he had come from.
(彼は突然回れ右をして、今来た方向に引き返していった。)

洋書内の実例

about-faceのイメージ画像1です。

それでは、実際に洋書内にみられるabout-faceの使用例を紹介していきます。

パターン1から順に紹介していきます。

パターン1:do an about-face(基本型・最頻出パターン)

実例1(パターン1):Open: An Autobiography (2009)(邦題『OPEN:アンドレ・アガシの自叙伝』、アンドレ・アガシ = 著)より

He’s trying to be nice, I guess, but he’s coming off like a know-it-all, like some kind of Bjorn Borg Jr., so I stand and pointedly do an about-face.
彼は親切そうにしようと努めているが、ビヨン・ボルグ・ジュニアばりに知ったかぶりふうに振る舞うので、僕は立ち上がり、あからさまに回れ右をする

引用元:
(英語原著)Open: An Autobiography (2009) by Andre Agassi; Chapter 4
(日本語版)『OPEN:アンドレ・アガシの自叙伝』(アンドレ・アガシ = 著、川口由紀子 = 訳)、ベースボール・マガジン社(2012/5);第4章より引用
(英語原著Audible版)Audible版-完全版一冊無料!Audible無料体験);サンプル再生時間約7分30秒

【単語ノート】
pointedly = あからさまに

アメリカの元男子プロテニス選手アンドレ・アガシ氏の自叙伝からの引用です。アガシは、4大大会通算8勝で、1996年のアトランタオリンピックではシングルスで金メダルも獲得した名選手です。妻はドイツの元女子プロテニス選手シュテフィ・グラフさんです。

そのアガシですが、11歳の時に州大会出場を懸けてロディ・パークスという選手と戦っていました。ロディはアガシより2歳年上だったのですが、ロディの弱点を見抜いたアガシは勝てそうな相手だと悟ります。それで油断してしまったのか結局は負けてしまい、自己嫌悪に陥りながらテニスバッグに荷物を詰めていると、ペリー・ロジャースという少年が現れてアガシに慰めの言葉を掛け始めます。

このような流れで出てきたのが上の文章で、「彼(He)」はその「ペリー・ロジャースという少年」を指しています。know-it-allというハイフンワードにも注目して下さい。これは、「知ったかぶり(をする人)」や「知ったかぶりの」という意味で、これも頻出表現ですので、またこのブログで取り上げようと思います。

この文章では、アガシは実際に回れ右をしていますので、次は実際には回れ右をしていない比喩的なabout-faceの実例を紹介します。

実例2(パターン1):The Courage to Be Happy (2019)(日本語原著『幸せになる勇気』、 岸見一郎、古賀史健 = 著)より

PHILOSOPHER: Please remember. Demand for admiration, attention drawing and power struggles. All these are expressions of the love-starved feeling that says, ‘I want you to have greater regard for me.’ The thing is, the moment that a person realises his longing for love will not be fulfilled, he does an about-face and begins to look for hate.
哲人 思い出してください。称賛の要求、注目喚起、そして権力争い。これらはすべて「もっとわたしを尊重してほしい」という、愛を乞う気持ちの表れです。ところが、そうした愛の希求がかなわないと知った瞬間、人は一転して「憎しみ」を求めるようになるのです

引用元:
(英語版)The Courage to Be Happy (2019) by Ichiro Kishimi and Fumitake Koga; First published in Australia and New Zealand by Allen & Unwin in 2019; PART II WHY NEGATE REWARD AND PUNISHMENT
(日本語原著)『幸せになる勇気』(岸見一郎、古賀史健 = 著)、ダイヤモンド社(2016/2);第二部(なぜ「賞罰」を否定するのか)より引用

【単語ノート】
admiration = 賞賛
power struggle = 権力争い
love-starved = 愛に飢えた

この作品の前作にあたる『嫌われる勇気』でアドラーの思想に感化された「青年」は、子どもたちに光を届けるためにそれまで働いていた大学図書館を辞めて、母校の中学校で教師を始めます。しかし、「青年」はアドラーの思想を教育の現場で実践した結果、アドラーの思想は現実社会では何の役にも立たない机上の空論だという結論に至り、再び哲人のもとを訪れます。

そうして二人の間で熱い会話が繰り広げられるのですが、その中で哲人は子供の問題行動を5つの段階に分けて説明していて、その第4段階である「復讐(revenge)」について説明しているのが上の文章です。

この文章では、「一転して」という日本語が「do an about-face」と英訳されていますね。

次はabout-faceの前に形容詞が入るパターン2です。

パターン2:do a (形容詞) about-face

実例3(パターン2):GOOD TO GREAT (2001)(邦題『ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則』、ジム・コリンズ = 著)より

One year later, in 1980, it did an abrupt about-face and turned its sights on health care, saying, “Our flat-out aim is to go after Merck, Lilly, SmithKline — everybody and his brother.”
一年後の一九八〇年、突然方向を変え、医薬品に照準を合わせた。「当社の目標は明快であり、メルク、イーライ・リリー、スミスクラインはじめ、すべての医薬品会社を打ち負かすことだ」と語っている。

引用元:
(英語原著)GOOD TO GREAT (2001) by Jim Collins; Chapter 8 The Flywheel and The Doom Loop
(日本語版)『ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則』(ジム・コリンズ = 著、山岡洋一 = 訳)、日経BP社(2001/12);第八章(劇的な転換はゆっくり進む 弾み車と悪循環)より引用
(英語原著Audible版)Audible版-完全版一冊無料!Audible無料体験);サンプル再生時間5分

この文章の主語である「it」はWarner-Lambert(ワーナー・ランバート)社を指しています。ワーナー・ランバート社は、一九七九年にビジネス・ウィーク誌に対して、消費者向け製品で第一位の座を目指すと語っているのですが、その一年後の一九八〇年には、「did an abrupt about-face」、つまり突然方向を変えて、医薬品に照準を合わせたと書かれています。

次はabout-faceの前にcompleteを入れる実例を紹介します。

実例4(パターン2):Botchan (2005)(日本語原著『坊っちゃん』、 夏目漱石 = 著)より

‘If it bothers you that much I won’t go so far as to force it on you, but doing a complete about-face like this in the space of just two or three hours will have an effect on your credibility in the future.’
‘That’s all right with me.’
「そんなに否なら強いてとまでは云いませんが、そう二三時間のうちに、特別の理由もないのに豹変しちゃ、将来君の信用にかかわる」
「かかわっても構わないです」

引用元:
(英語版)Botchan (2005) by Natsume Soseki; translated and introduced by J. COHN; Chapter 8
(日本語原著)『坊っちゃん』(夏目漱石 = 著)、初出:1906年、『ホトトギス』第九巻第七号(4月1日発行)の「附録」として発表。;8より引用

【単語ノート】
credibility = 信頼性

ここでは「豹変」という日本語が「doing a complete about-face」と英訳されています。

このようにabout-faceの前にabruptやcompleteを挿入するパターンがよく見られ、それ以外にもsharpやquick、unexpectedなどの形容詞がよく使われます。

 

次はdo以外の動詞を使うパターン3です。

パターン3:make an about-faceなどdo以外の動詞を使うもの

実例5(パターン3):Journey Under the Midnight Sun (2015)(日本語原著『白夜行』、東野圭吾 = 著)より

That was enough to turn everything on its head. Sasagaki made a complete about-face in his thinking on the investigation.
笹垣にとってそれは、世界がひっくり返るような話だった。事件に対する見方は一八〇度変わった

引用元:
(英語版)Journey Under the Midnight Sun (2015) by Keigo Higashino, translated by Alexander O. Smith; Chapter 14
(日本語原著)『白夜行』(東野圭吾 = 著)、集英社(1999/8)/ 集英社文庫(2002/5);第十三章の4より引用

2006年にテレビドラマ化され、2011年には映画化もされた東野圭吾さんの『白夜行』の英訳版からの引用です。このようにmakeを使うパターンも多くみられます。実例4と同様にabout-faceの前にcompleteという形容詞が挿入されています。

実例6(パターン3):The Vanished Man (2003)(邦題『魔術師』、ジェフリー・ディーヴァー = 著)より

He’d been on his way to the Hudson River to help secure a 10-24 assault crime scene when he’d heard a further-to pursuit call and turned about-face to find himself staring at the perp – a scuzzy biker.
少し前、傷害事件現場封鎖の手伝いのためにハドソン川岸へ向かっている途中で、追跡の応援を求める無線連絡が聞こえた。そして振り返ると、すぐ目の前に容疑者がいた — 垢染みたオートバイ乗りが。

引用元:
(英語原著)The Vanished Man (2003) by Jeffery Deaver; PART I. EFFECT
(日本語版)『魔術師』(ジェフリー・ディーヴァー = 著、池田真紀子 = 訳)、文藝春秋(単行本2004/10;文庫本2008/10);上巻・第1部(エフェクト)より引用
(英語原著Audible版)Audible版-完全版一冊無料!Audible無料体験);サンプル再生時間5分

【単語ノート】
scuzzy = 汚らしい
perp= perpetrator (犯人)の略語

既に記載したように、turnを使う場合は、この例のようにabout-faceの前にanは付けずに「turn about-face」として使うのが一般的です。

 

次は動詞を伴わずに単独で名詞として使用するパターン4です。

パターン4:動詞を伴わずに単独で名詞として使用するもの

実例7(パターン4):TOM CRUISE: AN UNAUTHORIZED BIOGRAPHY (2008)(邦題『トム・クルーズ 非公認伝記』、アンドリュー・モートン = 著)より

The about-face was complete when Rice took out advertisements in The New York Times and Vanity Fair praising the film and Tom Cruise for a performance that “perfectly captured” Lestat’s strength, humor, and boldness.
百八十度の心変わりを決定づけるように、ライスはニューヨーク・タイムズ紙と『ヴァニティ・フェア』誌に広告を出し、レスタトの力強さ、ユーモア、大胆さを「完璧にものにした」トム・クルーズの演技と映画の出来を称えた。

引用元:
(英語原著)TOM CRUISE: AN UNAUTHORIZED BIOGRAPHY (2008) by Andrew Morton; CHAPTER 7
(日本語版)『トム・クルーズ 非公認伝記』(アンドリュー・モートン = 著、小浜 杳 = 訳)、青志社(2008/2);7(うなぎ上りの名声)より引用

【単語ノート】
advertisement = 広告
boldness = 大胆さ

ここで出てくる「ライス」とは、ベストセラー作家のアン・ライス(Anne Rice)のことです。そのライスは、自身の著書を原作とした映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』のキャスティングで吸血鬼のレスタト役にトム・クルーズが起用されたことに関して、「ハックルベリー・フィンとトム・ソーヤに吸血鬼役を演じさせるようなもの」と述べるなど、公の場であからさまにトム・クルーズを非難していました。

しかし、1994年11月の映画公開を前にプロデューサーのデヴィッド・ゲフェン(David Geffen)が大胆にも映画のビデオをライスの自宅に送付したところ、ライスは意外にも映画に夢中になり、トム・クルーズの演技に惚れこんだといいます。

そういった流れで出てくるのが上記の英文で、こうしたライスの「百八十度の心変わり」を「about-face」で表現しています。

 

最後は、about-faceを動詞として使うパターン5です。

パターン5:動詞として使うもの

実例8(パターン5):The Long Walk (1979)(邦題『死のロングウォーク』、スティーヴン・キング = 著)より

The two boys were warned, and as they reached the guardrails that bordered the road, they about-faced smartly and faced the oncoming halftrack.
二人の少年は警告を受け、道路の縁のガードレールに着くときれいに回れ右をして、進んでくるハーフトラックと向き合った。

引用元:
(英語原著)The Long Walk (1979) by Stephen King (as Richard Bachman); PART TWO: GOING DOWN THE ROAD, Chapter 12
(日本語版)『死のロングウォーク』(スティーヴン・キング = 著、沼尻素子 = 訳)、扶桑社(1989/7);第二部・第12章より引用
(英語原著Audible版)Audible版-完全版一冊無料!Audible無料体験);サンプル再生時間5分

スティーブン・キングが1979年にリチャード・バックマン(Richard Bachman)の名義で発表した長編小説『The Long Walk(邦題:死のロングウォーク)』からの引用です。

この英文のように、about-faceを「do an about-face」と同じ意味で動詞として使うことができます。

About-faceのまとめ

それでは、最後に以上の内容をまとめておきます。

about-face

  • 由来:「回れ右!」を意味する軍事用語の「About face!」から。
  • 意味:回れ右、(180度の)方針転換、急な心変わり
  • 出現頻度:AAA[超高頻度:極めて高い頻度で洋書に出てくる必須の英語表現]
  • 例文
    Mary did an abrupt about-face and started to defend him.
    メアリーは急に態度を変えて、彼を擁護し始めた。
    Mary turned about-face and started to defend him.
    メアリーは急に態度を変えて、彼を擁護し始めた。
    I couldn’t understand her abrupt about-face.
    私は、彼女の突然の心変わりを理解することができなかった。
    He suddenly about-faced and went back in the direction he had come from.
    彼は突然回れ右をして、今来た方向に引き返していった。

今回は、以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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