洋書に出てくる英語表現0007:cross swords【おすすめ英語フレーズ編7】

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「洋書に出てくる英語表現」の第7回は「cross swords」を取り上げます。

1851年に発行されたメルヴィルの「白鯨」にも出てくる古くからある英語表現です。

目次
  1. cross swordsの意味と由来
  2. cross swordsの英語による定義
  3. 洋書におけるcross swordの出現頻度
  4. cross swordsの年代分布
  5. cross swordsの出現パターン
  6. 洋書内の実例
    1. 実例1(パターン1):Team of Rivals: The Political Genius of Abraham Lincoln (2005)(邦題『リンカーン』、ドリス・カーンズ・グッドウィン = 著)より
    2. 実例2(パターン1):THE PATH TO POWER (1995)(邦題『サッチャー 私の半生』 マーガレット・サッチャー = 著)より
    3. 実例3(パターン1):IT WORKED FOR ME (2012)(邦題『リーダーを目指す人の心得』、コリン・パウエル、トニー・コルツ = 著)より
    4. 実例4(パターン2):ALEX FERGUSON: My Autobiography (2013)(邦題『アレックス・ファーガソン自伝』、アレックス・ファーガソン = 著より)
    5. 実例5(パターン2):Paranormality: Why We See What Isn’t There (2011)(邦題『超常現象の科学 : なぜ人は幽霊が見えるのか』、リチャード・ワイズマン = 著)より
    6. 実例6(パターン2):Because of Miss Bridgerton (2016)(邦題『恋のはじまりは屋根の上で』、ジュリア・クイン = 著)より
    7. 実例7(パターン3):THE PATH TO POWER (1995)(邦題『サッチャー 私の半生』 マーガレット・サッチャー = 著)より
    8. 実例8(パターン3):THE JORDAN RULES: The Inside Story of Michael Jordan and the Chicago Bulls (1992)(邦題『マイケル・ジョーダン激闘のシーズン:誰も知らなかったNBAの内幕』、サム・スミス = 著)より
    9. 実例9(パターン3):Moonwalk (1988)(邦題『ムーンウォーク:マイケル・ジャクソン自伝』、マイケル・ジャクソン = 著)より
  7. cross swordsのまとめ

cross swordsの意味と由来

人と人が対決したり、言い争ったりする場合には、「剣と剣を交える(cross swords)」ように激しくやり合うことから。

この表現は、実際に剣と剣を交えて戦う場合に使用されるほか、スポーツの試合などを通して肉体的に戦う場合や、さらには議論や言い争いのように言葉を通して戦う場合にも使用されます。

日本語では、「剣を交える」、「一戦交える」、「議論を交わす」、「対決する」、「言い争う」、などと訳されます。

なお、「 sword」の「w」は発音しませんのでご注意を(ご存じかとは思いますが念のため)。

cross swordsの英語による定義

fight physically or verbally

洋書におけるcross swordの出現頻度

AA[高頻度: 高い頻度で洋書に出てくる必須の英語表現]
(AAA[超頻出]、AA[高頻度]、A[中頻度]、B[低頻度]、C[まれ]の5段階で評価)

cross swordsの年代分布

1851年 – 2016年*
(*当ブログで調査した1813年以降の洋書約1000冊のなかで、当該英語表現の使用が確認された洋書の発行年の範囲)

当ブログで調査した1813年以降に発行された約1000冊の洋書のなかで、当該表現の使用が確認された最も古い洋書は、1851年発行の『Moby-Dick(邦題:白鯨)』(メルヴィル = 作)で、最も新しい洋書は2016年発行の『Because of Miss Bridgerton(邦題:恋のはじまりは屋根の上で)』(ジュリア・クイン = 著)でした。

1800年代から現在に至るまで、幅広く使用されている定番表現で、英会話にも使用しやすい英語表現と言えます。

cross swordsの出現パターン

cross swordsの出現パターンは主に以下の3つに分類することができます。

パターン1:(人) cross swords with (人)(最頻出パターン)
パターン2:(人) and (人) cross swords(または主語を代名詞等で置き換えたもの)
パターン3:その他

パターン1は、最も出現頻度の高いもので、二人の人が争う場合に一方の人のみを主語にするパターンです。

パターン1:(人) cross swords with (人)(最頻出パターン)

例文7-1)
He always crossed swords with his mother as if he wanted to grab her attention. (彼は、まるで母親の気を引きたいかのように、いつも母親と言い争っていた。)

パターン2は、二人の人が争う場合に両方の人を主語にするパターンです。

パターン2:(人) and (人) cross swords(または主語を代名詞等で置き換えたもの)

例文7-2)
After the parent meeting, my father and mother began to cross swords over my scores. (保護者会の後、父と母は私のテストの点数をめぐって言い争いを始めた。)

パターン3は、前回扱った「cross paths」と今回の「cross swords」を組み合わせるパターンなどです。

洋書内の実例

 

それでは、実際に洋書内にみられるcross swordsの使用例を紹介していきます。

まずは、最頻出のパターン1から紹介します。

パターン1:(人) cross swords with (人)

実例1(パターン1):Team of Rivals: The Political Genius of Abraham Lincoln (2005)(邦題『リンカーン』、ドリス・カーンズ・グッドウィン = 著)より

Chase’s greatest resource was his seventeen-year-old daughter, Kate, who flourished in her role as her father’s hostess. “At an age when most girls are shy and lanky,” the Cincinnati Enquirer noted, “she stepped forth into the world an accomplished young woman, able to cross swords with the brightest intellects of the nation.”
彼の最大の頼みの綱は十七歳になる娘のケートで、彼女は父親の女主人役として花開いていた。「若い娘たちの大半が骨と皮だけのはにかむばかりの年齢にあって」と「シンシナティ・エンクワイラー」紙は指摘した。「彼女は完成した一人の若い女性として世の中に足を踏み出し、国でも最高の頭脳明晰な識者たちと議論を交わすことができた

引用元:
(英語原著)Team of Rivals: The Political Genius of Abraham Lincoln (2005) by Doris Kearns Goodwin; Chapter 6 The Gathering Storm
(日本語版)『リンカーン 上・中・下(「リンカン 上・下」(2011年刊)の改題)』(ドリス・カーンズ・グッドウィン = 著、平岡緑 = 訳)、中央公論新社(2013/2);第6章(嵐の襲来)より引用
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「彼」は、アメリカの第16代大統領エイブラハム・リンカーンの下で財務長官を務めた第23代オハイオ州知事のサーモン・チェイス(Salmon Chase)のことで、「ケート」はその娘のケート・チェイス(Kate Chase)のことを指しています。

ここでは、ケートが単に議論するだけでなく、一人前の女性として、どんな人とも剣と剣を交えるように激しく堂々とやり合うことができるというニュアンスがこの「cross swords」に込められています。

実例2(パターン1):THE PATH TO POWER (1995)(邦題『サッチャー 私の半生』 マーガレット・サッチャー = 著)より

My first major parliamentary performance in which I crossed swords with Harold Wilson, in a debate on the economy on Thursday 22 May, was heavily and justly criticized for not spelling out convincingly the Conservative alternative. The difficulty was that at this point we had no credible alternative to offer.
議会における最初の大きな舞台は、五月二十二日木曜日の経済問題に関するハロルド・ウィルソンとの討論だったが、このときは説得力のある保守党代案が用意されていないという、当然ながら厳しい批判を受けた。問題は、この時点ではわれわれはまだ提案すべきしっかりした代案をもっていなかったことだった。

引用元:
(英語原著)THE PATH TO POWER (1995) by Margaret Thatcher; PART ONE: CHAPTER IX: A Bumpy Ride
(日本語版)『サッチャー 私の半生〈上・下〉』(マーガレット・サッチャー = 著、石塚 雅彦 = 訳)、日本経済新聞社 (1995/8);上巻、第9章(険しい道のり)より引用

実例3(パターン1):IT WORKED FOR ME (2012)(邦題『リーダーを目指す人の心得』、コリン・パウエル、トニー・コルツ = 著)より

One of my dearest military friends, Colonel Frank Henry, was a fellow brigade commander in the 101st Airborne Division back in 1976. A great commander and as feisty as they come, Frank occasionally got in trouble crossing swords with our division commander.
陸軍関係の親友に、1976年当時、第101空挺師団で旅団の指揮官をしていたフランク・ヘンリー大佐がいる。優れた指揮官なのだが、そういう人材の常として、フランクは上官である師団指揮官と言い争うことがままあった

引用元:
(英語原著)IT WORKED FOR ME (2012) by Colin Powell with Tony Koltz; CHAPTER THIRTY-ONE: Time to Get off the Train
(日本語版)『リーダーを目指す人の心得』(コリン・パウエル、トニー・コルツ = 著、井口耕二 = 訳)、飛鳥新社(2017/6);第5章(11 — 列車を降りるとき)より引用。
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次は、二人の人が争う場合に両方の人を主語にするパターン2の実例を紹介します。

パターン2:(人) and (人) cross swords(または主語を代名詞等で置き換えたもの)

実例4(パターン2):ALEX FERGUSON: My Autobiography (2013)(邦題『アレックス・ファーガソン自伝』、アレックス・ファーガソン = 著より)

In the 2011-12 season, we crossed swords again when Roy was highly critical of our young players after the defeat in Basel, which knocked us out of the Champions League, and I responded by referring to him as a ‘TV critic’.
2011-12シーズン、私たちはふたたび一戦交えた。ユナイテッドがアウェイのバーゼル戦を落としてチャンピオンズリーグを敗退したことに関して、キーンが若手に辛辣なコメントをしたのだ。私は「現場に無知な”テレビ批評家”」と呼んで反撃した。

引用元:
(英語原著)ALEX FERGUSON: My Autobiography (2013) by Alex Ferguson; 9. Keane
(日本語版)『アレックス・ファーガソン自伝』(アレックス・ファーガソン =著、小林玲子 = 訳)、日本文芸社(2014/5);第9章(ロイ・キーン)より引用
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「キーン」は、アイルランド出身の元サッカー選手ロイ・キーン(Roy Keane)氏のこと。イングランドのマンチェスター・ユナイテッドなどで活躍した後、現役最終年に中村俊輔選手の所属するスコットランドのセルティックに移籍しました。上記英文は、現役引退後にテレビ解説をしていたロイ・キーン氏とマンチェスター・ユナイテッドの監督アレックス・ファーガソン氏との確執について記載したもので、冒頭の「私たち」はロイ・キーン氏とアレックス・ファーガソン氏の二人を指しています。

実例5(パターン2):Paranormality: Why We See What Isn’t There (2011)(邦題『超常現象の科学 : なぜ人は幽霊が見えるのか』、リチャード・ワイズマン = 著)より

In February 1981, the two of them crossed swords on another light entertainment television programme called That’s My Line.
一九八一年二月、二人は『ザッツ・マイライン』というテレビの娯楽番組で対決した

引用元:
(英語原著)Paranormality: Why We See What Isn’t There (2011) by Richard Wiseman; 3. MIND OVER MATTER
(日本語版)『超常現象の科学 : なぜ人は幽霊が見えるのか』(リチャード・ワイズマン = 著、木村博江 = 訳)、文藝春秋(2012/2);第3章(念力のトリック)より引用
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マジシャンのジェームズ・ランディは超常現象の神話を暴くため、科学的に管理された条件のもとで超能力を実証できた者には百万ドルの賞金を与えるという宣言をしました。これに挑戦した一人がジェームズ・アラン・ハイドリックという「世界一の超能力者」でした。

ハイドリックは、手を触れずに念じるだけで聖書のページをぱらぱらとめくったり、鉛筆を回す念力などを得意としていた当時話題の「超能力者」でした。この「マジシャン」ランディと「超能力者」ハイドリックの二人が1981年にテレビ番組で対決したというのが上記の文章で、その世紀の対決を「crossed swords」と表現しています。

その後、このテレビ対決がどうなったのかについて知りたい方もいらっしゃるかとは思いますが、ネタバレがこのサイトの目的はありませんので、このテレビ対決の結果については、『超常現象の科学 : なぜ人は幽霊が見えるのか』をお読み下さい。

また、このハイドリックはその後の人生で懲役十七年の刑を受けることになるのですが、ハイドリックがなぜ超能力の世界へと惹かれていったのか、そしてなぜ懲役十七年の刑を受けなければならなかったのかについて知りたい方も、『超常現象の科学 : なぜ人は幽霊が見えるのか』をお読み下さい。

実例6(パターン2):Because of Miss Bridgerton (2016)(邦題『恋のはじまりは屋根の上で』、ジュリア・クイン = 著)より

“There is nothing quite so invigorating as an able opponent,” he said, thinking of all the times they had crossed verbal swords.
「これほど戦いがいのある好敵手もいないからな」実際ジョージは口論を戦わせるたび、そう感じていた。

引用元:
(英語原著)Because of Miss Bridgerton (2016) by Julia Quinn; Chapter 4
(日本語版)『恋のはじまりは屋根の上で』(ジュリア・クイン = 著、村山美雪 = 訳)、竹書房(2016/12);第4章より引用。Kindle Unlimited会員の方は¥0で読めます(2020/6/10確認)。(Kindle Unlimited 無料体験
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この例では、「verbal」を加えることによって、「言葉」の戦いであることを明確にしています。

また、「able」の使い方にも注目して下さい。「be able to」の「able」はこのように「有能な」という意味の形容詞としてもよく使われます。

最後はパターン3(その他)です。

実例7(パターン3):THE PATH TO POWER (1995)(邦題『サッチャー 私の半生』 マーガレット・サッチャー = 著)より

Robin Day was a prominent Liberal. Like Edward he was a leading light in the Oxford Union, and we later met as lawyers in the same chambers. One sometimes wondered what career would be open to the brilliant wits of the Union, until Robin Day invented a new one by pioneering television interviewing – after which our paths and our swords crossed frequently.
ロビン・デイは傑出した自由党員だった。エドワード同様、彼はオックスフォード・ユニオンを導く灯火だった。後年、私たちは、弁護士として同じ法廷で出会った。ロビン・デイがテレビ・インタビューという新境地を切り開くまでは、ユニオンの才人たちにはどのような経歴が待っているのだろうと思われていたものだった。ロビンがテレビに入ってからは、私たち二人の道と剣はしばしばぶつかり合うことになった

引用元:
(英語原著)THE PATH TO POWER (1995) by Margaret Thatcher; PART ONE: CHAPTER II: Gowns-woman
(日本語版)『サッチャー 私の半生〈上・下〉』(マーガレット・サッチャー = 著、石塚 雅彦 = 訳)、日本経済新聞社 (1995/8);上巻、第2章(大学時代)より引用

洋書に出てくる英語表現0006」で取り上げたcross pathsと今回のcross swordsが同時に使われている例です。

また、パターン1やパターン2とは違って、swordsが主語になっています。cross pathsの場合はpathsが主語になるパターンがとても多かったのですが、cross swordsでこのようにswordsが主語になるパターンはあまり多くありません。

実例8(パターン3):THE JORDAN RULES: The Inside Story of Michael Jordan and the Chicago Bulls (1992)(邦題『マイケル・ジョーダン激闘のシーズン:誰も知らなかったNBAの内幕』、サム・スミス = 著)より

Jordan’s resentment toward the angelic-looking Thomas is deep. Much of it stems from an alleged freeze-out of Jordan in the 1985 All-Star game, when Thomas and several other players apparently conspired to keep Jordan from getting the ball — and their paths have continued to cross along with their swords.
一見天使のような風貌のトーマスに対するジョーダンの怒りは根深いものだった。それは、85年のオールスター・ゲームで、トーマスと数人の選手が組んで明らかに故意に、ジョーダンにボールを取らせまいとした、いわゆる”ジョーダン締め出し事件”に端を発するものであり、以来二人はずっと犬猿の仲だった

引用元:
(英語原著)THE JORDAN RULES: The Inside Story of Michael Jordan and the Chicago Bulls (1992) by Sam Smith; Spring 1990
(日本語版)『マイケル・ジョーダン激闘のシーズン:誰も知らなかったNBAの内幕』(サム・スミス = 著、森下健一 = 訳)、徳間書店(1992/12);パート1(1990年春)
より引用

これも、cross pathsとcross swordsが同時に使われている例で、ここでは文脈等から判断して「犬猿の仲」という訳が当てられています。

「ジョーダン」は、もちろん「バスケットボールの神様」と称されるマイケル・ジョーダン(Michael Jordan)氏のことです。ジョーダン氏は、驚異的なグッズの売上などで2003年の引退後も現役選手より稼ぎつづけていて、今でも年間100億円を軽く越える額を稼いでいると言われており、スポーツ選手の生涯年収ランキングで堂々の一位に輝いています(生涯収入は現在、約2000億)。

一方の「トーマス」とは、同じくNBAの名選手で殿堂入りも果たしているアイザイア・トーマス(Isiah Thomas)氏のことです。

上記英文に書かれているように、アイザイア・トーマスはジョーダンがルーキーだった1985年のオールスターゲームで、過度の注目が集まるジョーダンへの嫉妬からか、他のベテラン選手達とともにジョーダンにパスを出さないいわゆる「freeze-out(フリーズ・アウト;上の実例では「ジョーダン締め出し事件」と訳されています)」を行ったとされています。トーマス本人はこの事件を正式には認めていませんが、今でもこの事件に関して子供達からたびたび質問されるそうです。どのような理由でパスを回さなかったにせよ、この事件はトーマス氏にとってとても高くつきましたね(トーマス氏によると他のベテラン選手達に配慮して、という理由らしいです)。

この英文で「freeze-out」の前についている「 alleged」という形容詞にも注目して下さい。これは、この「freeze-out(フリーズ・アウト)」に関わった選手たちが公式にその事実を認めているわけではなく、あくまで試合を見ている人達が「ジョーダンに全然パスが回ってこないなぁ」と不思議に思って事件扱いしているだけであることを表しています。

よく未確定の事件などで使われる「被害者とされる人物」や「共謀者とされる人物」の「とされる」に相当する英語で、「被害者とされる人物」であれば「 alleged victim」、「共謀者とされる人物」であれば「 alleged co-conspirator」となります。上の訳文では「いわゆる」という言葉を入れることによってそのニュアンスを出していると考えられます。

実例9(パターン3):Moonwalk (1988)(邦題『ムーンウォーク:マイケル・ジャクソン自伝』、マイケル・ジャクソン = 著)より

Quincy is amazing and doesn’t just pick yes-men to do his bidding. I have been around professionals all my life, and I can tell who is trying to keep up, who can create, and who is capable of crossing swords once in a while in a constructive way without losing sight of the shared goal.
クインシーは驚くべき人で、自分の命令を聞かせたいためにイエスマンを選んだりはしません。僕はずっとプロの人々の中にいたので、やっていけるのは誰なのか、クリエイティブなのは誰なのか、共通の目標を見失うことなく、しばらくの間、建設的に剣を交えることができるのは誰なのか、見分けがつくようになっていました。

引用元:
(英語原著)Moonwalk (1988) by Michael Jackson; Chapter Four – Me And Q
(日本語版)『ムーンウォーク:マイケル・ジャクソン自伝』(マイケル・ジャクソン = 著、田中康夫 = 訳)、河出書房新社(2009/11);第4章(僕とQ)より引用

「クインシー」とは、アメリカの音楽プロデューサー、クインシー・ジョーンズ(Quincy Jones)のこと。1982年にマイケル・ジャクソンと共同製作したアルバム『Thriller』は史上最も売れたアルバムとしてギネス記録になっています。

「yes-men」という表現にも注目して下さい。日本語でもよく「イエスマン」というカタカナ語を使いますが、あれは和製英語ではなく、れっきとした通じる英語表現です。manと同じく単数形は「 a yes-man」で、複数形が「 yes-men」となります。

cross swordsのまとめ

それでは、最後に以上の内容をまとめておきます。

cross swords

  • 由来:人と人が対決したり、言い争ったりする場合には、「剣と剣を交える(cross swords)」ように激しくやり合うことから。
  • 意味:剣を交える、一戦交える、議論を交わす、対決する、言い争う
  • 英語による定義:fight physically or verbally
  • 出現頻度:AA[高頻度:高い頻度で洋書に出てくる必須の英語表現]
  • 出現パターン
    パターン1:(人) cross swords with (人)(最頻出パターン)
    パターン2:(人) and (人) cross swords(または主語を代名詞等で置き換えたもの)
    パターン3:その他
  • 例文
    He always crossed swords with his mother as if he wanted to grab her attention. (彼は、まるで母親の気を引きたいかのように、いつも母親と言い争っていた。)
    After the parent meeting, my father and mother began to cross swords over my scores. (保護者会の後、父と母は私のテストの点数をめぐって言い争いを始めた。)

今回は、以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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