洋書に出てくる英語表現0008:(someone’s) cup of tea【おすすめ英語フレーズ編8】

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「洋書に出てくる英語表現」の第8回は「(someone’s) cup of tea」を取り上げます。

「一杯の紅茶」といえば「a cup of tea」ですが、今日取り上げるのは、「someone’s cup of tea」の形でよく使われるものです。

目次
  1. someone’s cup of teaの意味と由来
  2. someone’s cup of teaの英語による定義
  3. 洋書におけるsomeone’s cup of teaの出現頻度
  4. someone’s cup of teaの年代分布
  5. someone’s cup of teaの出現パターン
  6. 洋書内の実例
    1. 実例1(パターン1):Taken at the Flood (1948)(邦題『満潮に乗って』、アガサ・クリスティー = 著)より
    2. 実例2(パターン1):The Clocks (1963)(邦題『複数の時計』、アガサ・クリスティー = 著)より
    3. 実例3(パターン1):A Caribbean Mystery (1964)(邦題『カリブ海の秘密』、アガサ・クリスティー = 著)より
    4. 実例4(パターン1):Passenger to Frankfurt (1970)(邦題『フランクフルトへの乗客』、アガサ・クリスティー = 著)より
    5. 実例5(パターン1):The Miracles of the Namiya General Store (2019)(日本語原著『ナミヤ雑貨店の奇蹟』、 東野圭吾 = 著)より
    6. 実例6(パターン1):CYNDI LAUPER: A Memoir (2012)(邦題『トゥルー・カラーズ:シンディ・ローパー自伝』、シンディ・ローパー&ジャンシー・ダン = 著)より
    7. 実例7(パターン1):Businss Stripped Bare: Adventures of a Global Entrepreneur (2008)(邦題『ヴァージン流:世界を変える非常識な仕事術』、リチャード・ブランソン = 著)より
    8. 実例8(パターン1):Smoking Ears and Screaming Teeth (2010)(邦題『世にも奇妙な人体実験の歴史』、トレヴァー・ノートン = 著)より
    9. 実例9(パターン2):Men in Black International : THE OFFICIAL MOVIE NOVELIZATION (2019)(邦題『メン・イン・ブラック インターナショナル』、R・S・ベルチャー = 著)より
  7. someone’s cup of teaのまとめ

someone’s cup of teaの意味と由来

紅茶の好みは人によって異なることから、(someone’s) cup of teaで「(個人の)好み、お気に入り」を意味するようになり、転じて「(個人の)得意なもの」も意味するようになりました。紅茶の国、英国で生まれた表現であろうことは容易に想像されます。

肯定形よりも否定形で用いられることの方が圧倒的に多く、日本語では「(誰々の)好みではない」、「(誰々には)向いていない」などと訳されます。

someone’s cup of teaの英語による定義

something that one favors, or some activity that one is good at

洋書におけるsomeone’s cup of teaの出現頻度

A[中頻度:高めの頻度で洋書に出てくる準必須の英語表現]

(AAA[超頻出]、AA[高頻度]、A[中頻度]、B[低頻度]、C[まれ]の5段階で評価)

someone’s cup of teaの年代分布

1948年 – 2019年*
(*当ブログで調査した1813年以降の洋書約1000冊のなかで、当該英語表現の使用が確認された洋書の発行年の範囲)

当ブログで調査した1813年以降に発行された約1000冊の洋書のなかで、当該表現の使用が確認された最も古い洋書は、1948年に発行されたアガサ・クリスティーの『Taken at the Flood(邦題:満潮に乗って)』で、最も新しい洋書は2019年に発行された東野圭吾さんの作品の英訳版『The Miracles of the Namiya General Store(日本語原著:ナミヤ雑貨店の奇蹟)』でした。

古そうな表現でありながら、私の調査した限り、1948年が最も古い使用例でした。その原因としては、この表現が非常に口語的であることが挙げられると思います。実際にはもっと前から使用されている表現ではあるけれども、口語的であるために今でも読み継がれているような堅めの古典的書籍には登場しないのだろうと推測されます(あくまで推測です)。

また、アガサ・クリスティーの作品には複数回出てくることから、イギリスの世界的な推理作家であるアガサ・クリスティーが好んで使用したことで、それまでよりも広く使用されるようになった可能性も考えられます。当時は今のようにネットがあるわけではないので、書籍が持つ影響力というのは今よりもずっと大きく、有名作家の作品を通して英語表現が広まっていくというのも十分にあり得ると思います。

いずれにしろ、21世紀の今も広く使われている表現ですので、少なくとも口語表現としては知っておいて損のない表現と言えるでしょう。

someone’s cup of teaの出現パターン

(someone’s) cup of teaの出現パターンは主に以下の2つに分類することができます。

パターン1:not someone’s cup of tea(否定形)(最頻出パターン)

パターン2:someone’s cup of tea(肯定形)

既に記載したようにこの表現はパターン1のように否定形で使用される場合がほとんどです。例えば次のように使用します。

例文8-1)
She’s truly gorgeous, but she is not my cup of tea.
(彼女は本当に華やかだけれども、俺の好みではないな。)

例文8-2)
Durian is called the King of Fruit, but not everyone’s cup of tea.
(ドリアンは果物の王様と呼ばれるが、万人受けするものではない。)

パターン2の肯定形については、まれではあるものの、洋書内で実際にいくつか使用例がみられますので、次の「洋書内の実例」のなかで紹介します。

洋書内の実例

それでは、実際に洋書内にみられるsomeone’s cup of teaの使用例を紹介していきます。

まずは、否定形のパターン1から紹介します。

実例1(パターン1):Taken at the Flood (1948)(邦題『満潮に乗って』、アガサ・クリスティー = 著)より

Her idea of life was to go round to the local and meet the theatrical crowd and talk shop. Solitude a deux in the jungle wasn’t at all her cup of tea.
彼女にしてみれば、人生というのは、あっちこっちの土地を歩きまわって、芝居見物の連中にとりまかれて賑やかにしゃべりちらすことでしかなかったんですから。ジャングルの中でぽつねんと暮らすことなんかおよそ向かないわけですよ

引用元:
(英語原著)Taken at the Flood (1948) by Agatha Christie; Prologue
(日本語版)『満潮に乗って』(アガサ・クリスティー = 著、恩地三保子 = 訳)、早川書房(2004/6);プロローグより引用
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solitudeは「孤独、独りぼっち」、a deuxはフランス語で「二人だけで」の意味。

「talk shop」という表現にも注目して下さい。「talk shop」は、「仕事の話をする」という意味の頻出表現で、「Don’t talk shop now(今は仕事の話はしないで)」のように使います。また、「shop talk(仕事の話)」という名詞でも使われます。

実例2(パターン1):The Clocks (1963)(邦題『複数の時計』、アガサ・クリスティー = 著)より

In Mr Quain’s books nothing much happens, in Garry Gregson’s far too many things happen. They happen implausibly and in mass confusion. They are all highly coloured. It is melodrama stirred up with a stick. (中略)He is not quite, as you would say, my cup of tea. He is, in fact, not a cup of tea at all. He is more like one of these American cocktails of the more obscure kind, whose ingredients are highly suspect.’
クェイン氏の作品では大して事件が起きないが、ギャリイ・グレグソンのものとなるとやたらに事件が起きる。ありえないような大混乱が起きるのだ。しかも高度に脚色されている。棒でかきまわしたようなメロドラマだ。(中略)この作家は、世間流の言いまわしに従えば、わたし向きの紅茶(好みに合ったもの)ではないよ。わたし向きどころか、だいたい紅茶にもなっていないね。すこぶる怪しげなものを混ぜる、正体不明のアメリカのカクテルなるもののほうに近いよ」

引用元:
(英語原著)The Clocks (1963) by Agatha Christie; Chapter 14 Colin Lamb’s Narrative
(日本語版)『複数の時計』(アガサ・クリスティー = 著、橋本福夫 = 訳)、早川書房(2003/11);第十四章(コリン・ラムの話)より引用
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someone’s cup of teaとa cup of teaが同時に用いられている珍しいパターンです。someone’sとaの使い分けに注目して下さい。

 

実例3(パターン1):A Caribbean Mystery (1964)(邦題『カリブ海の秘密』、アガサ・クリスティー = 著)より

Everyone seemed to have been drunk, and there was a fine scattering of dope addicts. Not really interesting people, thought Miss Marple — although no doubt very spectacular and attractive to look at. But definitely not her cup of tea.
事件当時みんなが酒に酔っていて、おまけに麻薬中毒患者がたくさんからんでいたようだった。あまり興味ある人たちじゃない、とミス・マープルは思った — もっとも、たいそう派手で、見世物としてはなかなか魅力のある人たちだった。しかしどう考えても彼女の好みには合わなかった

引用元:
(英語原著)A Caribbean Mystery (1964) by Agatha Christie; 1. MAJOR PALGRAVE TELLS A STORY
(日本語版)『カリブ海の秘密』(アガサ・クリスティー = 著、永井淳 = 訳)、早川書房(1971、2003);1(パルグレイヴ少佐、懐古談を語る)より引用
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実例4(パターン1):Passenger to Frankfurt (1970)(邦題『フランクフルトへの乗客』、アガサ・クリスティー = 著)より

‘Well, I should guess it was very boring. But perhaps you’re not allowed to say so.’
‘Oh yes, I can think it, and I can say it. It wasn’t really my cup of tea, you know.
「まあ、それじゃたぶんとても退屈だったんでしょうね。でも立場上そうはおっしゃれないというわけね」
「いやいや、そう考えるのも口に出していうのも自由ですよ。どうもあの国は性に合わなくて

引用元:
(英語原著)Passenger to Frankfurt (1970) by Agatha Christie; Chapter 8 AN EMBASSY DINNER
(日本語版)『フランクフルトへの乗客』(アガサ・クリスティー = 著、永井淳 = 訳)、早川書房(2004/10);8(大使館のディナー)より引用
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実例1から実例4まですべてアガサ・クリスティーの著書からの引用です。紅茶の国、イギリスで生まれたであろうこの表現を、イギリス人の世界的作家であるアガサ・クリスティーが好んで使用したということがお分かり頂けると思います。

実例5(パターン1):The Miracles of the Namiya General Store (2019)(日本語原著『ナミヤ雑貨店の奇蹟』、 東野圭吾 = 著)より

We both like going to the movies. This year, we saw Superman, oh, and Rocky II. We also saw Alien. He said he enjoyed it, but it really wasn’t my cup of tea.
共通の趣味といえば、映画鑑賞でしょうか。今年になってから見た映画といえば、「スーパーマン」や「ロッキー2」などです。「エイリアン」も見ました。彼は面白かったといいますが、私はああいうのは苦手です。

引用元:
(英語版)The Miracles of the Namiya General Store (2019) by Keigo Higashino, translation by Sam Bett; CHAPTER 1 ANSWERS IN THE MILK CRATE
(日本語原著)『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(東野圭吾 = 著)、角川書店(2012/3);第一章(回答は牛乳箱に)より引用

私は、洋書をまだ読んだことのない方には、いつも東野圭吾さんの作品の英訳版をお勧めするのですが、特にこの『ナミヤ雑貨店の奇蹟』はお勧めです。内容的に元々難しい単語があまり出てこない上に、英訳版も読みやすく仕上げられていることがこの引用文からもお分かり頂けると思います。

実例6(パターン1):CYNDI LAUPER: A Memoir (2012)(邦題『トゥルー・カラーズ:シンディ・ローパー自伝』、シンディ・ローパー&ジャンシー・ダン = 著)より

Eventually the manager pulled me aside and said, “Look, kid, maybe waitressing isn’t your cup of tea. What about being a hostess?” And I told him I needed to make more money than a hostess and he said, “Yeah, but your mistakes cost more than your salary.” We were sitting at a booth and he reached down and started rubbing my legs. I pushed myself right out of there.
最終的に経営者が私を脇に引っぱっていって言った。「なあ君、もしかしたらウェートレス業は向いてないんじゃないか?ホステスになるのはどうだ?」だから、ホステスよりもっと稼ぐ必要があるんだと言うと、彼は「そうだな、だけど君のチョンボは給料以上に高くついてるぞ」。私たちはブース席に座っていて、彼は手を伸ばしてきて私の脚をさすり始めた。私はそこから逃げ出した。

引用元:
(英語原著)CYNDI LAUPER: A Memoir (2012) by Cyndi Lauper with Jancee Dunn; CHAPTER TWO
(日本語版)『トゥルー・カラーズ:シンディ・ローパー自伝』(シンディ・ローパー&ジャンシー・ダン = 著、沼崎敦子 = 訳)、白夜書房(2013/3);第二章より引用

シンディ・ローパーは、「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン(Girls Just Want to Have Fun)」(1984)や「グーニーズはグッドイナフ(The Goonies ‘R’ Good Enough)」(1985)、この文章を引用した書籍の日本語版タイトルにもなっている「トゥルー・カラーズ(True Colors)」(1986)などのヒット曲で知られるアメリカの歌手で、親日家としても知られています。

デビュー前、シンディ・ローパーは生活のために様々なアルバイトをしていましたが、その中の1つがウェイトレスでした。シンディの母親は週5日または6日、1日に14時間勤務するウェイトレスでしたが、シンディには向かない仕事でした。上の文章では、その点が「isn’t your cup of tea」と表現されています。ウェイトレスの仕事がよっぽど嫌いだったのか、第16章(以下参照)にもウェイトレスに関する記載が出てきます。なお、シンディ・ローパーの母親は、シンディの大ヒット曲である”Girls Just Want to Have Fun”のミュージックビデオに母親役で出演しています(シンディが帰宅した時にテーブルで卵を割っていて、その卵を自分の胸に叩き付ける人物)。

And I learned something else, too — waitressing still wasn’t my cup of tea.
他にも学んだことがある — ウェートレス業はやっぱり私に向いていなかった

引用元:
(英語原著)CYNDI LAUPER: A Memoir (2012) by Cyndi Lauper with Jancee Dunn; CHAPTER SIXTEEN
(日本語版)『トゥルー・カラーズ:シンディ・ローパー自伝』(シンディ・ローパー&ジャンシー・ダン = 著、沼崎敦子 = 訳)、白夜書房(2013/3);第十六章より引用

実例7(パターン1):Businss Stripped Bare: Adventures of a Global Entrepreneur (2008)(邦題『ヴァージン流:世界を変える非常識な仕事術』、リチャード・ブランソン = 著)より

I’ve used my success in business to throw myself into some truly wonderful adventures. The speedboating and the ballooning were great for the brand because they were real challenges, undertaken in a spirit that reflected our brand values. And they were enormous fun. World-record attempts are not everyone’s cup of tea, and wouldn’t add value to every brand.
私はビジネスが成功したおかげで、本当に素晴らしい冒険に身を投じることができた。高速ボートと熱気球は、ブランドにとって素晴らしい効果をもたらした。なぜなら、それらはブランド価値を反映した心意気で行なわれた、リアルなチャレンジだったからだ。それに何よりとにかく楽しかった。世界記録への挑戦は誰もができることではないし、すべてのブランド価値を増すものではない。

引用元:
(英語原著)Business Stripped Bare: Adventures of a Global Entrepreneur (2008) by Richard Branson; 2 Brand
(日本語版)『ヴァージン流:世界を変える非常識な仕事術』(リチャード・ブランソン = 著、植山周一郎/宮本喜一 = 訳)、エクスナレッジ(2009/5);第二章(ブランド)より引用
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ヴァージン・グループの創始者であるイギリスの実業家リチャード・ブランソンは、冒険家としても知られ、高速ボートによる大西洋横断の世界最速記録など、4つの世界記録を持っています。上記英文はそうした冒険に関する記述で、世界記録への挑戦は「not everyone’s cup of tea」と表現されていて、ここでは「誰もができることではない」と訳されています。

そうした冒険家精神からか、2004年には「ヴァージン・ギャラクティック(Virgin Galactic)」社を設立して、宇宙旅行の分野にも参入しています。

実例8(パターン1):Smoking Ears and Screaming Teeth (2010)(邦題『世にも奇妙な人体実験の歴史』、トレヴァー・ノートン = 著)より

Black vomit may not be everyone’s cup of tea, but Ffirth spent hours inhaling the vapour from simmering vomit until he felt too nauseous and faint to continue.
黒い嘔吐物は万人受けするものではないが、ファースは嘔吐物をとろ火で煮てその蒸気を吸入した。吐き気のためについに我慢できなくなるまで、数時間にわたって吸入し続けたのである。

引用元:
(英語原著)Smoking Ears and Screaming Teeth (2010) by Trevor Norton; The Desire for Disease
(日本語版)『世にも奇妙な人体実験の歴史』(トレヴァー・ノートン = 著、赤根洋子 = 訳)、文藝春秋(2012/7/6);第6章(伝染病患者の黒ゲロを飲んでみたら — 病原菌)より引用

現在は、黄熱病(yellow fever)が黄熱病ウイルス( yellow fever virus)によって引き起こされることが分かっていますが、もちろん最初はそれが人から人に伝染する病気であるのかすらわかっていませんでした。その点を解明しようと実験を行ったのがアメリカの医学生スタビンス・ファースなる人物で、彼は1804年にある実験を行いました。黄熱病にかかると、胃の中に漏れ出た血液がどす黒い嘔吐物となって口から吐き出されるのですが、上の文章では、そうした黒い嘔吐物が「may not be everyone’s cup of tea」と表現されていて、「万人受けするものではない」と訳されています。スタビンス・ファースはそのような黒い嘔吐物を吐いている患者の横に寝て患者の吐いた息を吸ってみたり、上記引用文に書かれているように嘔吐物をとろ火で煮てその蒸気を数時間にわたって吸いこんだりしました。さらには、黒い嘔吐物を犬に注射すると犬が数分で死んだにも関わらず、黒い嘔吐物を自分の腕にも注入したといいます。その他にも患者の唾液を飲んだりと様々なことをしたのですが、どうしても黄熱病には感染しなかったといいます。

さらに、その約100年後には黄熱病の流行地域で地元住民を被験者として別の実験が行われました。その実験で被験者は黄熱病患者の嘔吐物がついたパジャマとシーツにくるまり、患者の血液がべっとりついた枕に頭を載せて、三週間寝かされたといいます。しかし、結果はアメリカの医学生スタビンス・ファースの実験と同じく、誰一人黄熱病には感染しませんでした。

現在は、黄熱病が黄熱病ウイルスによる伝染性の病気であることがわかっているにもかかわらず、なぜこれらの実験で感染者が出なかったのか、その答えを知りたい方は、『世にも奇妙な人体実験の歴史』をお読み下さい。他にも興味深い話がたくさん出てきますのでお勧めです。

さて、最後は肯定型で用いられる数少ないパターンを紹介します。

2019年に公開されたアメリカ映画『メン・イン・ブラック』シリーズの第4作『メン・イン・ブラック インターナショナル』の公式ノベライズからの引用です。

実例9(パターン2):Men in Black International : THE OFFICIAL MOVIE NOVELIZATION (2019)(邦題『メン・イン・ブラック インターナショナル』、R・S・ベルチャー = 著)より

Cee shook his head in disgust. “We used to protect Earth from the scum of the universe. Now, we protect the scum.” He looked at H. “Sounds like your cup of tea, H.”
Cが不快そうにかぶりを振った。「かつて、われわれは宇宙のクズどもから地球を守ってきた。それが今はクズどものほうを守る」彼はHを見た。「きみのお得意の仕事(カップ・オブ・ティー)じゃないか、H」

引用元:
(英語原著)Men in Black International : THE OFFICIAL MOVIE NOVELIZATION (2019) Novelization by R. S. Belcher, Based on the screenplay written by Art Marcum & Matt Halloway; Chapter 9
(日本語版)『メン・イン・ブラック インターナショナル』(R・S・ベルチャー = 著、アート・マーカム、マット・ハロウェイ = 脚本、入間眞 = 訳)、竹書房(2019/6);第9章より引用。Kindle Unlimited会員の方は¥0で読めます(2020/6/10確認)。(Kindle Unlimited 無料体験
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その他にも、肯定型で用いられているパターンがいくつか見つかったのですが、その部分が訳出されていなかったり、訳文に若干問題があると思われるものだったので、割愛します。

someone’s cup of teaのまとめ

それでは、最後に以上の内容をまとめておきます。

someone’s cup of tea

  • 由来:紅茶の好みは人によって異なることから。
  • 意味:(個人の)好み、お気に入り、(個人の)得意なもの
  • 英語による定義:something that one favors, or some activity that one is good at
  • 出現頻度:A[中頻度:高めの頻度で洋書に出てくる準必須の英語表現]
  • 出現パターン:肯定形よりも否定形で用いられることの方が圧倒的に多い
    パターン1:not someone’s cup of tea(否定形)(最頻出パターン)
    パターン2:someone’s cup of tea(肯定形)(まれなパターン)
  • 例文
    She’s truly gorgeous, but she is not my cup of tea.
    (彼女は本当に華やかだけれども、俺の好みではないな。)
    Durian is called the King of Fruit, but not everyone’s cup of tea.
    (ドリアンは果物の王様と呼ばれるが、万人受けするものではない。)

今回は、以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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